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「It/Nothing is Written」


― マラウイビジネスミッション (MBM) 2020 JASMINEの報告

参加者のミッション:

西川さん(2度目の参加):社会交流事業の可能性、筆記用具の寄贈、フェローマラウイの事業開発サポート。
小倉さん(初):印刷業の調査、現地との交流など
池永さん(初):映像撮影と調査(特に婚礼関係と、自然的文化的情景)

三好代表と僕の重大な役割もあるんですが、割愛します(苦、、)

日程:

3/1
- ランチミーティング・企業訪問(DP+)
- 文房具寄贈・文化訪問(マロンべ村)
- ディナーミーティング(DP+、モーゼスさん(マロンべ村アテンド))
2日
- 事務所整備(植樹、カッティングシート貼り付け)
- 大使館表敬訪問
- 日本マラウイ起業家サミット
- ディナーミーティング(起業家支援企業)
3日
- 観光事業訪問(クティ自然保護区、サファリ・ビーチ・・ロッジ)
4日
- 企業訪問(ビーハイブ)
5日
- 市場調査(ディランデマーケット、ブランタイヤマーケット)
- 文化センター訪問(ジャカランダ文化センター)
- 孤児院訪問(ジャカランダ孤児院・学校)
- ビジネスミーティング(BICO、電子機器販売企業等)
- 大臣訪問(地域開発省大臣)
6日
- ディナーミーティング(美術アーティスト、元音楽アーティスト、印刷業等)
7日
- ビジネスミーティング(ビデオグラフィー関係)

下記は、印象に残ったプログラムから感じたことをまとめました。

・筆記用具寄贈:参加者の方々の心を揺さぶるのは現地の人(特に子供たち)です。やっぱりマラウイは子供が多い!!日本の中央人口年齢は48.9歳(総務省 2016)と世界最高齢なのに対し、マラウイは16.3歳で世界で4番目(Global Post 2014)に若く革新性の高い国になっています。寄贈式では、青少年センターで社会教育活動をされている西川さんのご準備いただいた筆記用具(ノート、ペン、鉛筆、消しゴムなど)を約30人のマロンべ村, Chitedzeの子供たちへ寄付しました。こういうプログラムをきっかけにマラウイをもっと好きになってもらい、次につなげて頂きます!
・日マ起業家サミット:まずやったという事実だけでもいい気がします。その中でも、HD+という映像制作のスタートアップが同じく映像制作の池永さんに興味をもってくれ、出発当日に(滑り込みセーフ)オフィスに来て提携案について話しあいました。マラウイは起業家も多く、世界銀行によると人口に対するスタートアップの数は世界第3位です(トップ10の半分以上はアフリカ諸国)。
・大臣訪問:ミッション参加者の皆様と、FMスタッフ2名、地元NGO代表がホテルで待たされること45分...。秘書やフロントスタッフにアタックし続けた結果やっと大臣と会うことが出来ました。ミッションや参加者及び同伴している皆様方の紹介をしたあとに大臣が言ったのは、1) 雇用創出のためには外資系企業のマラウイ市場への参画が必要不可欠、2) 弟が印刷業を経営しているから(明日)リロングウェに帰ったら会えるようにするよ、でした。自分としては、「地域開発について何も話さないじゃないか」でなく、「そういう仕組みなんだな」という感じです。もうすでに確立された仕組みを変えようとするのでなく、どうにかWin-winになり、最終的には人々のためになるような結果にしていくことが出来るはず!
・いろんなディナーミーティング:特にBICOという医療系NGOと、マラウイ全土で電子機器の販売・修理、そして起業家及び技術者育成のための専門学校カリキュラムを安価で提供するSanweka社と一緒に、マラウイで一番おいしいと言われる21Grillで実施したディナーミーティングが面白かったです。BICO代表のDr. クンボはエリザベス女王に表彰されるほどの権威で、お話ししていると大変利他的な精神が強い方というのが分かります。マラウイ湖沿いにロッジも経営されており、フェローの人財育成や、フェローカーハイヤーと併せて利用してもらえるような提携案が出ました。アクティブで、やさしくて、尊敬します!ご紹介いただいた中山さんには12月ミッションの際に帰りの空港でお会いし、同月下旬には東京で再会しました。2月下旬にはDr. クンボと松山にてお昼ご飯を食べ、ミッション中にもDr. に会うというテンポ。彼とDr. クンボのプロジェクトについて説明のあるリンクを添付します。
※BICOと慶應大医学部発ベンチャーについて:
https://medium.com/@ouiinc/20191206-smart-eye-camera-%E3%82%A2%E3%83%95%E3%83%AA%E3%82%AB%E5%88%9D%E4%B8%8A%E9%99%B8-694fa9ccc49f

今回も様々な方々に出会い、濃密な時間を過ごさせていただきました。どうもありがとうございました。何はともあれ、記していることやそれ以外の提携案や要望をかなえていくことが実際にマラウイが変わっていくためにぼくがこれから出来ることです。

投稿のタイトルは「アラビアのロレンス」の名シーンからの抜粋です。解説を貼りますが、個人的にはIt is Written もNothing is Writtenも自分が正しいと思うことを実行するという意味では同じだと感じます。未来は予測できないので、いま自分が出来ることをしていく。これは大切ですね。
"名シーン"解説:https://forbesjapan.com/articles/detail/26534 

次回も近々ミッションを組むことを計画しています。除菌対策もしていますが、コロナウイルスの影響でどうなるかは分かりません。引き続き応援よろしくお願いします!