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「現代貨幣理論」を知っていますか?

今日(5月1日)、僕は有給休暇を取った。
上司から「プロジェクトも落ち着いているし、今のうちに休んで(有給を消化しておいて)よ」とは言われていたものの、正直、外出もままならないこのタイミングで休むことにはあまり意味を見いだせなかったけど、それでも消化することにした。

現代貨幣理論を学ぶ

ネットの記事などを見ていて「MMT」という言葉に出会った。「現代貨幣理論(Modern Monetary Theory)」の略らしい。僕は経済は疎いのだけど、時間もあるので、Amazonで1冊買ってみた本が、とても面白かった。

内容を簡単に言うと、
平成の時代、日本はデフレ状態にあったのに、財政支出の削減や消費税増税などのインフレ対策をやりつづけた。そのため、日本はデフレから抜け出せず、経済成長できなかった
というもの。現代貨幣理論の考え方をもとに、平成の時代に行われた様々な経済政策が、以下に間違っていた(デフレを助長するものだった)か説明が繰り広げられている。

現代貨幣理論の考え方で、面白いなと思ったものをいくつか紹介すると、、

・通貨を通貨たらしめているのは、それが「税金の支払い手段」であるから
・税は、財源確保の手段ではなく、物価調整や所得再分配の方法
・政府は、自国通貨発行権を有するので、自国通貨建ての国債が返済不能になることは理論上ありえない。

さらに「国債の財源は税金でなければならない、ということもない」そうだ。一般的な家計で考えれば、収入(税収入)以上の借金(国債発行)をしていたら、いつか自己破産すると考えてしまうものだけど、著者いわく「国は、通貨の発行権を持っているから、企業や家計とは異なる存在」なのだそうだ。

その立場に立てば、一律10万円の給付金の財源がどうだ、という話は不毛なのかもしれない。「国債の財源は税金で賄わなければならない」、「赤字国債を発行しつづけたら日本は破綻する」という前提があり、その前提が間違っているかもしれないからだ。極論、もっと赤字国債で、給付金の金額を増やしたほうが、インフレに向かっていいのかも知れない。そんな視点をもてるようになった。

この「奇跡の経済教室」は戦略編も出版されていて、早速昨日から読み始めたところだ。

戦略編を読み終わったら、また気になったところなどをコメントしたいと思う。

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