「勇気」を培う/『ケアの倫理とエンパワメント』(小川公代著/講談社)
「私たちが何を行い、何を知るにせよ、動物と種類を異にするものはすべて、それ自身を信じ、信頼するという理性の決断を源としています。このこと、すなわち信じるという理性の最初の行為は、それ自身が在るということと、ほとんど同じことなのです。」(p027,コウルリッジの引用)
「ケア」という言葉に強く惹きつけられて、ツイッターで紹介されていたこの本を手に取った。私は「ケア」に対して、あまり良いイメージを持っていない。それは、自分自身が他者との依存関係に対して、極度の嫌悪感を持ってしま