向き合い方を変えたら、話し合いが楽しくなってきた話

ここでまとめるのは「自分がどう振る舞うべきか」という問いに対し、たどり着いた1つの回答に過ぎません。まだ試行錯誤中ではありますが、現時点の自分の回答として残しておこうと思います。

正直これが正しいのかは分かりません。試してみて効果がありそうだなぁくらいのテンション感です。


かなり長いし、読みにくい面もあると思いますが、ご了承ください。また、これらの意見は個人的なものであり、所属は無関係です。




さて、前置きはここまでにして、長すぎるので早速まとめます!




まとめ

  • 完璧を目指すのをやめよう!

  • 場の観察をしよう!

以下、ダラダラと長く書いてますが、結局言いたいことは上記の2点です


どんな人向け?

「話し合い」に悩みがある人向けです


たとえば…

  • 話し合いがつらい人

  • ずっと話してしまう人

  • 発言量の差に悩みを持っている人

  • プレッシャーを感じている人

  • ファシリテーターやリーダー的ポジションになっていて悩みがある人

  • 沈黙が怖い人

  • 完璧を求めすぎてしまう人

…などでしょうか



悩みが晴れるとは思いませんが、少しでも参考になれば幸いです



プロローグ

  • 何か聞かれたら結構早めに回答していた

    • 割とすぐに思い浮かぶ方だったらしい(普通だと思ってた)

    • (あと、個人的には沈黙が怖くて、かなり喋っていた)

  • そんな形で普通に話し合いしていたら、段々と自分ばかりが話す状態になってしまった

    • 自分が話し始めないとシーン…としてしまうことがある

    • 発言量に差が生まれ始めた

  • 反対意見もあまり出てこないように感じた

    • とはいえ、1対1で話す機会があると「実は…」みたいなパターンがあった

    • つまり、言いにくい環境にしていた

      • 思っていることは少なからずありそう

      • 自分のせいで話しにくいのかも…?と悩み出す

  • そんな中、自分の意見が原因で間違った方向へ行ってしまった

    • 段々と発言するのが怖くなってきた

    • 自分の出した意見によって、物事が決まってしまうことに恐怖を感じた

  • その後

    • 何をしようにも押しつけになってしまいそうで嫌だった。でもこのままやるのはもっと嫌だった。何かしら変化を起こしたいと思っていた。

      • ワガママすぎる……

    • とはいえ、自分では答えが出せないまま時間だけが過ぎてしまった……


そんな感じの背景です(あくまでも自分目線)




学んだこと

個人的に色んな本を読みましたが、答えは見えずじまいでした…(ちなみに1番好きな書籍は「問いのデザイン」です)



そんな中、あじゃてく学生お悩み相談室で相談させてもらいました。また、enPiTでお世話になっている方々にも相談させていただきました。本当にありがとうございます!!


そして学びました。



そもそも、人は色んなタイプがいる

  • 問いかけられて、直ぐに思い浮かぶ人、喋りながら考える人、じっくりと考え込む人、など色んなタイプがいる

  • 皆が皆、即座に回答できるわけでは無い

    • 強制的に発言を促すのが、必ずしも良いとは限らない

    • じっくりと考えたい人にとって、それは負担になってしまう

  • 改めて書くまでも無いかもしれないが、あくまでも問題があるのは、やり方であり、人ではない

    • 人を責めても何も解決しないし、それは最悪

    • 自分のことも責めなくて良い



そもそも、自分が「完璧」である必要は無い

  • 目指す必要も無い

  • 自分が「出来る人」にならなくて良い

    • 出来る人には、みな任せたくなってしまう

  • 自分の場合は、結構完璧を求めていたことに気付いた

    • 議論を前に進めなければならない

      • 黙っていてはいけない

      • 話さなければならない

        • 沈黙が恐ろしい

    • 時間通りに進めなければいけない

      • 限られた時間の中で、決めなければならない

      • そのため

        • 黙っていてはいけない

        • リードしなければならない

        • 事前に十分な準備をしなければならない

    • ちゃんとしなければならない

      • 正しいことを言わないと…

      • 自分でどうにかしないと…

  • 完璧に振る舞う必要は無くて、ありのままの欠けている自分を見せれば良い

    • 隙がある方が、より一緒に頑張ろうって気持ちにもなるかも…?

