ちびすけの奮闘

次男は小柄だ。今年、中学に入ったけど、大柄だった長男の小3程度の体格だ。おまけに痩せっぽち。体力もない。

ずっと変わった子だと思っていた。赤ちゃんの時はとにかく泣き止まなくて過敏な子だった。肌感覚が強く、泥遊びも嫌がる。好きな服はとことん着るが、着たくない服は一切手をつけない。長袖に慣れるとどんなに暑くても半袖だし、半袖に慣れると寒くなっても半袖。

歩くのも言葉も少し遅かった。とにかく新しい環境は嫌った。保育所で運動会などの催し物があれば、朝から泣いて「帰る!」という。でも友達と遊ぶことも1人遊びもする。けれど、人と足並み揃えて集団行動は苦手。お絵かきは好きでなく、最後まで鉛筆の持ち方が良くないので、お箸を持つのを許されたのは年長の12月。不器用だった。

「普通の子とは違う」と常に思っていた。おっぱいを飲ませても目が合わない。目と目を合わすことはすきでないようだった。「自閉傾向がある」とずっと思って、少ない知識の中から対応してきた。

もちろん、保育所の先生にも相談した。学校の先生にも。でもみんな口を揃えて「大丈夫ですよ。個人差があります」「男の子は幼い子が多いですよ」と。

私が鬱になり、今の主治医に度々、次男のことを話していた。「ちょっと傾向があるかもね、連れてらっしゃい」と。小6の秋のことだった。

ADHD、アスペルガー傾向あり

診断を受けてホッとした。「やっぱり」と。

それから、服薬が始まった。ひどい傾眠という副作用で、学校で朝から晩まで眠ってしまう。幸い、担任の先生は理解ある人に恵まれた。薬を続けることに疑問も湧いてきた。けれど、今日、次男はこう言った。

薬を飲むときちんと鉛筆が持てるんだよ

これが、薬の効果なら大きいものだろう。ふにゃふにゃの字しか書けなかった低学年の頃と比べると、しっかりした文字を書くようになっていた。

彼は痩せっぽちのちびすけだけど、頑張ってる。今日から、薬が少し変わった。痩せっぽちの彼には多い量だと薬剤師は注意を促した。

どうかどうか。この頑張りがいずれ花咲きますように。これは障害だけれど、薬でコントロールできる。本人は病気だと思っている。いずれ良くなると。幸いアスペルガー傾向は軽いので、経験して覚えていくことで、対人関係もうまくい歌謡になるとか。

私は見守ることしかできない。厳しいかもしれないけど、手を貸すことは極力しない。そのタイミングは見極めが大切。

ちびすけ、頑張れ❗️母はここで見ている

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