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閑話:趣味でやるのが一番

ちゃんと会社員やって、週末だけどこかのレンタルスペースでも借りて、仲のいい友人を招いて、「この料理めっちゃおいしいね」とか言われながら、最後にコーヒーでも淹れちゃって。

そんな生活が実は私が一番やりたいことに近いのではないか?と思うことがある。たまに。

もしここがアメリカだったら、ホームパーティーで満足していたかも。

気兼ねないし、褒めてくれるし、寂しくない。
しかも収入が安定しているのだから、言うことない。

ああ、なんて素晴らしい。
これは今すぐ土日休みの会社員にならなければ!

そこまで考えて、はたと気が付く。


それ、私やりたかったっけ?


私にとってのカフェも、コーヒーも、手段だ。
目的じゃない。

もしギターがもっと上手かったらロッカーを目指していたかもしれないし、もし女の子だったらアイドルを目指していたかもしれない。

なんにせよ、息がしやすい場所をつくりたくて、ナイフみたいに鋭くした肯定と寛容を忍ばせた場所をつくりたくて、足掻いているのは間違いない。

(近いものがロッカーかアイドルなら、確かになかなか金勘定は大変だな。)

そういう自分のややこしい、こじれている、コンプレックスの部分が、人の役に立ったら嬉しい。

そしてそれは、友達を招いたパーティーだけでは足りないんだ。


とは言え、じゃあ週末だけ場所借りてカフェやればいいじゃん。趣味で。と言われたら、強く否定できない。

趣味だったら「楽しければいい」で終わらせられるもんな〜。

でもそれは違う気がするんだよな。
ボランティアではないし。
こういう性格のものをやりたいからこそ、ちゃんと回せる仕組みを考えなければならないのでは?


今宵も、葛藤は続く…

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