    • 怖がらずにありのまま、思っていることを伝えて良い



何でもかんでも自分から話し始める必要は無い

  • 場を観察する

    • 相手の情報をインプットする

  • 自分から話してしまうことで、インプット不足に陥っている

    • 更に、相手のアウトプットの機会を奪っている

  • 何でシーン…としてしまうのか、考える

    • 決めなければならない事柄があるのにも関わらず、シーン…としてしまうのはそれ相応の理由がある

    • それを想像してみる

      • 今もしかしたら一生懸命考えているだけかも?

      • 誰かが話し出してくれると思っているのかも?

      • 問いかけ方が悪くて困っているのかも?

      • 今何について話してるのか分かってなくて困っているのかも?

        • そもそもの内容自体が難しいのかも?

        • 今までの話についてこれていなかったのかも?

      • 実は今までの話を聞いてなくて困っているのかも?

      • 思い浮かんだものはあるけど、自信が無くて言い出せないのかも?

      • そもそも、話すのが苦手なのかもしれない

        • テキストだったら良いのかも?

      • 話し出すのが苦手で黙っているのかもしれない

        • 誰かが話していると話し始めるかも?





実際にやってみたこと

上記のことも踏まえつつ、自分が考えてやってきたことをいくつかご紹介します。



4 Player Model をチームで実施

場の観察をするときに参考になります

  • Mover・Follower・Bystander・Opposer の 4タイプがある

    • (とある講座で知った)

https://www.andycleff.com/2021/04/stretch-team-communication-muscles-kantor-four-player-model/



やってみたこと

  • 自分のタイプを自己判断で決めてもらう

  • チームビルディング時に実施



分かったこと

  • 結構傾向がありそう(個人的見解)

    • あくまでも参考程度

      • これだけで理解した気にはならないように注意

      • ラベリングしすぎも良くない

        • あくまでも、こういった傾向がありそうだなぁという予想でしかない

        • 人はみな違って同じ人間なんていない

    • 一例)Followerの場合

      • 何かしらベースがあると話しやすそう

      • 事前に準備したり、問いかけ方を工夫したりすると、話しやすくなりそう

        • たたき台を用意する(不完全で構わない)とか

        • 私はこう思うんだけど、あなたは?形式とか

      • 誰かが話していると、一緒になって話してくれそう

  • 単純だけど、知っているのと知らないのでは大きい気がする

    • タイプの傾向を知ることで、話も振りやすいし、問いかけ方・タイミングも掴みやすい気がする

  • 場の観察をするときの1つの目安になる

    • 何にも知らないよりかは想像が出来る気がしている

    • ただし、分かった気になるのはおかしいので、あくまでも参考程度

  • 注意:あくまでも一つの目安にするだけ

    • 自分のことを完璧に把握している人はいない

      • 自己判断で決めているタイプが本当に正しいかどうかは怪しい

    • そもそもこの4タイプは0か1かではなく、グラデーションがある

      • 1つに決めること自体がおかしい気もする

    • とはいえ、自分でこの傾向が強いかも?と決めるので、ある程度は参考に出来そうな印象




思っていることを口に出す

気が楽になりました


やってみたこと

思っていることを口に出してみた(感情の実況)

  • 「あー今、めちゃくちゃ困ってます…」

  • 「え、これどうしたら良いんだろう?」

    • 「どうしたら良いと思いますか?」

    • 「って聞かれても困りますよねー!笑」

  • 「いや、なにこれ難し!!訳分からないんだけど、どーしよ」

    • 「この問いが悪いなぁ。どーしよ」

  • 「あーこれ、どう進めていこうかなぁ」

    • 「めっちゃ困ってるんですけど、何か意見ありますか?」

  • 「う~~~ん…」

  • 「んーー、どーしよ…」

  • 「純粋に個人的に知りたいんですけど、ーーー」

  • 「単純に気になったんですけど、ーーー」

  • 「あーもーーへるぷ!助けてください!!」

  • 「あれ、今何について話してたんだっけ?」

  • 「ちょっと緊張してます…」

  • 「え、ごめん。理解力無くて分からなかったんだけど、もう一回聞いても良い?」

  • 「あ、今別のことしてて聞いてなかった。もう一度聞いて良い?」



分かったこと

  • 思っていることをありのまま伝えても全然問題ない

    • 今まではこういったことを言うのは良くない事だと自分は考えていた

      • 完璧に振る舞う必要があると思ってた

      • 困ってるって言われても困ると思ってた

        • 全然そんなこと無かった

        • むしろ、一緒になって悩んでくれるし、助けてくれる(ありがたい!!)

    • (ただし、流石にネガティブなことは避けた方が良さそう)

  • めちゃくちゃ助けてくれる!!

