見出し画像

人生初めてのファスティング体験やってみた

友人が「デトックスに興味ある?」というので「あるある―!」と飛びついて、即参加する事にしたのが、7月末。
「デトックスってどんなことするのかな?」
「リンパマッサージとか教えてくれるのかな?」
「それともよもぎ蒸しみたいな感じ?」
そんなワクワクドキドキを胸に抱え、参加した説明会で、私の妄想は見事に打ち砕かれました…。


「5日後から1週間ファスティングします…」


「えーーー?!ファスティングなのーーー?無理無理無理!!!
今週バケーションだし、そもそも家族のご飯作るのほぼ私だし。旦那さんは『美味しいものを食べることが一番の幸せ』ってくらい、めっちゃ食べるの好きだしーーー…」
デトックスの詳細を聞いて発した第一声はこれでした。


元々ファスティングにはとても興味を持っていた私、でも小さい子供や食べることが大好きな主人との生活の中で、自分だけ「食べない」という事をするなど、想像がつきません。いつか子供たちが大きくなったら、3泊4日くらいのファスティング合宿に参加しよう!そんなことをぬるい考えを漠然と抱いたこともありました。
それがある日突然、晴天の霹靂のように轟いた”ファスティング”。
「これはもしかしたらチャンスかもしれない。」
さらに、主催(Comma Labさん)メンバーの
「ダメと強制するものは何一つありません。不安な気持ちも私たちがサポートします」
という言葉が後押しに。私の人生初ファスティング体験はこのようにして始まったのでした。


始まる前の心意気

「やります!」といって参加したものの、実際にはすべて自己管理の中で進めるファスティング。意志も弱いし、食いしん坊の私「どうせ自分にはできない」という想いが実は心のどこかにありました。ファスティング開始目の2日間は体に優しいマクロビを中心とした食事をすすめられ、バケーション中でBBQ、焼きそば、フライドポテト、ビール、ワイン、など周りが「これでもか!」というくらいジャンキーな食事をする中、私はアルコールなし、枝豆や納豆、キノコ・魚を中心に、できるだけ健康的な食事に気を付けて過ごす。もちろんバケーションを楽しむことも忘れずに、BBQのお肉はすこしは食べましたよ(笑)!。この時には、気持ちにも体にも何の変化もなし、ただ何となくできる範囲で指示にしたがって過ごしてみる、といったカジュアルな気持ちで過ごしました。

ファスティング初日

朝:小さい玄米おにぎり2個
昼:小さい玄米おにぎり2個
いよいよ始まったファスティング初日。主催者からはいくつかの方法を提案していただいたものの、唯一固形物を摂ることが出来るマクロビの7号食を私は選択。マクロビの7号食とは玄米のみ(味の変化としてごま塩のみOK)食べてOKというファスティング方法。「玄米だけ食べられるなら何とかなるかな~」と選択してものの、これがとんでもないことに!玄米を朝と昼、食べた時点で


「飽きる!」


夕方にはもう全く口にしたくなくなりました。そんな私を横目に、バケーション帰りの車中では、お腹の空いた旦那さんと子どもたちがPAOPAOの黒豚肉まんをおいしそうに頬張る姿が…。
ついつい「味見!」と一口食べてしまい…「ほらね、やっぱり私は意志が弱くてダメなのよ…」と自己効力感駄々下がりの夕暮れ時を過ごすのでした。

【心と体の変化】
残り2日間、本当にやり切れるのか、不安だけが残った初日が終了。体の変化も特に感じず。


ファスティング2日目

朝:小さい玄米おにぎり1個
昼:小さい玄米おにぎり1個
午前中は頭痛と眠気に襲われる。聞くとこれは「好転反応」といい、毒素を排出するために体が働いているから起こる症状、とのこと。ひたすら家で過ごし、症状が軽くなった午後に30分ほどランニング。ランニングから帰って夕食時。少しお腹が空いているけれど、玄米はもう食べたくないので、ハーブティーのみで過ごす。気づくともう寝る時間。
「あれ?昨日はあんなに辛くて、家族の食事が誘惑だったのに、なんだかすんなり一日が終ってしまった!」と、意外なほどにあっさりと過ぎた2日目。

【心と体の変化】
もしかするとこのまま3日目も過ごせるかもしれない!と急にポジティブな気持ちと共に2日目を終える。不思議なことに、食べていないのにいつもよりも元気に動き回ることができる自分を発見!
体重ー1.0㎏・体脂肪変化なし


