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読書の楽しさを教えてくれた本たち

Twitterのトレンドをふと見たら、なにやら懐かしい作品名がずらっと並んでいた。
どうやら、「わたしを作った児童文学5冊」というハッシュタグが流行っているらしい。
なじみのある作品名や表紙の写真を見て、幼少の頃の記憶が蘇ってきた。

幼い頃から本が好きだった。
図書館が家の近所にあったこともあり、暇があれば本を10冊ほど借りて、家で読み漁っていた。
お気に入りの本は何度も借りて、繰り返し読んだ。
昔からある古い本も好きだったし、たまに入ってくる新しい本も楽しみにしていた。

せっかくなので私の基盤を作ったと言える作品を紹介しておこう。

①マチルダは小さな大天才/ロアルド・ダール
私に、賢いことは武器になるということを教えてくれた本。
また、世の中には理不尽なことがたくさんあるが泣き寝入りはしなくていいということも学んだ。
話の展開のテンポがいいので読みやすい。

②はてしない物語/ミヒャエル・エンデ
本の分厚さ、装丁の豪華さに驚いて手に取り、中を読んでさらに驚いた。
二つの世界の話が同時進行で書かれており(現実世界は赤茶色、ファンタージエンは緑色の文字)、読み進めていくうちにどんどん物語に引き込まれ、一歩間違えば自分も物語の一部になってしまうのではないかというあの感覚は、なかなか体験できないものだと思う。

③世にも不幸なできごと/レモニー・スニケット
次々と不幸なできごとが起こるので、主人公の三姉弟妹を応援しながら読んでいた記憶が残っている。
悪役が本当に嫌な奴であるため、一周回って爽快感すらある。
シリーズもので、私が図書館に通っていた時は10巻までしか置いていなかったから、結末がどうなったかを読んでいない。
最後を知りたいような、知りたくないような……。

④NO.6/あさのあつこ
あさのあつこといえば『バッテリー』だろうと思ってはいたが、当時野球に興味がなく、なんとなく『NO.6』の方を手に取った。
これが私を沼に引き込んだ。
近未来SFがこんなにもおもしろいことを知るきっかけになった本であった。
(のちにアニメ『PSYCHO-PASS』にもハマることとなる)

⑤カラフル/森絵都
図書館で出会って、好きすぎて自分で初めて買った小説。
これで読書感想文も書いた気がする。
この本をきっかけに森絵都先生の本を片っ端から読んだけれど、やっぱり『カラフル』が一番好きだ。
読み終わった後の清々しい気持ちが、何度読んでもいいなと思う。


本を選ぶ時の感覚は、宝探しと似ている。
これは、大人になった今でも消えない感覚だ。
たくさんの本が詰まった棚を見て、タイトルや背表紙の装飾に惹かれたら手に取る。
次に表紙の絵やあらすじを確認して、ますます気になればこれはもう、お宝をゲットしたかのように嬉しくなるのだ。
いつか、かつて私が図書館で見つけたお宝たちを、自分の本棚に並べたいと思う。
たまに読み返すのもいいし、我が子が本に興味を持つようになったらぜひ紹介したいものだ。


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