    • 自分で答えを出す必要が無いことを実感

    • 頼りましょう、そのためのチームです

  • 周りも言うようになってきた

    • 困ってることを開示してくれるようになってきた(お互いに)




おさらいする

時間がある時にはよくやります


背景

  • 場の観察をしていて、もしかしたらこういったことがあるのではないか?と感じた

    • あれ、今自分たち、何について話してるんだっけ??

    • あれ、このまま進めていて本当に良いんだろうか?

    • もともと何について話してたんだっけ?

    • 今、何を聞かれてるの??



やってみたこと

  • 一旦ここまでの対話を軽~くおさらいする

    • 改めて、これまでの内容を、流れに沿ってかいつまんでおさらいする

      • 「こういったことを考えていて、こんな意見が出てきましたねー」

      • 「こんな流れで話し合いをしてて、今こういった状況ですねー」

    • ざっくりで構わない

    • おさらいするためにも、対話の内容はちゃんと残しておく必要はある

      • 話し合いの可視化は必要

      • しかもリアルタイムで取っておくべき

  • こんな場合に試した

    • ある程度、意見が出尽くしたな~と感じた時

      • 色んな意見が出てたけど、沈黙が増えてきた

      • 話始める人がいなさそう

    • 全員が困っていそうな時

      • 自分もこれからどうしたら良いか困っている場合

        • 問いかけを変えたり

        • 視点を変えたり

        • 自分のアイデアを出してみたり

      • 一通り試してみたけど、困ったとき

    • 発言が「んーー…」とか「どうしよう…」ばかりになってきた時

      • 自分含めて、周りからもこういった声があがり始めた

    • 雑談後、本題にもどる時

      • 雑談は大事なので、それをぶった切ることは基本しない

      • (けど自分はまだビビって戻しがち…)



分かったこと

  • 全員の認識を揃えられる

    • 実際、認識が異なっていた場合もある

    • 「実はよく分かってないまま参加している」ことを避けられそう?

      • 今何をしているかが分からなくなる時があるけど、それを言い出すことは結構ハードルが高い

      • 盛り上がっているところを止めてまでは言い出しにくい

      • これらをしれーっとフォロー出来るかも?

  • 自分の理解が合っているかもチェックできる

    • おさらい自体を誰かに任せても良さそう

  • おさらいしている最中に新しい気付きが生まれることも

    • そこからまた対話が出来るし、活性化することも

  • 一度仕切り直すことで、新しい問いかけが出来る

    • 足りないところが分かる




待つ!!

自分から動き出さなくても大丈夫です


やってみたこと

  • 時と場合によりますが、あえて待ってみた

  • 直ぐに答えないで、ワンテンポ置く

  • 自分の意見は基本後回し

    • 求められたときに答える程度

      • 自分が!!ばかりにならないように、ちょっと引いてみる

      • 最初から自分の考えを言う必要は無い

        • 言わなくても、全然大丈夫!

    • 大体意見が出尽くしてきて、ちょっと沈黙が増えてきた時に出してみたり

    • 自分の意見に近い意見が出た時に重ねたり

    • 問いかけるときに自分の意見を乗せたり



分かったこと

  • 場の観察が出来る

    • 今、この場の状況がどうなっているか?を考える時間が出来る

      • 何が起きているんだろう?

      • この問いは答えやすそうだなぁ

      • 誰かが話していると、一緒になって話してくれてるなぁ

  • 自分から話始めなくても、誰かが話し始める

    • 自分が動く必要は必ずしも無い

      • 意外と何とかしてくれるし、何とかなる

      • (もしかしたら人によるかも…?)

    • 待っていても大丈夫

      • 話さないと始まらない、のは勝手な思い込み

      • 信じて待つ

  • とはいえ、あまりにもシーン…とすることがある

    • 場の観察をして立てた仮説を元に、動く

      • 待つ

        • まだ考える時間が少ないかも?

      • 自分の考えを述べる

        • 大体みんな言ったから次は自分だと思われているかも?

        • 出尽くしたから会話が止まっているのかも?

      • 問いかけを変える

        • 難しすぎて答えにくいのかも?

        • 抽象的すぎるかも?

        • 具体例が欲しいのかも?

        • 足掛けとなる質問が必要なのかも?段階を踏めば答えやすくなるかも??

      • 視点を変える

        • 煮詰まっているのかも?

        • 今までとは違ったところから攻めた方が良いかも?

      • おさらいをする

        • 今何について話してたか分からなくなってきたのかも?

      • やり方を変える

        • 発言じゃなくてテキストにした方が良いかも?

