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藍色展/Ore展

生憎の雨、電車とバスで渋谷へ。
ギャラリー・ルデコへ。

6階は藍色展。

撮影会や写真教室などの企画、撮影会などでのモデルなど、BtoC的な活動形態で写真にまつわる仕事をしている 藍色 の周年展的な写真展。
「第n回」と付けてはいないが、5回目になるようだ。

写真に撮られることを生業にする場合、「グラビアアイドル」「グラビアモデル」「撮影会モデル」「被写体活動」etc...、様々な呼び方をしたりされたりするが

to Business
to Government
to Consumer

(相互無償の場合は to Employee になるだろうか)

で分けて考えることにしている。 勿論、職業に貴賤は無いし、その仕事に対する姿勢や矜持での評価になる。
藍色は対 Consumer で誠実な仕事をしており、それが個人の写真展を開催して質と量を保てている理由の一つだと思う。

私はドキュメンタリーフォトの延長線上でしか写真が撮れない(し、撮りたくも無い)ので、ポートレートについても基本的にノーアイデア、ノープラン、指示なしなのだけれど、撮ってみたくなる、掘り下げたくなる人は何人か居て、藍色はその一人。
そんな訳で、私も一点小品を出展している。

エントランス側、東向きの窓は開放。
西側の窓はパーティションを置いて遮り、高い位置の窓には不織布を。
外光を取り入れつつ、過剰には入らないように。

パーティションは2台使用。
窓からの光を遮るものと、壁を延長して袋小路を作るもの。
どちらも壁に沿わせて置かれ、エントランスからぐるりと一周作品を展示。

西側の壁と近くの柱には「ぷち!」枠で募集したA4データ入稿の作品がタペストリーに。

一般の出展者は額装したり、ハレパネにしたり、装飾と組み合わせて直貼りしたり。
それぞれに凝らす趣向。

袋小路の部分には、持ち寄られたL判のプリントが飾られ、この部分は撮影可。

目を惹いたものなど。

けんじ
つなぎ(※作業着)姿、郊外の工業地帯的なところでの8枚。
昼と夜。
昼はつなぎをきっちり着て、台紙は白。
夜は上半身つなぎをはだけた白のタンクトップ、台紙は黒。
昼は晴れているか、夜は雨模様。
その対比も良い。
寄りもあるが、引きの絵がまた良い。
敢えて詰めない、煮え切らない、もどかしい距離感の妙。

Kafka
ウイスキーをキリコのグラスに注ぎ、口元に持って行ったもの。
飲み干すでも舐めるでもなく、口元にグラスを添えただけの仄めかしが良い。

逢坂真規
どんな写真を撮りたいのか、自分の中ではっきりしているのが良い。
自分の色を持ちつつ、モデルを染めようとはしない。

自らも関わるOre撮影会の「Ore展」と併催しつつ、会場を分けてゆとりを持たせたことで、非常に見やすく、写真と向き合える環境が整っていた。

5階はOre展
昨年はこんな感じ

Ore展(2023.10.9 記)


こちらは Ore撮影会所属モデルの紹介などもあり、どんなモデルが所属していて、どんなロケーションでどんな写真が撮れるのか、撮影会のショーケースとしての意味合いもある。

私が感じている Ore撮影会 の良さとしては、落ち着いて撮れる環境と客筋の良さ。
始めからお仕舞いまで、不愉快なことが起きない(今のところ、起きたことが無い)。

在廊している所属モデルの10分撮影が1000円で出来る。
私も昨年藍色を撮らせてもらったが、10分と言うのは意外に長く、お試しとしては充分以上。

目を惹いたもの。

Kossy
藍色の浴衣を着た藍色と紫陽花をしっとりと。
林の中で、強い日差しが無いのも良い。

(2024.10.06 記)

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