娘（柴犬）以外の、我が家の子たち

2012年、僕は鬱になった。
まぁ、仕事で頑張りすぎてしまったのだけど、
息を吸う余裕すらなくなって、
心を失ってしまった。

旦那さんも心配してくれていたのだけど、
鬱と診断されたことによって休むことになって、
ちょっと安心したらしい。

毎日、キリキリ生きる中で、僕は大切なものを
見失い始めていた。

そんな時、どうしてかわからないけど、
「沖縄、宮古島に行こう」ということになった。
都会を離れて、仕事のことも忘れて、
リゾートでのんびりしたかったのかもしれない。

でも、これが僕の人生を大きく変えた。

宮古島には、僕が世界で一番好きな空があるのだけど、
この旅で、旦那さんと数日を島で過ごして、
僕は変わった。

何が一番、僕に変化を与えたかと言うと、
魚と一緒に泳いだ経験だった。

シュノーケリングで、海に入って、
キラキラと泳ぎ遊ぶ魚たちに癒されて、
僕は大切な何かを取り戻した気がするのだ（大袈裟）

東京に戻って、しばらくして、僕は魚を飼いたくなった。
トメと一緒に暮らす5年も6年も前の話だ。

鬱から復帰して、また忙しい日々に戻るのだけど、
どこか深層心理で、旦那さんの待つ家に帰ってきて、
水の中をゆらゆら泳ぐ命を見たかったのかもしれない。

そこから、色々と試して、今の水槽ありの生活につながる。
今は、グッピーとネオンテトラと、コリドラスと、
エビと、名前を忘れてしまった子たちがいて、
トメとは別に、エサを与える命たちと暮らしている。

トメのシャンプーは2週間に1度の頻度だけど、
それと並行して3週間に1度、水槽を洗い、
キラキラ泳ぐ姿を眺める生活を楽しんでいる。

トメは魚たちには関心がないようで（猫じゃないから？）、
掃除をする僕を、興味なさげに眺めている。