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[大神神社 三輪鳥居 巳の神杉+狭井神社+箸墓 倭迹迹日百襲姫命+玉置神社+三柱神社+玉石社+熊野本宮大社 八咫烏+三峯神社] 神様に呼ばれる日

私たち一人ひとりには氏神様といって、私たちの心と体にエネルギーを与えてくださる神様が存在します。特に生まれ故郷や現住所のようなご縁のある土地に氏神様がいらっしゃいます。
春分を過ぎ、桜の開花が待たれる頃となりました。散歩がてら、行楽がてら、氏神様とのご縁を感じてみてはいかがでしょうか。


大神神社(おおみわじんじゃ) - 奈良県桜井市

日本最古の神社として知られる大神神社は、国造りの神様で知られる大物主大神(おおものぬしのおおかみ)を祭神にもち、毎月1日には商売繁盛や五穀豊穣を願う信仰者で賑わいをみせる。別名「三輪明神」としても知られており、地元では「三輪の明神さん」や「おおみわさん」として親しまれている。

大神神社

第10代 崇神天皇の御代、国中に疫病が蔓延したためその原因を神にたずねたところ、大物主神が崇神天皇の夢枕に現れ、「疫病は私の仕業であり、自分の子である意富多多泥古(大田田根子:おおたたねこ)が私を祀れば疫病は収まる」と伝える。崇神天皇は早速、意富多多泥古を探し出して、大物主神を宮中から奈良県の三輪山へ移して祀るようにしたことが大神の謂れである。

三つの鳥居を一つに組み合わせた三ツ鳥居(みつとりい)や三輪鳥居(みわとりい)と呼ばれる三輪独特の鳥居を通して御神体である三輪山を拝むことが出来る。三輪山へ登拝することも可能であり、摂社である狭井神社(さいじんじゃ)の社務所にて入山の許可を受け、天気の良い日には多くの崇拝者が入山する。入山時間は決まっており、社務所にて入山料を収めたのち参拝証の白いたすきを受け取り、また御祓いを受ける。入山時の心得として、山中では飲食や写真撮影が禁止され、午後4時までに下山することといった規則が定められている。片道40分のコースの頂上には高宮神社が祭られており、付近には多くの巨石があり奥津磐座が見られる。また、境内には「巳の神杉(みのかみすぎ)」と呼ばれる樹齢600年の大きな杉の木があり、神様の遣いである蛇が棲むと深く信じられ、酒と卵が供えられている。

巳の神杉(みのかみすぎ)


**「みわさん」へご参拝の折には、登山靴を持参する等、三輪山へ登拝されることをおすすめします。高宮神社前では、ポジティブな自分をイメージしながら目をつぶり少しの間、瞑想してみるのがポイントです。何度か大きく深呼吸を行い、下界では感じ取れない大きな神のパワーを吸収してください。

狭井神社


三輪山登山入口
三輪山登山

また、大物主大神の妻として知られる倭迹迹日百襲姫命(やまとととひももそひめのみこと)が眠る箸墓(はしはか)と呼ばれる前方後円墳も桜井市にあり、一説では邪馬台国(やまたいこく)の女王卑弥呼(ひみこ)の墓ではないかと言われており、この古墳からのエネルギーもすばらしく強いものがあります。みわさんへ参拝の折には必ず立ち寄るお気に入りスポットの一つです。箸墓へは大神神社より車で10分ぐらいの道のりです。箸墓への道中、三輪そうめんの老舗が立ち並んでいますので旅の土産として奈良県特産品をご覧になるのも良いかと思います。三輪地方はそうめんの発祥地としても有名です。

箸墓
倭迹迹日百襲姫命(やまとととひももそひめのみこと)

玉置神社(たまきじんじゃ) - 奈良県吉野十津川村

2004年7月、ユネスコの世界遺産として登録された「紀伊山地の霊場と参詣道」は三重・奈良・和歌山の三県にまたがり、そのなかの大峰奥駈道(おおみねおくがけみち)に「熊野三山の奥の宮」として知られる玉置神社が鎮座する。玉置神社の御祭神には記紀神話に登場する国常立尊(くにのとこたちのみこと)、伊邪那岐尊(いざなぎのみこと)や伊邪那美尊(いざなみのみこと)、天照大神(あまてらすおおみかみ)などを祀る日本最古の神社のひとつとして知られている。


