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出雲と大和展 2020前半 東博

9月30日からnoteを始めて3ヶ月になる。観に行った展覧会の記録として書き出したが、観に行ったきりで終わらせるよりも案外楽しかった。(たいていは、うまくまとまらないけれど)

さて、今年最後のnoteは今年始めに見た「出雲と大和展」東京国立博物館の展示だ。会場の写真は残っていないが、思い出す範囲で書こうと思う。

展示室に入ってすぐ、両脇から圧倒されるような朽ちかけた巨木の一部が迫ってくる。出雲大社の巨大本殿に使われたと言われる宇豆柱と心御柱。3本で1束の柱ができ、それが9束揃って本殿を支えていたというのだ。どれだけ巨大な本殿だったのだろうと思っていると、すぐ先に出雲大社本殿の模型が展示されている。縮尺10分の1の模型は階段の長さだけで10メートルだ。

いきなり大迫力で始まった展示会場であるが、今年2020年は、日本書紀が編纂されて1300年になるという。日本書紀には国譲り神話がある。出雲大社に鎮座するオオクニヌシノミコトの話だ。会場には日本書紀の巻物も展示されてあった。

展示会場を進むと、圧倒的な数の銅剣と同鉾が広い室内を埋め尽くす。銅鐸も多数。出雲市の荒神谷遺跡から発掘されたものだ。

そして次の展示室。大和王権の誕生の地、今の奈良県の展示はこれまた数多くの三角縁神獣鏡と、棺の中を取り囲むように並べられ発掘された写真も展示してある。卑弥呼の墓があったかも?とされる古墳や様々な古墳からの出土品の数々。巨大な円筒埴輪は初めて知った。

大和王権は大陸や朝鮮半島との交流で様々な文物や技術を取り入れていったが、この頃朝鮮半島は百済・高句麗・新羅の三国の争いがあった時代。百済の王が倭国の王に贈ったと言われる七支刀もあった。

神々や祭祀の世界の出雲、天皇が政治の世界を司る大和。その後時代が進み仏教も取り入れられ鎮護国家(仏教には国家を守護し安定させる力がある)の思想に基づいた展示物がいろいろ。

観ていくうちに、神話の世界がすっかり現実味を帯びてきて、出雲大社に行きたい!奈良の天皇陵や古墳群を観てみたい!と心から思ったのだった。

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出雲大社はまだ訪れたことがないけれど、この年末年始は、感染拡大のための外出控えで人出もどうなのかわからないけれど、遠くから手を合わせつつ、来年が佳き年になることを祈ろうと思う。

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