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短編小説

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おじいちゃんと僕【短編小説】

おじいちゃんと僕【短編小説】

僕は、おじいちゃんに聞いてみた。
「木って生きているの?」

おじいちゃんは言った。
「ああ、もちろん生きているとも」

僕は言った
「でも木って動かないよ」

おじいちゃんは言った。
「そうだなぁ、たしかに木は動いてないように見える。でも木は動いているんだよ。」

僕は言った。
「どこが動いているの?」

おじいちゃんは言った。
「健斗はどこだと思うかい?」

僕は言った。
「葉っぱなら動くね。

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