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恋したあの子は人の妻|摩衣の快適部屋とふらふら【#8】

走行距離はタクシードライバー並み


一般的な自家用車は、オイル交換を3000km毎もしくは半年に一度行なうことが推奨されているらしい。

かくいう私は、3月中旬についで本日、2度目のオイル交換をした。あっという間に3000km以上走ってしまったらしい。

できるビジネスマンはタクシー移動を好み、その移動時間を無駄にせず効率的に活用する。

計画やスケジュール管理が大好きだった私は、この「できるビジネスマンの移動に対する考え方」に大いに共感していた。これはすなわち、できるビジネスマンは自分で運転をしないということだ。

がしかし、快適部屋(=部屋として改装した愛車)と移動するようになり、考えが変わった。

↓「スケジュール管理」を手放した話

運転中というのは、安全運転を心掛ける以外のタスクが基本的に無いため、ある種の集中状態に入ることができる。息子が助手席で寝入っているタイミングがチャンス。

そんな時にいいことを思いついたり、気になっていた点と点が突然繋がったり、ということが起こりやすい。

なにか名案がひらめくタイミングは3Bで起こると聞いたことがあるが(Bath、Bus、Bed、の3つのBだそうだ)、そのどれもがシングルタスクにならざるをえない状況下にある。運転中もこれに似ていると思う。

車生活における「効率」の考え方

この生活を始める前は、運転している時間というのは、すなわち「その間は運転に時間を取られてしまう」ということなので、結構な時間のムダなのかも、と思っていた。

実際のところ(サンプルが私だけなので恐縮だが)、固定の家での家事の時間が、そのまま運転にスライドされている程度だ。

車が家、という状態は、傍から見るよりかなり効率が良い。家事に関してだけでも、空間が狭く設備が少ないことでかなりラクができる。

いずれはキッチンは整えるつもりだが、現時点では水回りが無いので、料理、洗濯、お風呂や洗面所など水回り関連一式は、全てアウトソーシングしている状態なのである。

家事をしている時間も、人によってはゾーンに入るタイミングかもしれないが、(家事全般苦手な)私にとってはそうではなかったので、こういう人には運転のほうが向いている。

「元」効率重視の理系人間にとって、車生活での効率に対して、いいところで落とし所を見つけたかたちとなった。

表題の件

先述の通り、息子が寝ている間のひとりドライブは、ゾーンに入れる良きタイミング。
しかし今日は違った。

「恋したあの子は人の妻」

大型トラックのダッシュボードの上に、筆文字で書かれた、(考えようによっては)粋なキャッチフレーズが掲げられていることがある。

ふと目に入ったこの一文が印象に残りすぎて、今日の午後3時27分の私のゾーンは、すべて吹き飛んだ。

このフレーズを対向車に向けて、一文字500ptもの大きさで主張するのは、一体なぜなのか。ぜひご本人に聞いてみたい。そしてその「恋した彼女」とは今、どうなのかも。


ここまでご覧頂き、ありがとうございます。 各地で得た経験を読者の方に還元できるよう、精進します😊