ファスティング3日目

朝:小さい玄米おにぎり1個
昼:小さい玄米おにぎり1個
夜:小さい玄米おにぎり1個
午後から子どもたちを連れて知り合いの体操施設へ。2時間走り回り動きまくったので、さすがにお腹が空くだろうと思っていたものの、夜も小さい玄米おにぎり1個で終了。
よく遊びにいく運動施設、いつもは座ったり、少しだけ子どものサポートしながら見てるだけの場所なのに、
「今日はなんだか体を動かしたい気分!」 
そこにある鉄棒で、もしかすると25年ぶり⁈くらいではないかと思う逆上がり(できた!)。そして跳び箱にも挑戦(→腕を痛める、張り切った大人あるある)で体を動かす。

【心と体の変化】
摂取エネルギーは少ないはずなのに、なんだか体がとても軽く、気持ちも軽い!「これもすべてファスティングの影響か?!」とネガティブな想いしかなかったファスティングへの見方がかなり変わって3日目終了。
体重ー1.7㎏・体脂肪-2%。


回復食初日

朝:「梅流し」と呼ばれる方法で腸内をお掃除。
昆布出汁で煮込んだ大根、そいて梅干しを昆布出汁で割った汁をたくさん飲み干す。玄米以外のものを口にするのは3日ぶり!昆布だしの香りや梅干しの塩気、出汁の染み込んだ大根、普段であれば何の味付けもなく、まったく美味しいと感じないあろう質素なお料理が、たまらなく

「うっ、うまい!!!」

これが以前から聞いていた、ファスティング後の違う世界なのか?! いやいやこれはまだまだ序章にすぎませんでした。

昼と夜:
玄米に具なし味噌汁を追加。この味噌汁がまた最高に美味しかった!正直に言います!私は今までお味噌汁がそれほど好きではありませんでした。自宅でもお味噌汁を食事に出すことは稀(唯一、家族全員が大好きな豚汁のみ冬の定番食)。そんな私が具も入っていない味噌汁に涙が出るほど感動!出汁の繊細な香りや、味噌の麹の深み、優しい塩気。

「こんなに美味しい飲み物は人生で初めてだ―――!」

となったわけです。そして最高のお味噌汁と一緒に食べる玄米がまたまた最高!お肉大好き、バター大好き、揚げ物大好きの私が、こんな食事に感動できる自分に感動する新体験を経験することとなったのです。

【心と体の変化】
味覚の変化に驚き、自分が生まれ変わった気分。この体をキープしたいがために、運動へのモチベーションもあがり、夕方にウォーキング40分。
体重ー2.0㎏・体脂肪-2%。

回復食2日目

朝:具入り味噌汁
ついについに、あの最高のお味噌汁に具を入れてよい日がやってきました!
人参・大根・キノコ・わかめ・ネギを入れた、大切にゆっくり噛みしめてたべるお味噌汁。
気分は
「さいこーーーーーーー!」
私は一緒味噌汁だけでも生きていけるのではないか、と食べ物のありがたさ、日本食の素晴らしさ、お出しの崇高さ、様々なのものに感謝をし、人生で最高に美味しいお味噌汁を堪能する朝を迎えました。

昼も夜も同じ気持ちでお味噌汁をいただく。
こうして私の初めてのファスティング体験は終了したのでした。

【心と体の変化】
「私でもファスティングができた!」という自己効力感!みなぎる活力。
体重ー2.0㎏・体脂肪-2%


終わってみて…

「ファスティング終了後もしばらくは動物性たんぱく質を極力避けて、できるだけマクロビを中心とした食生活を心がけてください」の言葉を守り、野菜・豆・魚を中心とした食生活を送る数日間。朝のお味噌汁が欠かせなくなり、いままでパンとコーヒーで朝を迎えていた生活がガラっと一変しました。一番驚いたことはあんなに大好きだったビールを一口飲んだ時に「まずい!」と感じた経験。お酒が大好きな私がお酒を飲みたい、とあまり思わなくなったことも、大きな変化の一つでした。

始めるの前のファスティングのイメージは…
・痩せられる
・体内がきれいになる
・心の平和
(↑ちなみにすべてボヤっとしたイメージ)

実際にやってみて得られたもの
・減量
・研ぎ澄まされた味覚と美味しいものをいただくときの感動
・健康な身体(長期的に続けることで将来に大きな差が出ると思っている)
・健康を維持するための高い意識
・集中力
・モチベーション(やる気や活力)

これほどまでに大きな変化を遂げたものの、それでもお肉を口にしたり、甘いものを口にしたり、少しお酒を飲んだり…段階的にファスティング明けの研ぎ澄まされた感覚はちょっとづつ狂い始めていることも認識しています。これからは定期的にファスティングを行うことで、狂った感覚を定期的にメンテナンスする機会を設けていきたいと思っています。今回、こんな素晴らしい機会て提供してくださったComma Labさんに心から心から感謝したい貴重な経験となりました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?