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ウェブは、完全に「スマホシフト」だし「iPhoneシフト」していた。

こんにちは。佐藤奨(さとうつとむ)です。

今月頭、久しぶりに自らが関与する「ウェブメディア」を創刊した。そこで得た気づきをつらつらと書く。

モバイルのスマホからの「流入」がもう圧倒的だ

改めて、ウェブメディアを運用しはじめたのでびっくりするけれど、モバイルのスマホからの流入がもう圧倒的だし、iPhoneからの流入も圧倒的でびっくりする。あらゆるメディアがスマホかつiPhoneを軸に運用していれば、ある程度は、問題なく運用できてしまう現状にびっくりする。それだけiPhoneが強い。

運用するメディアは、モバイル経由からの閲覧者が80%を超え、スマホはiPhone利用者がそのうち72%である。とんでもない数字だ。

私が、ウェブのメディアを軸の活動にしていたのは2011年からの3年間くらい。以降「コンテンツマーケティング」を強みの一つとした「自前サービス」を持ち、リアルなコンテンツや、SNS、ウェブサイトを活用する方針にシフトしていた。ウェブメディアを軸としなくなったこの数年で、主流はスマホに完全転換してた。

スマホシフトに全く気づかなかったというわけではなく、モバイル広告なりSNS向けの広告なども利用していたし、Youtubeの閲覧デバイスを把握していたので、想定はできていた。

しかし、2011年の状況と現在とを比較すると、まだモバイルは半分にも満たない数字であったことを考えると、現状の80%を超えなど、ここまでハッキリと数値が出ることにびっくりした。(ただ、これも媒体の特性により、数字が異なるメディアもあるだろう)

いいものをつくればいい”だけ”ではない現実

どんな「コンテンツ」であれ、いいものをつくればいい”だけ”、という考えを捨て去っていて、どこにいる誰に喜んでもらえるのか?というターゲットの設定、または、抽象的であっても、どこかの誰かを惹きつける「文脈」を想定した上でのコンテンツづくりを意識してるので、媒体と接点の描きこみは必須。

いい「コンテンツ」ならヒットする、は半分は正しい。でも、今の音楽のSpotifyやYoutubeのヒットコンテンツは、媒体に存在する「エコシステム(循環)」を意識し、そこに馴染むようなつくり込みがされてる。Spotifyなら、音楽のタイトルは見やすい「短め」となり、Youtubeは「煽り」や「カット」に対応してる。それがなければ「ヒット」していたか、といえば、そうとも言い切れない現実が存在している。

大衆に迎合させるような”ダサさ”を超えてゆけ

「エコシステム」に合わせるというのは「マーケット」に合わせる行為で、ある意味「作品」を大衆に迎合させるような”ダサさ”と取られがち。でも、今の音楽のヒットメイカーである『King Gnu』の常田大希氏も、求められることを作品に込めつつ、観客の期待を超えていくスタイルでヒット作を連発してる。

ヒットメイカーは、ただ大衆に迎合させるような”ダサさ”を超えているのだ。

ポイントとしては、その”求められること、”つまり「文脈」を捉え、作品に込めつつ、自分たちのスタイルをつくりあげるクリエイティビティが求められるのだと捉えている。何が正しさか。「コンテンツ」のクリエイターであれば「ヒット」こそ王様なのかもしれないが、どれだけ濃い「ファン」を持つか?だろう。そこが鍵だ。

話を冒頭に戻すと、Yahoo Japan社が「爆速」というスローガンを掲げ「スマホファースト」のコンセプトを打ち出して動き出したのは2012年4月のこと。そこから徐々にウェブは、PCからスマホへシフトが起こっていった。8年経った今、ウェブよりスマホファーストどころの話じゃない。ウェブでの情報の受け手は「スマホメイン」だ。いや 「iPhoneメイン」なのである。

「文脈」を捉えて作品に込めつつも、オリジナルを発揮せよ

2011年から今を捉えると、ウェブメディアへの「流入経路」は、すっかりと変わっていた。ウェブは、完全に「スマホシフト」だし「iPhoneシフト」していた。

こうなる現状として、ウェブのコンテンツづくりに求められることは、読者側の「文脈」を捉え、それを作品に込めつつ、自分たちのスタイルをつくりあげるクリエイティビティを発揮し、そのクリエイティビティの中で、「スマホメイン」を想定したオリジナルな「コンテンツ」が求められていくだろう。

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