
「ホスピタリティ」から学ぶトレーナーの心得
こんにちは、2nd GYMトレーナーの五十嵐です。
出張専門のパーソナルトレーナーとして、多くのお客様と向き合いながら日々活動しています。この仕事を続ける中で、ぼくが常に心がけているのは「トレーナー=高次の接客業」という意識。単に身体づくりを指導する専門家ではなく、お客様一人ひとりの生活、心、そして身体の変化に寄り添い、全体的な満足感を提供する存在でありたいと思っています。
昨日、ある会に参加し、その中で「ホスピタリティ」の本質に触れる機会がありました。その場にいた方々は、互いを尊重し、相手の話をじっくりと聞きつつ、会話の中には適度なユーモアが交じり、自分の意見や気持ちも率直に伝え合っているように見えました。このような「ホスピタリティ」が生み出す空間を体験し、改めて「トレーナー」という職業が持つ奥深さを再確認しました。
トレーナーは「高次の接客業」
「接客業」と聞くと、飲食店やホテルを連想する方が多いかもしれません。しかし、パーソナルトレーナーの仕事もまた、高度な接客スキルが求められる職業だと思っています。それも、単なる接客業ではなく「高次の接客業」。
その理由は、お客様がトレーナーに求めるものが身体的なサポートだけにとどまらないから。理想の体型や健康状態を目指す中で、多くの方が抱える悩みや葛藤に寄り添い、時には精神的な支えにもなることが求められます。お客様は「安心感」「信頼」「モチベーション」といった目に見えない価値をトレーナーから感じることで、自らの努力を続けることができると考えています。
「ホスピタリティ」の精神が大切な理由
昨日の会で感じた「ホスピタリティ」は、トレーナーとしての在り方に通じるものがありました。ぼくらが提供すべきものは、単なるトレーニングプランではなく、以下のような要素を含む全体的な体験です。
1.相手を尊重し、信頼関係を築く
トレーニングを通じて体を預けるという行為は、非常にパーソナルな体験です。(出張でご自宅の中に入るのならなおさら。)そのため、相手を深く理解し、尊重する姿勢が欠かせません。一方的に指導するのではなく、お客様の話に耳を傾け、個々の背景や目標を理解することで、信頼関係を築いていきます。
2.思いやりと柔軟性を持つ
日々の生活の中で体調や気分が変化するのはごく当たり前のこと。その日のコンディションに合わせて、プランを柔軟に調整することができるトレーナーは、まさに高次の接客業に求められるスキルを持っているといえます。
3.リラックスできる雰囲気作り
トレーニングは時に厳しいものだけれど、笑顔やユーモアを交えたコミュニケーションが、緊張をほぐし、より効果的なセッションへとつながります。
4.プロフェッショナルな知識と姿勢
お客様の信頼を得るためには、確かな専門知識を持ち、それを分かりやすく伝える力が必要です。しかし、それ以上に、誠実で一貫性のある姿勢が大切だと思っています。一般的なトレーナーや美容師の中にはおしゃべりをすることに囚われている人も多いけど、そうではなくてぼくはこれこそが「高次の接客業」としてのトレーナーの基盤だと考えています。
トレーナーとしての使命
トレーナーの仕事は、お客様の身体を鍛えたり整えたりすることはもちろん、それだけではなく、お客様自身の人生の質を向上させる手助けをすることだと考えています。そのためには、単なる「指導者」ではなく、「寄り添う存在」として、お客様の目標達成を一緒に支えていく姿勢が大事だと思っています。
そして、トレーニングを通じてお客様が自分自身の可能性に気づき、それを形にする瞬間に立ち会えるのは、何物にも代えがたい喜びです。そのために、より良いサポートを提供できるよう改めて精進する次第です。
「ホスピタリティ」を仕事に生かしていく
昨日の会で体感した「ホスピタリティ」は、私の仕事の根幹を再確認させてくれるものでした。パーソナルトレーナーとして、お客様に寄り添い、心地よい時間と結果を提供することができるなら、それは単なる「接客」ではなく「高次の接客業」としての役割を果たしている証です。
日々の仕事の中で、「トレーナーは高次の接客業である」という意識を持ち続けながら、自分自身も成長していきたいと思います。お客様にとっての「最高のパートナー」として。