IRIS GALLERY(イリス ギャラリー) オープニング企画展「IRIS」
山中夏歩が早稲田に開いたギャラリーへ。
最寄り駅は地下鉄東西線の早稲田駅。
神楽坂寄りの1番出口を出て、鶴巻南公園の横の通りを北上すると分かりやすい。
解放社(※革マル派)の横を通る事になるが、かつてほどの物々しさは無く、平和。
加えて都バスが何系統も近くを通っており、地味に便利ではある。
早大通りの中ほど。
南向きだが、欅並木が日差しを和らげてくれる。
入り口は全面ガラスの引き戸。
中が見えると言うのは通りすがる人への訴求力に、近隣に住む人の安心感に繋がる。
立ち止まって中を覗いてゆく人も多い。
間口の広い鰻の寝床と言う感じの内部は、左右の壁が展示スペース。
天井にはダクトレールが二本。
一段高くなる奥の部分に事務スペースと書架。
書架には写真集が置かれているが、展示スペースとしても使えそう。
床は打ちっぱなし(表面塗装はあり)だが、天井と壁はリノベーション。
打ちっぱなしのように見える部分は灰色の壁紙。
あからさまにお金は掛けていないが、地味に手間は掛かっているのが好ましい。
オープニング企画展は公募によって集まった120点を20個の額に6点ずつ分散配置。
名刺大のプリントはカラーモノクロ取り混ぜて、縦は縦、横は横、題材や色調のバランスを取りつつ振り分けてある。
金属の細い縁、正方形の額に収まる6点。
名刺大の作品の長辺が3つ並んで余白がある大きさ。
1点1点が作品であり、それを6つ纏めた一つの額も、また作品。
どう見せるか、どう見えるか。
きちんと考えてある。
どの作品が誰のものかは明記されておらず、そうした情報抜きにして写真と向き合えるし、スタッフに頼めば対照表を貸して貰えるので答え合わせの楽しみもある。
上の階の外装工事が一段落した職人さん、散歩中の犬が興味を示して足を止めた近所の人。
一と通り見ている間にも、さまざまな人が通りすがったり、入って来たりするが、気さくに声を掛けて写真のギャラリーを開いたことを説明。
街に棲む為に何が必要なのか理解できている。
(2024.10.03 記)
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