『perfect days』役所広司のパーフェクト加減
とうとうクレアおばさんが煮込み終わったのか、といった方面の感慨があった。
『perfect days』を劇場で観たら、役所広司が普段以上に向こう側に行っているように感じた。向こう側とは、人々がうっすら信じてはいるが、特に信用はしていないまま運用されている「善意・善人」の向こう側のことだ。ベルマークを集めているときの漠然とした失望、お台場で開催されているイベントにあらかじめ漂っている「素直に騙されておいた方が楽ですよ」といったムード、朝のニュース番組で放送されているエンタメコー