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二次元世界のキャラは時空を超えて

「ナウシカ」はじつは実在の人物だった。ただし3000年前のギリシア

兵器として輸送していた菌類の苗が突如として各所で一斉に突然変異を起こし、生じた強力な粘菌が暴走し始め、事態は収拾不能になる。かねてからこの粘菌の発生を予知していた蟲たちは、暴走した粘菌に向かって大量に集結した。

宮崎駿作『風の谷のナウシカ』のほんの部分一説である。粘菌とはすなわち2020年新型コロナウイルスを指していることは明らかだった。ということは、この物語は1984年作であり、監督は、その時代より今日の新型コロナ、パンデミックを予想し、その啓蒙作品としてこの『風の谷のナウシカ』を制作したというのは間違いない。

同じように細菌ウイルスが爆発的拡散して世界人類に多大なダメージを与える、と訴えていたのがMicrosoft創始者のビル・ゲイツだった。

そうした諸説を勘案してNHK番組「コロナ新時代への提言」を作ったのだろう。

デジタルインフラが整って久しいが、昨今事情「TikTok」問題を考えると、すでにコンテンツの成熟化が激化していることの現れではないかと判断された。またSNSネット配信の傾向としても、このnote全般内容をみて判るように、個人の書いた記述意見を交流の場、とするのではなく、それを晒して、観て聴いて楽しむ、という極めて客観的なリテラシーコンテンツであり、そのことは他にあるSASとは一線を画し、特異な方向性のようにも取れるが、そうであっても、はやり廃りの激しいこの世界、事情によって明日閉鎖、という話しはないわけではない。

今、問題のTwitter社を例にとってみれば、都合の悪い記事を削除したことで、圧力が掛かったという話しは実際あって、仕掛けたのがアメリカ大統領となると、「ああそうですか~」と放置するわけにはいかないだろう。

この『風の谷のナウシカ』は漫画と映画の二本立てで、映画はエンターティメントだが、漫画はもろに監督の主張が反映している。もっとも、そのプロットは古代ギリシャの詩人ホロメース作の英雄叙事詩『オデュッセイア』の登場人物、スケリア島の王女の名前から引用(私の勝手な解釈) 、とウイキペディアに説明されていた。

これに限らず、漫画キャラは、時代物の引用が多く、作家としては、伝記類を精査することでプロットも作り易いという、おいしさがあると思われた。そんなことを考えると、テレビ映画の作成あたり時代考証するのは当然で、浦島太郎ではない限り、時空は絶対飛んでは行けない。

それで常に思っていたのは日本時代劇に限っていえば、かっこいい殺陣シーンは余すことなく出てくるが、問題の「粘菌」については一切触れない。また上水はともかく下水整備の排便施設がない。古代先進のギリシア、ローマの古代遺跡でよくみられる上下水道の完備痕跡が認められ、古くから公衆衛生において意識があったことを物語っている。

そうしたことを類推すると、宮崎駿監督は、その最も肝心とすべき人間の排泄物と、そこにふくまるれウイルスが、いったん外に出て高度化した遺伝子が、さらなる進化の果てに人間体内抗体を越えて襲ってくるというシナリオは漫画であれ、その核心部分は何がなんでも知りたかった未知の世界の探求、とおもったに違いない。

BS1スペシャル「コロナ新時代への提言2 福岡伸一×藤原辰史×伊藤亜紗」 2020年8月1日(土) 午後10:00~午後10:50(50分)
宮崎駿による漫画版『風の谷のナウシカ』。コロナ危機に直面する現在の人類と符合する。生物学者・福岡伸一、歴史学者・藤原辰史、美学者・伊藤亜紗が、壮大な漫画版『ナウシカ』で描かれた数々の謎をひもときながら、コロナ後の世界や人類の行方について語る。文明化と自然の関係。潔癖主義や共生がもたらした悲劇。そして、負の歴史を繰り返さないために人類が取るべき選択とは?
生物学者・福岡伸一、歴史学者・藤原辰史、美学者・伊藤亜紗が人類や世界が向かうべき道を語り尽くす。



ホロメース作英雄叙事詩『オデュッセイア』

「ナウシカアー」古代ギリシャの詩人ホロメース作の英雄叙事詩『オデュッセイア』の登場人物、スケリア島の王女の名前。
ホメーロス作『オデュッセイア』において、主人公オデュッセウスはトロイア戦争からの帰途、幾多の苦難の果てに故郷イタケーに帰り着く。その直前に立ち寄った島が、ナウシカアーの住むスケリア島である。スケリア島は、現在のケルキラ島(コルフ島)であるといわれる。
一つ目巨人ポリュペーモスから逃れたオデュッセウスだったが、ポリュペーモスの父ポセイドーンの怒りに触れ、乗っていた筏は嵐に吹き飛ばされてしまう。オデュッセウスは、身に纏うものもひとつとしてない状態でスケリア島の海岸に漂着したところをナウシカアーに救われる。

ナウシカアーはオデュッセウスを王宮に招き入れ、身だしなみを整えさせる。立派な姿となったオデュッセウスを見たアルキノオスは、オデュッセウスがこのままとどまり、ナウシカアーを妻としてくれればよいと考え、ナウシカアーもまたオデュッセウスに好意以上の気持ちを抱く。
しかし、オデュッセウスがイタケーの王であり、かつ妻ペーネロペーが待つイタケーへ帰りたがっていることを知ったナウシカアーは、オデュッセウスを船に乗せ、イタケーへと送り出す。別れに際して、ナウシカアーは国へ帰ってもいつか自分のことを思い出して欲しいと告げる。※ウイキペディア

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