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嫉妬と羨望と衝動

嫉妬と羨望と衝動がなくなってから、頑張ることを探し続けている。生きる理由の砂漠化。

ちなみに、嫉妬と羨望の違いは、「羨望」はその人が持っているものを自分も欲しいと思うこと、「嫉妬」は自分よりも優れている人をうらやましくも憎むこと。 「嫉妬」は自分のネガティブな感情が生み出したもので、「羨望」は自分の純粋な憧れから生まれるものだそう。
(参考:「羨望」の意味と使い方、類語「憧れ・嫉妬」との違い、英語表現

大学生のときから3年前くらいまではSNSを見て「こうなりたいな〜〜〜負けたくねーーー」(メラメラ)みたいなことをしょっちゅう思っていた。私がそう思う対象は、イケてる企業(リクルートとか広告代理店とか有名なベンチャーとか)で働いているとか、フリーの編集者とかライターとか、地域でプロジェクトをやるとか、付き合うとか結婚とか、大きく仕事と恋愛に分けられる。

今まで仕事を頑張れていた理由は「嫉妬を消滅させたい」と「誰かのため」が半分ずつくらい。つまり、嫉妬は着火剤。そうやって走ってきたここ2〜3年で嫉妬が消えた。無自覚だったけど、たぶん私が嫉妬していた人たちと同じところに立てたから。そして、その時期の私は私が嫉妬していた人たちと同じように、SNSに投稿していたように思う。ブーメラン。

仕事の原動力は嫉妬で、恋愛は羨望。私は23歳まで彼氏ができず、それまで自分におっきな欠点があるんじゃないかって思い、ただただ巷でよく見かける恋愛の幸せを味わってみたかった。理由はわからない。実際に付き合ってみたら、7割くらいは幻想だとわかった。そのあと、本当の恋愛を始められるのかもしれない。ネガティブな感情からする恋愛ではなく、より自分が幸せになるための恋愛。

私は無事ふたりと付き合って別れたことで、よくわからない憧れとコンプレックスが消え、その後冷静に自分の幸せと恋愛を結びつけた結果、羨望も消えました。あとですね、私が思うのはどちらかが一人暮らしでないと、恋愛は満喫しきれない説。一人目のとき私も相手もシェアハウスで不完全燃焼だったから、私はひとり暮らしを始めたあとにできた二人目の彼氏でやっと消えたと思っている。ということで、偉そうなことを言っておきながら、私はネガティブモチベーションの恋愛しかしたことないですし、今もいませんので、このあとどうなるか。to be continuedです。

上記ふたつがおさまってから出てきたのが衝動。衝動は、他ふたつと同様「なぜそう思うのか」掘り下げても答えが出てこない沼なのは同じだけど、他ふたつが他人から生まれているのに対し、自分の中だけで勝手に生まれてくるもので、実はずっと持っていた。

私はふたつあって、人のつながりと外見。人のつながりに固執していたときは、常にだれかとオンラインでもやり取りしていないと落ち着かず、土日に予定が入っていないと不安になっていたりした(やばい)いつのまにか好きな人たちがたくさんできていたのと、この一年くらいで独りを楽しむことに慣れたので、落ち着いた。そしたら、アウトプット欲もなくなってしまい、Twitterもnoteも全然書かなくなってしまった。私にとってアウトプットは人とつながる手段だったと気付いた。

外見は、ずっと頭の片隅で気になっていたけれどおざなりにしていて、やっと去年改善に着手した。友だちにレクチャーしてもらい化粧を頑張ったり、洋服も7割くらいを捨て新しいものを買い直したり。体型は、体重の増減で気分も左右されるくらい、大きな悩みなんです。先々月くらいには4万円で太もも痩身エステに行き、日常生活のアドバイスももらい、食事の記録をつけるなどした。

今つながっている好きな人たちも永久ではないし、外見は年を老いていく中で悩みは尽きないだろうし、今もこれからもダイエット生活ではあるけれど、うまく付き合えるようにはなったかな。

今思うと、嫉妬も羨望も衝動も、いい着火剤であり、頑張る理由であり、暇つぶしだった。それらを自分は上手に処理しきれなくて、嫌な感情として持っていたけれど、消えたら消えたで、きつい。

「このあとにこそ、本当に自分が求めているものがわかるんじゃないか」と私の中で誰かが言い、「とにかく何かを頑張る理由がほしい」と私はずっと思っている。「でも、じゃあ、その本当に自分が求めているものってなんだ」

頑張るものがなくなったつい最近は、映画や本、ドラマなどをひたすらにインプットしていた。一見、楽しそうじゃーんって思うかもしれないけれど、軸がないので読みたい!見たい!みたいな欲もないし、伝えたい相手もアウトプット欲もないので、惰性で選び、インプットしてもブラックホールのように蓄積されずに消えていくのが、それはそれで、なんか力が入っていない感覚になり、キモチワルイ。

そこで、気付きました。毎日多くの時間を割いているのに、ここまでであまり出てきていない単語。

「「「仕事」」」です。

今の仕事はいいはずなのに、ここで頑張るぞ、という覚悟ができていなかった。私のためにやる意味と組織のためにやる意味をずっと問い続けている。答えっぽいものを持てても、自信を持ちきれないがゆえに、ずっとぐらぐら。

永久に信じ続けられる答えはないから、答えも意味も理由も一回置いておいてみよう。

そんなときに「自分がもっと楽しく楽に生きるには、どうすればいいんだろう」とふと思った。今の頑張る理由は、そこにある気がしています。


ちょっとでも、あなたの心にひっかかったら。