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【睡眠コラム139】睡眠は夢につながっている

2カ月ほど前に、分厚くて重たい郵便物が届きました。
そこには、今年1月に千葉県内の中学校で行った睡眠講演会の感想文が、生徒一人につきA4用紙1枚、800枚を超えるものが入っていました。


一つずつ読み進めていくと、生徒たちが何に共感したか、何に取り組んでみようと思ったか、何が疑問だったのかがわかって、私も勉強になりました。


まず多かったのは、
「睡眠がすべての事に直結していると知り驚いた」という感想です。
という感想です。

講演の冒頭に、
「みなさんの夢はなんですか?」と私が質問を投げかけたら、生徒たちが一斉にザワつき始めました。講演テーマは睡眠なのに、どうしてそんな質問をするのだろうかと思ったそうです。


今、中学生に人気の職業は、エンジニア、プログラマー、スポーツ選手、学者、研究者、医師、看護師、教師、保育士、芸能人、モデル、イラストレーター、デザイナー、公務員です。


次に、
「夢を達成するためには、どんな能力が必要だと思いますか?」
と尋ねて、各自で考えてもらいました。


まず専門知識を蓄えていくためには、「集中力」や「記憶力」が必要です。「判断力」「創造力」「モチベーションを維持する」ことも欠かせません。モデルや芸能人を目指すなら「美肌・美髪」「瞳の輝き」も必要ですし、 スポーツ選手なら「運動能力」です。
また、どんな職業につくとしても仕事を円滑に進めるための「思いやり」や「コミュニケーション力」、そして「健康な体」は、誰にとっても必要なものです。これらすべてに関わるのが【睡眠】なのです。


米国睡眠財団がまとめた年齢別推奨睡眠時間によると、14~17歳は8~10時間を推奨、短くとも7時間は必要とされています。6時間程度しかとれていない生徒も多かったのですが、朝起きて食欲がないことや、授業中に眠くなる原因が、睡眠不足と結びついていない人がほとんどでした。


中には、こんな感想もありました。

​「睡眠が深ければ、長さを短くしてもよいとテレビでやっていたのですが、深さも長さも必要だということを聞いて、ものすごく驚きました」

​「以前読んだ本には、睡眠時間は6時間でよいと記されていましたが、そうではないことがわかりました」


これは忙しい現代の大人に向けた、耳ざわりのいい解釈で、実は大人でも必要な睡眠時間は7~8時間の人が多いのです。深い睡眠にも浅い睡眠にも役割があるので、睡眠時間が短いと、記憶の整理や心の疲れを十分とることができません。


そもそも大人向けの情報番組を見て、子どもが自分のこととして聞いてしまうのは、危険なことだと思いました。


そして、こんな感想もありました。
「アメリカの睡眠データには、とてもびっくりしました。年をとるにつれ、どんどん睡眠時間が短くなるとは!」


逆に私は、年齢によって睡眠時間が変化することが周知されていないことに驚いて、常識だと思っていたことが、そうではないことがわかりました。小学校から睡眠教育を義務化したほうがいいのではないかと思ったほどです。


また、休日の起床時刻が10時頃という生徒も多く、そのことで体内時計が狂って時差ボケ症状を起こしていることに気がつき、リズムを整えたいという感想も、多く寄せられました。


「私は平日と休日の睡眠時間にかなり差があるので、毎日同じ位の時間に寝て起きられるように、気をつけようと思います」

​「いつも6時間ぐらいしか寝ていなかったり、休日は10時くらいまで寝ていたり、生活リズムがとても悪いので、しっかり整えないと!と思いました」

​「最適な睡眠時間については聞いたことがありましたが、眠った時間が同じだとしても、何時に寝て何時に起きたかが重要だということがわかりました」


そのほか反響が大きかったのは、

​◎眠くならないのは、スマホが原因だと思わなかった

​◎コーラやココアにもカフェインが含まれているとは!

​◎枕は高い方がいいと思っていたので、違うとわかってびっくり

​◎呼吸法で眠りやすくなったことに驚いた

​◎目覚まし時計を遠くに置いて、二度寝しないようにします

​◎豆電球は肥満の割合が1.9倍と聞き、何があっても消して寝ようと思う

また、こんな質問も寄せられました。

​「僕はおそらくショートスリーパーだと思います。どうしても長時間寝ることができません。平均は4~5時間程度ですが、充分元気に過ごせています。でも心配なので、病院へ行った方がいいでしょうか」

​これは、私のフォローが足りなかったと反省しました。
人それぞれ最適な睡眠時間があり、多くの中学生は8~10時間に当てはまりますが、その範囲外の人も若干います。4~5時間の睡眠で足りる人は、800人中3~4人程度いると思います。これは遺伝的に決まっており、一番のバロメータは日中の活力が十分にあること。 そこさえクリアしていたら、心配には及びません。


そして講演では、今がどういう時代なのか、パイシス(うお座)からアクエリアス(みずがめ座)時代への転換期であることも伝えています。未来が明るいとわかると、生きる勇気が湧いてくるからです。そのことへの感想がこちらです。


「一番ためになったのは、アクエリアス星団の時代が始まるということ。このことを聞けただけでも、将来どんな仕事につけばいいか、わかった気がしました」

​「強いリーダーについていくのではなく、みんなで意見を出す世の中に変わっているのだとわかりました。だからこれからは、人の意見を聞き入れる力が必要になると思いました 」


人の意見を聞く力も、睡眠で養われます。
睡眠不足だとネガティブになり、人の意見を聞き入れる余裕がなくなるからです。


ぐっすり眠ると気持ちに余裕が生まれ、人の意見が可能性として聞こえるようになるでしょう。より効果的なグループワークに発展するのも睡眠次第。
睡眠を大切にしながら、持てる能力を伸ばして行きましょう!


(2020/06/01配信)

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◎快眠セラピスト三橋美穂の睡眠情報サイト https://sleepeace.com/

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睡眠の専門家としてのキャリア25年。著書に『眠トレ!ぐっすり眠ってすっきり目覚める66の新習慣』(三笠書房)など多数。2008年から毎月配信しているメルマガのコラムをnoteに記していきます。新時代を「生きるヒント」と「眠りのヒント」。https://sleepeace.com/
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