山椒魚になってはいけない

何にもないよ。何にもないんだよ、私には。守りたいものも、大切なものも、本当は何にもなくてずっと一人なんだ。人なんてどうでもよくて、大事なのはずっと自分だけで。希望も絶望もない。それが私だよ。

あれから何かがおかしいんだ。私が狂ったみたいで、何かがおかしいんだ。粉々に砕け散って元に戻らないんだ。
このまま死んだようにクズのままで生きていくのもいいかなと思った。夢を持っている人を羨みながら、努力している人を讃えながら、必死に生きている人間を応援しながら。どうでもいいなあ、人生なんて。好きなもの食べて好きな映画を見て本を読んで音楽を聴いてドラマやアニメを見て、もうそれだけでいい。孤独死でもいいや。努力なんてしんどいだけだ。そうだ、努力とは、頑張るとかは、もし来世があるならそこでやろう。今世はもういいや。リボンを作れるようになった。レジ締めができるようになった。何の役に立つ。何の役にも立たないと思っているからそうなんだよ。そう言う人がいる。だけど気持ちなんて変えられない。昔から学校の勉強や運動が役に立つってどうしても思えなかった。だって役に立ったことないから!勉強してきたはずなのに大学で書いたレポートは教授に気に入られなければ没。成績をもらえるのは昔から先生のお気に入りだけ。そういう世界だったから。誰にも認められないことがわかってしまったから、もう自分だけが満足するならそれでいい。承認欲求はとっくの昔に諦めている。
世界のせいにして何が悪い。恨むだけなら自由でしょう。それで不登校にもならないし友達がいなくても悲しくならない。なのに何でこんなに悲しくなるんだろう。仲良くする人が増えれば増えるほど疲れてすぐにやめてしまうくせに。おかしいよなあ、やっぱり。何かがおかしいんだよなあ。本当はここからの脱出方法だってわかっているけれど、一人でも大丈夫なんだけれど、これはこの痛みを残すためのメモでしかないのだけど、なんだか、やっぱり、何かがおかしい。

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