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しなやかに、強く。別題:栄養補給のため、今日は夕食休みます~鈴本余一会生配信覚書~

本日、本来なら、鈴本演芸場で通常開催されるはずだった
「鈴本余一会:古今亭菊之丞独演会」が、鈴本演芸場から史上初の無観客生配信で行われました。

手帳を買えば、まっさきに鈴本余一会の予定を書き入れるというワタクシ。
「そんな訳で、今日は夕食を作れません」と悪妻発動。
19時には梅酒とつまみを準備して、相方を書斎から追い出し、PC前にスタンバイしておりました。
※なぜならこの、ひと月、相方に散っ々! 生配信参加を阻止されまくってきたからです。。。

「#古今亭菊之丞でじたる独演会」
鈴本余一会生配信(5月31日19時開演)
「たらちめ」 古今亭まめ菊
「お見立て」 古今亭菊之丞
「湯 野 番」 風間杜夫(スペシャルゲスト)
 対 談   風間杜夫&古今亭菊之丞
「妾 馬」 古今亭菊之丞
 <talk>

今回、遂にスパチャ投げ銭を初体験。

やってみてわかることの多さよ。
投げ銭はPCからがスムーズなのですが、タブレットの方が、拍手(絵文字)は送りやすい。
そして、コメントは慣れたTwitterの方がつぶやきやすい。
Twitterより長い、このnoteの元になりそうな感想は、PC画面下方にメモ帳出しておくとメモりやすい。
…PC&タブレット&スマホ総動員ではありませんか(汗)。千手観音か。

落語と演者さん方の進化について行こうと、日々新しい配信設定と格闘し、複数キーパンチの腕を上げる自分。
誰かに似てると思ったら…
その昔、若い娘とのメールを楽しみたくて、携帯スキルをめきめき上げた、某お古い師匠と変わらないではありませんか(あの師匠ですよぉ~)。

さて。
菊之丞師の「お見立て」と「妾馬」は、何度聴いても楽しい、そして丞さまのお声が映える、大好きな噺。

「お見立て」、目から茶殻の出る喜助の頑張りに、笑いが止まらない。
このご時世、喜瀬川のいい加減な感じを見習って、徹底的にリモートワークスキルを磨きたいところ…(笑)。

「妾馬」、配信を通すと細かい所作がクリアに。
黒紋付でも町人の動き、武士の動き、と全く違う所作であることに改めて感動。
そして、こんな時だからこそ、ハチャメチャだけど温かい八五郎に、勇気をもらいました〜♥

風間さんは、花緑師の会で一度、高座拝見しております。御年71とのことですが、その頃から若々しさが変わりません。
役者さんの落語と噺家さんの落語は違うなぁ…となんとなく思っていたのですが、今日、風間さんが対談で
「役者は振り切るまで演じようとする」
とおっしゃっていて、なるほどなぁと…お喋りじゃないんですね。

追い出し太鼓中に、鈴本演芸場の外観が映ったのが、本当に寄席から出てきたような雰囲気で…ちょっと、泣きそうに。
終了後のトークには、馬石師匠登場(癒やされる~)。
馬石師の、道具屋で買ったテープレコーダーの話が個人的にツボ(我が家にも音源テープが塩漬けになってます。。。)

そして鈴本さんの若旦那から、鈴本演芸場チャンネル開設&6月休席中の生配信計画発表!
これは、凄いことなんじゃないだろうか。
9割削減されてしまった春の新真打披露興行や、丞師匠のトリ予定だった4月下席、馬石師匠の6月上席も復活!

「落語は弱い芸能ですから…」なんて高座の常套句がありますが。どうしてどうして。
このひと月、様々な演者さんのトライアルから、落語のしたたかな強さを肌で感じ続けて来ました。
明日からも休席は続くけれども。
落語は強い、柳のようにしなやかに強いです。
コロナなんかに負けないよ。

そして、私たちも、きっと。
笑顔でいれば、コロナなんかに負けないよ。

前回の落語生配信記事は、こちら↓↓


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