        • 個人ワークの時間が必要かも?

        • リアクション形式にするべきかも?

      • 思っていることを口に出す

        • 気楽に

        • 何ならド直球に「え、今なんでシーンとしてるの?考え中??」とか聞いてしまってOK

          • 深刻そうに、責める感じでは言わないこと

          • あくまでも軽〜く、ゆるめに聞くイメージ





メモ取り

可視化は大切だと思ってます


やってみたこと

  • 話していることを、ただただ可視化しておく

  • みんなには自由に話していてもらう

    • 話すことだけに集中してもらう

    • その方が、気楽に話せそう?

      • 自分の考えを言語化してテキスト化するのは難しい

        • 実際、テキスト化したことを発表してもらう時、その発表するときに言っている内容の方が重要なことが多い

        • テキスト化する際に省略されたものの方が、価値があることもある

      • テキスト化するよりも、喋る方が早い場合がある

        • 聞いている人がリアルタイムで突っ込める

        • 気になったことを聞きやすい、かも?



分かったこと

  • 残していることで、いつでも振り返ることが出来る

    • おさらいしやすい

    • 書いている内容から広げることも可能

    • 残していないと、同じ話を何度も聞く羽目になることも…

  • 気付きが得られる

    • 自分も、みんなも、メモを見ることで新しいことに気付く場合がある

    • それをトリガーに新しい問いかけが生まれたりする

  • 書く過程で自分の理解度も分かる

    • 内容が分かっていないと、書き残せない

  • 何度も使われている頻出ワードに気付ける

    • こだわりを知ることが出来る


デメリット

  • メモを取る行為が面倒くさい

    • 自分の思考時間は結構削られる印象

      • ファシリテーターなら良さそうではあるけど

  • 休めない

    • 誰かが話している限り、書き続ける必要がある

  • 自分が話すときも書かないといけない

    • 発言に集中できない…


メモ取りは、改善が必要ですね…。とはいえ、可視化は重要そうだし、より良い仕組みを考えていきたいところです。




まとめ

  • そもそも、人は色んなタイプがいる

  • そもそも、自分が「完璧」である必要は無い

    • 「出来る人」にならなくて良い

  • 何でもかんでも自分から話始める必要は無い

    • 場の観察をしよう!

  • 4 Player Model をチームで実施

    • 1つの目安に出来るかも

  • 思っていることを口に出す

  • おさらいする

  • 待つ!!

    • 沈黙を怖がらずに、場の観察をしよう

  • メモ取り

    • 可視化しておこう



おまけ:感想

やってみて、思ったこととか

そもそも、自分が「完璧」である必要は無い

いや~~これが一番難しいですよ!?

ついつい、より良く見せたいというか、頑張って出来る感じにしてしまいがちというか。慣れればすっごいテキトーな自分さらけ出せるんですけど、出会ったばかりとか責任あるところとかだと「しっかりしないと!」と思ってしまうんですよね……。自分の場合はファシリするときでさえ、ある程度の流れを想定し諸々デザインしてしまいます。いくら準備して計画したところで無意味なのに、不安感から完璧を目指してしまう傾向があります。必要以上に時間かけている気がする。変えていかないといけないや。

「出来る人」に思われたいんでしょうねー。ありのままをさらけ出すのかなり怖いです。まぁでも、思っているよりも不完全な状態でも受け入れてもらえます。…信じましょう。




思っていることを口に出す

難しかった…

実際、自分の場合は最初全然言えなくて、もはや予め用意していたセリフを言ってただけでした。ただやっているうちに、本当に問題無いしむしろ助けてくれるんだなぁと徐々に分かってきました。出来る範囲で続けると良さそうです。




待つ!!

沈黙怖すぎて結局ちょくちょく喋ってしまうんですけど、意識して待てると面白いですね。まだまだ練習中ですが、場の観察がほんと楽しい!!

というのも、フィードバックが早いんですよー
すぐ結果が分かる。自分の立てた仮説が合っているかどうかは、行動を起こせば即判明する。上手くいけば活性化するし、そんなもんです。実際のところはどう思っているのか、なんてことは分かりっこないけど……




おわりに

ここまで読んでくれてありがとう!!

お疲れ様でした〜


話し合いをより良くするために自分が完璧である必要は無いし、自分から動く必要もありません。向き合い方を変えてみませんか?沈黙は恐ろしいですが、勇気を出して待ってみましょう。場の観察をしてみましょう。色んな仮説を立てて動いてみると、案外楽しめるかも??

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