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仔猫との出会い

友の名はユキ。
歳は2コ上だったけど、気が合いいつも一緒にいた。
ユキの家は父子家庭の4人姉弟で、子供の目から見ても貧乏と分かる状態だった。
当時の県営団地はそんな家庭が沢山あったと思う。
そんなユキは、しょっちゅう犬や猫を拾ってくる。
「捨てて来い!!」
と言われるのが分かっているのに拾ってくるのだ。
その度に仔犬や仔猫の飼い主を必至で探す…
放課後はそんな事が多かった。
そして、その日はユキでは無く私が1匹の子猫を拾ってしまった。
そしてユキと同じ様に
「捨てて来い!!」
と言われると分かっているその家にユキと同じ様に仔猫を連れて帰ったのである…

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