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心意気と、ないものねだり

原稿の確認依頼を送っていた取材相手から返事がきたのだけど、そこに「今までの取材で一番嬉しい記事でした!」と書いてあった。

記事が話題になるのももちろん嬉しいけど、取材相手に喜んでもらえるのはめちゃくちゃ嬉しい。

私は私のために、私が読みたい物を書いている。けれど、「この人が面白がって読んでくれたらいいな」という相手を、いつもなんとなく、思い浮かべている。

取材であれば、一番は取材相手。先日採用してもらったテレ東さんのドラマシナリオであれば、最初の応募シナリオは審査員、主演の女優さんが決まってからはその人のことを。エッセイは編集さんかな。

「喜ばせたい」もあるし、「びっくりさせたい」もある。相手が「このくらいだろう」と予想しているラインをブチ抜きたい。他の人が書いても同じだったねと言われたくない。できているかどうかは別として、心意気の話、である。

何より、自分が面白がりたい。Webにこれ載せるの? みたいなアホみたいに長いものばかり書きたい。表記統一とかあまり気にしていない、気にしたくない。意味が通じればよくないか? ダメか、そうか、すまん、と思いながらしぶしぶ直す。

楽しく没頭して書けたら最高。次に繋がるかどうかなんて知らない。計画を立てることの無意味さよ。だって一ヶ月前には、自分が書いたシナリオがドラマになるなんて思ってなかった。

「文章が上手ですね」と言われるのは嬉しいけど、巧みさが前面に出るのはいいことじゃないような気がしている。自分が書きたいのは、そっちではなくて。

「文章破綻してるけど面白いね!」と言われるようなものを書ける人に、憧れている。ないものねだり、だけれど。

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浅草出身のフリーライター。人物インタビューや店舗取材など執筆|イラスト、読書、純喫茶めぐりが好き|おさんぽWebマガジン「てくてくレトロ」運営→https://tekutekuretro.life |お仕事の依頼は→https://2erire7.com/toiawase

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