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最近食べた、春を感じる素敵な一皿をまとめます!

寒くなる日もありますが、気分はすっかり春に転換しています。

もともと音楽に従事していた僕は、春夏秋冬それぞれにどのような音楽を聴きたくなるかという感覚で季節の訪れや変化を感じていました。

しかし、最近はアローングルメによる旬の食材の知識が深まっていき、日々の食事がいちばん季節を感じる機会になっているのも事実です。

今回は、この数年で味わった春を感じる素晴らしい料理をいくつか紹介していく投稿としましょう。(あくまでごく一部)
これを聴きながら読むとムード満点・・・、きっと(笑)

前菜


「NARISAWA」さんでいただいたのは、稚鮎と桜のエッセンス。盃を除けば、最初のサーブがこれでした。桜の香りがほしくなるのは、もはや日本人の本能。

初カヅオっていいますからね。カツオのたたきは、蕎麦屋でこの時期によく食べます。(あまり割烹にいかないもんで)これは恵比寿のフレンチ「Abysse」で食べた、再構築されたかつおですね。行者ニンニクとあさつきの芽が添えられていました。

サーモンは、晩春にも食べます。この時期にディル、キャビア、サワークリームと合わせて一皿に。ロゼのシャンパンがペアリングにいいでしょうね。まあ、僕はロゼって興味ないから、一種の儀式でしかないんですけど。おうち時間の映画やレコードのお供にします。

素人料理を挟み込んですみません。笑

野菜料理


春にアスパラガスを食べないで、どうする。串揚げや天ぷらはもちろんだけれど、オランデーズソースをまとった逸品で、一流フレンチの腕を確かめる機会として活用したいです。「アピシウス」に、この時期これを食べに行く人は、きっと僕だけじゃないはず。

久しぶりに出かけた中国飯店の最上位店舗「富麗華」での山菜炒め。金華ハムや貝柱による上湯スープによるシンプルな味付けが素晴らしかった。(富麗華に行ってアラカルトオーダーをするときは、野菜料理を2品は頼むべし。加熱と上湯の技巧を一番味わえる)


パスタ

銀座ブルガリ9Fのルカ・ファンティンで食べた、菜の花とはまぐりのパスタ。シンプルで王道な春の味でしたが、なんか「説得力」が違ったんです。乾麺使用のアルデンテ、そしておそらくはまぐりとアンチョビでほぼ仕上がった味。

魚料理


もうひとつ、「はまぐり系」。スペイン料理店「Gracia Tokyo」の大滝さんが出してくれたのは、はまぐりの出汁とキンメダイを用いたこの一皿。しっかり塩味ありつつも、さっと抜けていく軽さが春だなと。白ワインと最高の相性でした。

同じく「NARISAWA」さんですが、鰆を用いた逸品なのですが、「五穀豊穣」という名の料理で、蓋を開けるといぶした薫香を楽しめる演出付きでした。サワラは魚+春=鰆という漢字ですからね。

これは鱸を用いた、ルカ・ファンティンのメインディッシュなんですが、実は添えてあるアスパラガスに感動するんです。シンプルなソテー、細かく刻んだもの、うすくスライスしたもの。プロの技巧ですね。

デザート


渋谷パルコの「カフェ・マルリー」は、本格的なカフェで、スフレもシュゼットもある素敵すぎる店なんですが、そこでオーダーを受けてからつくるいちごのミルフィーユは、ド直球ながらさすがの美味しさでした。やっぱりいちごの時期だよね、春は。

NOBU TOKYOで食べたフルーツのタルト。ブラックベリー、ラズベリー、いちご。このベリー推しの潔さと上質さが、世界で支持されるのだろうなと。NOBUでは食前酒でベリーを加えたマティーニを飲むことも多くて、この時期は特に美味しいです。

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冬はジビエの季節で、たらふく肉を食べるので、春はAbysseみたく怒涛の魚料理でフィニッシュでもいいな、という気分です。(もちろん美味しい肉と出会えるならばうれしい、喜んで食べます。)

日本の春は杉・ヒノキ花粉という苦難とともにあるのだけれど、一方で桜というすごく美しいものもあるし、各国から春の食材や春の食文化が集結する時期でもあります。食べ歩き、楽しんでいかねばです!

p.s. - そして春は恋の季節でもある。毎春必ず聴きます。 -> 


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