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福岡国際マラソン -日本記録を目指して -

先日、福岡国際マラソンが開催されました。

優勝はモロッコのエルマハジューブ・ダザ選手、2位はトヨタ自動車の藤本拓選手、3位に西鉄の福田穣選手となりました。

日本の有力選手が多数出場した中で、特に今回はオリンピック出場枠残り1枠を狙って、設定記録である2時間5分49秒(つまり日本記録)を多くの選手が目指していたと思います。

このオリンピック出場枠についてですが、今年9月に行われたマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)で1位、2位の選手がそのまま内定が決まり、残り1枠については設定記録を突破した選手、もしくは突破する選手がいなかった場合はMGCで3位だった大迫傑選手が内定するというようになっています。

設定記録は大迫傑選手のもつ日本記録2時間5分50秒を超えるタイムですのでこれから来年3月ぐらいまでの主要なマラソン大会(東京やびわ湖など)ではオリンピックを目指す選手は自ずと日本記録を目指すことになります。

そして今回の福岡国際マラソンも注目された大会の一つでした。

設定記録を超える選手は出ませんでしたが、レースは日本記録を上回る良いペースで30kmまで進みました。日本選手では藤本選手に加え、日清食品の佐藤悠基選手、旭化成の市田孝選手の3人が先頭グループとして中間点まで日本記録を上回るペースでレースを進めていました。

観ている方も熱が入りましたね。結果としてそこからだんだんとペースダウンしていくという展開にはなりましたが、それでもそれぞれが日本記録を目指すという今の環境はとても良い状態だと思います。

5分台を目指すのでほとんどの選手は最初からオーバーペースでレースを進めないといけないため、レース後半での失速の恐怖感は多くの選手にあるでしょう。

それでも果敢に攻めたレースをした選手たちはナイスランだったと思います。

選手それぞれアプローチは違っても、日本記録をこれまで以上に意識して各ランナーが練習やレースに挑んでいる今のマラソン界全体の状態は、日本記録が生まれるかどうかによらず、マラソン界全体の底上げにつながるのではないかと思います。

なのでマラソンファンとしても非常に楽しみなんです。来年の東京マラソンなんかは誰が参加し、どんなレースを繰り広げるのか。とても熱いんじゃないでしょうか。

大迫傑選手の動向も気になりますしね。

ということで福岡国際マラソンに参加されたランナーの皆さん、お疲れ様でした。

以上