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いい文章を見ると、腹わたが煮えくりかえるほど嫉妬する

人が書いた記事を、素直に楽しめない。
それがいい文章であればあるほど。

ライターになる前からそういうところはあったが、ライターとして、文章を書くようになってからもっとそれは加速した。

いい記事を読むと、心が震えるような感覚になる。

うわぁ、これはいい記事だ、読んでよかった、と心の底から思うのだが、同時に胸の内が、グワァっと熱くなる。

こんな文章、私には書けない、くっそーーむかつく! 悔しい!! と思って、いいねもリツイートもしたくない。そんな気になる。

わかってはいるのだ。

たとえその文章がこの世から消えても、嫉妬した書き手たちが全員いなくなったとしても、私自身の実力は、何も変わらないということは。

今の私は、嫉妬に狂ってひとりでキャンキャン吠えているだけの、見苦しい奴だ。

じゃあ、どれほど書けるようになったら、この嫉妬は消えるのだろうか?

書いた記事がバズったり、ナントカ賞、みたいなものを取れたり、本を出してそれが売れたりしたら、嫉妬をすることはなくなるのだろうか。

多分、なくならないと思う。

自分が書いたものに100点満点をつけられることは、おそらく一生ないだろうから。

どこかで、満足していないのだ。

「もっとこういう表現にすればよかった」
「この一文は余計だったかも」

PV数とかナントカ賞だとか、相対的に評価されるところとは切り離されているものを渇望している。

石をひたすら磨く職人のような感覚に近いかもしれない。

それには果てがないから、たぶん私は、まだまだ、もっとツヤツヤにできる……と思いながらずっと磨き続けて、満足できないまま死ぬんだろう。

でもそれをやりたくて、書くことを選んだのかもしれない。

目標は達成するまでの過程が楽しくて、達成したらもう飽きてしまうから。

過去にやっていた営業もWebマーケも、ある程度やって「果て」が見えてしまったから、魅力を感じなくなってしまったんだと思う。

仕事なんてゲームと一緒だ。
そう言ったら、「不謹慎だ!」と思うだろうか。

同じなのだ、私にとっては。楽しみたくてやっている。

めちゃくちゃ真剣に遊んでる。
ミスったらやばい、そのヒリヒリする感じもいい。
それでお金ももらえる、ラッキー! みたいな。

ずっと、攻略できないゲームを探していた。

だから、「嫉妬」すらも、楽しいのだ、実は。

こんなにいい文章を書けるなんて、悔しい、嬉しい、あぁ自分もがんばろう、と。

そう思って、今日もこの文章を書いている。

腹わたが煮えくりかえるほどの、嫉妬をエンジンにして。

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ライターです。noteではエッセイや小説を書いています|Webサイト https://2erire7.com/ |お問合せ先 2erire7@gmail.com

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コメント (2)
中村さん、これは私のことかと思うほど夢中になって読ませていただきました。ほんとそう。素直にいいですね!って言えなくて、この感情を消化するのに時間がかかります。今もそうです。でも、それでいいんですよね。
ありがとうございます!
嫉妬って厄介ですよね。でも嫉妬が嫌でほかの人の文章読まなくなったら、それはそれで学びにならないし…
だから、嫉妬がある、というのを認めてしまおうと思って、書きました。
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