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人生一度は見てみたい!綺麗で華麗な『軽井沢彫』

はあー、日常から抜け出したい! 眠い朝に、いつも思う。
そんな憂鬱な日々で疲れきった身体を癒しに、先日軽井沢に向かった。
私と同じような気持ちで、疲れ切った身体を癒しに軽井沢へ足を運ぶ人も多いのではないだろうか。
冷涼な美味しい空気、ハイソでセレブな別荘、大きなショッピングパーク…コンクリートジャンングルという日常を忘れさせてくれる要素が盛だくさんな憧れのエリア、軽井沢。
本記事は、その軽井沢で出会った魅力的な伝統工芸品軽井沢彫』の紹介記事である。

軽井沢の始まりって?

伝統工芸品『軽井沢彫の始まりには、軽井沢の発展が大きくかかわっている。そういえば、軽井沢はなぜ今のような別荘地になったのだろうか?

避暑地としての軽井沢の始まりのきっかけは、1885年(明治18年)英国公使館付宣教師アレキサンダー・クロフト・ショー氏。彼が軽井沢を訪れ、その冷涼な気候や美しい自然に感嘆し、家族や友人たちにそのすばらしさを推奨したそうだ。彼(ショー)の故郷、トロントの気候に似ていたからという。
その後、ショーは、(旧軽井沢の大塚山に)簡素な別荘を建て、内外の知名人に軽井沢が保健と勉学の適地だよ!と紹介したため、彼の友人宣教師の別荘が年を追って建ち始めた。その後、どんどん別荘が増えていったという。
噂がうわさを呼び…という事だろうか、ショー氏にあっぱれ。

ショーが宣教師であったことから、他の外国人避暑地に比べ宣教師が多く訪れ、教会の多い保養地となっている。現在では、数々の結婚式の舞台となっている軽井沢、高級別荘地の軽井沢には、アレキサンダー・クロフト・ショーの存在が重要だったのだ。この写真を覚えておこう。

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『軽井沢彫』って?

ショーの推奨や紹介で軽井沢には別荘が多くなり、別荘用の家具の需要が急増した。当時の欧米人たちは、木彫り細工の装飾がほどこされた家具を好んだという。金持ちは、そこらへんの家具では満足しなかったということか。
そこで、日本で最も華麗な木彫細工の1つを作っていた日光の木彫り職人たちが、こっちにこーいと軽井沢に呼ばれ、外国人宣教師や外交官の要望を受けて製作した家具が作られた。それが、現在の『軽井沢彫』の原型だそうだ。『軽井沢彫』の技法は、長野県伝統工芸品の指定を受けている。

軽井沢彫は下図にあるような、木材を削り一部(モチーフ)を浮きだたせる繊細で華麗な技法である。
軽井沢彫の初期の彫刻柄の主流は、日本の伝統的なモチーフである松・竹・梅・牡丹・菖蒲・向日葵だったが、日本を象徴する花である桜柄が好んで彫刻されるようになり、宣教師の方々の要望で彫刻したぶどう柄も、現在桜柄と並び人気の柄となっている。うーん、なんて、綺麗なんだ。

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大坂屋家具店 Facebook画像より。

その巧みな日本の木彫細工である『軽井沢彫』は、旧軽井沢銀座通りの店で見る事ができる。今度旅行に行ったときに、見てその技法を実感してみてはいいかがだろうか。

どこで見れるの?買えるの?

『軽井沢彫』のお店は、旧軽井沢銀座のメインストリートに点在する。
旧軽井沢銀座の位置をチャックしたい人は、Google様で検索だ。
旧軽井沢銀座はアクセスも良く、軽井沢駅からバスや徒歩でもいける。私は車で行き近くの駐車場に駐車した(平日500円、休日600円がほとんど)。
『軽井沢彫』のお勧めのお店情報はこちら ↓

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Mapはこちらを使用しました。https://imahachi.com/15chubu/kyukaru/

大坂屋家具店:https://www.osakaya-f.co.jp/
軽井沢彫シバザキ:http://sibazaki.com/
軽井沢彫 一彫堂:https://www.icchodou.com/

大型家具だけでなく、小物もあるので、ぜひお土産に、部屋飾りに。
魅力的な場所だけではなく、たまには魅力的な伝統工芸品『軽井沢彫』もいかがでしょうか。

以上、ありがとうございました。

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