標高1076mの玉置山は熊野から吉野まで連なる大峯山系の一峰であることから修験道の開祖である役行者(えんのぎょうしゃ)や弘法大師空海もこの玉置山にて修行を積んだと伝えられている。駐車場から本殿までの徒歩20分の参道には多くの大杉が茂り、その中でも「神代杉(じんだいすぎ)」と呼ばれる樹齢3000年を超える巨木は天然記念物に指定されている。

神代杉(じんだいすぎ)

また、摂社の三柱神社(みはしらじんじゃ)は三狐神(みけつかみ)と呼ばれ稲荷信仰の神社として商売繁盛や五穀豊穣を願う村人が集まる場所である。三柱神社は悪魔退散でも知られており、その昔、心の病は狐が憑いているからだと思われていたことより、特に狐の霊を除霊する儀式を行っていた。そのことから心の病を治癒する力があるとも言われている。

三柱神社(みはしらじんじゃ)

三柱神社の脇道から続く小道を登ると三本の杉に囲まれた玉石社が現れる。白い玉砂利が敷きつめられた中に一部丸い大きな石が顔を出しており、その石が玉置神社の始まりとも言われている。神武東征の折、八咫烏(やたがらす)に先導された神武天皇が玉置山で兵を休め、またこの石の上に神宝を置いて勝利を祈ったと伝えられる。

玉石社
玉置神社の始まりの石

**玉置神社にパワーを感じない人はいないと言われるほど霊験あらたかな神社として知られ、現在も昔も遠方より玉置神社へ足を運ぶ参拝者が後を絶たない一方、何らかの理由により神社へなかなか辿り着けないことでも有名です。なぜ神社へ辿り着けないのか・・・私も数年前、3月初旬に玉置山を訪れました。ひたすら神社へ向かう一本道を運転するだけなのですが、もう少しで神社というところで通行止めにあってしまい、「私もご縁がない一人なのかな」と途方にくれていたところ、たまたま通行止めの工事をされている地元の方と出会い、その方のご好意もあり、神社までの迂回道を道案内してくださいました。その方との出会いのおかげさまで無事玉置神社へ辿り着くことが出来ました。また、3月初旬は三柱神社の初午祭が行われており、袋いっぱいの紅白餅をお裾分けとして頂戴しました。神のお導きにより玉置神社へ参拝できただけでもシアワセなのに、紅白のお餅までいただき、本当に守られているというご縁を感じました。スピリチュアルな状態にある、とは、自然界から与えられるエネルギーを吸収する(能動的)だけではなく、人と人とのご縁からくるエネルギーも受け入れる(受動的)ことでもあり、導かれるままに、与えられているものを受け入れる状態にあることが大切といえる経験でした。

番外編

八咫烏(やたがらす)ってなに?
古事記や日本書記に登場する八咫烏とは、神武天皇が日向(宮崎県)から熊野・大和の地へ東征する際、道案内をしたとされる三本足の烏(からす)である。咫(あた)とは長さの単位をあらわし、記紀神話では「大きい」という意味をさす。奈良県宇陀市榛原町に八咫烏神社があり、悠然とそびえたつ鳥居が印象的である。本殿は山腹に鎮座する。
八咫烏といえば、全国に3000社以上ある熊野神社の総本宮である熊野本宮大社(くまのほんぐうたいしゃ)にも大きな八咫烏(やたがらす)が描かれている幟(のぼり)がある。記紀神話上、八咫烏は天から遣わされたように記されていますが、熊野地方では八咫烏=熊野の神々または熊野権現の使いとして知られている。ちなみに八咫烏といえば日本サッカー協会のシンボルマークとしても有名である。

熊野本宮大社(くまのほんぐうたいしゃ)

三輪鳥居は三峯神社(埼玉県秩父市)にもあり、私の好きな仏閣の一つです。三峯さんは不要な縁・物事を断ち切ってくれる神社として知られており、その縁切りは参拝した3か月後には実現するとの謂れをもつ興味深い神社です。また、三峯さんの狛犬は・・・おっと、この続きは次回の講釈で・・・。

三輪鳥居

ストレスやエネルギーヴァンパイヤ―から心を開放する方法は千差万別。
私の場合、神社でお百度を踏むことを想像するだけで心が癒され、またお寺に漂うお線香を香ぐだけでふわっと体が軽くなります。ちょっと気が重いや身体がだるいといった症状が出てきたら是非、その時に目についた・気になった神社仏閣や自然の緑の中へ足を踏み入れてください。きっとその空間はあなただけの聖域として「守り」をもたらしてくれるでしょう。


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