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30年も待たされたガラパゴス上陸.2

年度末に相応しい記事の総決算として相応しい話題とはなにか?

師走だからといって、相応の話題があるわけではないが、それぞれ個人的には、感心事のニュースはあるだろう。私の場合は、そのちまた云う「ガーシ―」ドバイ配信だった。

そんな観点からすると、これから書く「ガーシ―」井戸端テーマは、長時間にわって社会の感心を集めて、人々に話題を提供したことになる。
その核心部分が「よくわからない」点で、むしろそれが注目されたのかもしれない。
■東谷義和(ひがしたによしかず)<50歳当選:1回目 ユーチューバー 比例代表287,714 (政党名票 834,995)

当選したものの、一度も国会登院しないという前代未聞の 行動に、当局も社会も党首立花氏も、考いあぐねてしまい、「もう帰ってこんでいい」と立花氏はサジを投げてしまった、ようだった。

その後の経過と、なりゆきについては判らないし、なんともいえないが、私の視点としては、人事的な顛末は別として、法律的な解釈と措置は、どの方向に進むのかという懸念があった。

昨今、ネットリテラシーの言論界もさることながら、誰が、どこから発信しているのかがランダムで、話の内容によっては、そのことを考える必要も生じるという、ややこしい会話になっている。
また、今話題の成田悠輔さんの場合にしても、肩書は准教授になっているが、そこがアメリカの場合、日本国内で動画活動しなかがら、大学で講義をするという変則スタイルは、今日的コンテンツのリモートワーク、オンラインシステムが完備していて、それが条件になっているので可能だ。

それとおなじようなケースとして、ドバイガーシ―の場合とか、おなじフランス在住の「ひろゆき」の場合だったり、またシンガポールだとか、昔だったら外人発のケースが、日本人が外国からリモート配信するのが日常的になっている。それをグローバル化、と云えばそうなんだろうが、その比率が拮抗した場合、日本人同士が、他国間を介して交信するのをグローバル、と呼ぶかどうか、その定義もむずかしくなってくる。

そこに少子高齢化とか、国内出生率激減による若年世代先細り減少とか、わいわい騒いでいるわりに、なにも打つ手がないという惨憺たる状態は、誰の責任かといったら政府でもなければ社会でもない、当事者が結婚しない、そこに子供も生まれないという現実に、まるでブラックホールの巨大な穴が開いてしまったような空疎感があった。
(※これは私のネガティブな展望見解論として述べるが、奈良斑鳩、の聖徳太子時代にどんな政治システムがあって、その時代の経済は、人口何人くらいで国(豪族システム)の経済市場が動いていたのか、ということを知る必要があると思った。何かと憲法12条入試解答的なステレオタイプの知識で支配されているが、政治以前に一般貧民の生活レベル程度とか、貨幣はどの程度流通していたのかなど、殆どしらない。また国家国民(その時代にそうした括りの意識はなかったようだ)は、遺伝子レベルで「単一民族」であったのかどうかの統計も示されていない。その時代、舎人という地位の階級人が、政治に関与していた。
■下級役人。本来は天皇・貴族らの近習(きんじゅ)の意で,護衛を任務とした。律令制では貴族の子弟で天皇に近侍する内舎人(うどねり)下級官人や庶民の子弟で朝廷に勤める大舎人,同じく皇族・貴族に近侍する帳内(ちょうない)・資人(しじん),地方豪族出身で武官の兵衛(ひょうえ)などの総称。内舎人はまもなく高官,他は多年勤務して下級官人となる。ブリタニカ

などの特別な階級に属していた。それらが朝鮮半島からやってきた先進国エリートで政治を賄っていた)、と仮説するなら、案外、海外移民者によって日本が、形勢されたとするなら、現在の少子化は、それによって解消され、さらに次世代進化になり得ると考えられないだろうか。

その前の消失した30年を整理する

そこに「失われた30年」という金科玉条の定型句を、すっぽり納めて涼しい顔をしている経済界の重鎮たちは、その成田語録の牙城にとらえられて、狼狽するのが関の山で、机の前に積まれた書類の山の、登頂記録でもチェックするのが日課になっているという寂寥感は、他から見ても閉塞そのものでしかない。

その「失われた30年」というタイムラグは、どこが原因になっていたのかわからないという、言い訳はもはや通用しない。

その30年スパンというのは、ちょうどIT産業が大挙してアメリカから押し寄せた第二次黒船来航のようなもので、今日的なG・A・F・A+Mは、すでに国家的戦略として、それらを促成栽培していたことに日本は、しらんふりしていて、たまさか一挙に、それか上陸したとき、国内新聞アナログメディアが、軒並み大反対の水際作戦に打って出た。

要は、同じニュースであってもタブロイド判紙活字新聞と、たかだか20インチ四方のマス内に、ニュースもあれば音楽も絵画も小説も、後のテレビ仕様の動画YouTubeによっても、あにらゆジャンルを網羅する媒体の底力を、見聞することなど、おもいもよらなかった。

その時間スパンを、30年として括ると、まさにジグソーパズルの一片がピタと収まることを、その頃誰も予想しなかった。

そして今日、衝撃的なガーシ―の起こしたアクションは、そのジグソーパズルの二片目を探し出して、嵌め込んだというスパイラルのような気がしてならないのです。

日本は、その30年空白をまるで「浦島太郎」のような夢心地物語として浮遊していて、海から上がった陸の孤島は、すでに他の人によって、覆い尽くされていた。と勘違いしている。

「その他の人」、というのが誰なのか、それは云わずもなが、ガーシ―、ひろゆき、さらにより強固な弁者、成田悠輔のようなギリシア的吟遊詩人が、奥の院に鎮座する井戸端元老院議会の、ガラパゴス言語を、木っ端微塵に打ち砕くという、快挙を打ち立てたことはパラドックスとして万死に値するといってもいいでしょう。



ガーシーへの国策捜査開始は「異物排除」が目的だった…突然「司法の総意」が襲った理由

2022/12/29(木) 6:03配信 現代ビジネス

すでに検察への根回しは済んでいる
 警視庁捜査2課が、NHK党のガーシー(本名・東谷義和)参議院議員(51歳)に、任意の事情聴取に応ずるよう要請していたことが判明した。

【写真】ガーシー氏は暴露系ユーチューバー

 ガーシー氏は暴露系ユーチューバーとして、歯に衣着せぬ語り口が受けていたものの、「ガーシーch」というYouTubeを始めた今年2月から過激過ぎる内容のためにBAN(凍結)される今年8月までの間に、攻撃対象とした複数の著名人が刑事告訴し、それを受理した捜査2課が出頭を求めた。

 通常の捜査なら、「被害者がいて告訴がなされ、法に抵触する可能性が高いから当局として着手した」という流れである。

 だが、ガーシー氏には国会議員という身分があり、国会会期中なら逮捕されないという不逮捕特権もある。さらにSNS時代を象徴する政治家という「立ち位置」があり、今後の選挙や政治の在り方に影響を及ぼすという意味で、捜査着手には高度な政治判断も求められた。

 こうした「政治絡みの案件」に詳しい検察OB弁護士が解説する。

 「国会議員を捜査するんだから検察への根回しは済んでいる。三木谷(浩史・楽天社長)や木原(誠二・内閣官房副長官)といった有力者も攻撃対象としていたから、内閣官房に連絡もしているだろう。ガーシー当選がある種の社会現象だということを考えれば、その捜査には慎重でなければならない。本格着手した段階で国策捜査となる」

 本人が著書の『死なばもろとも』(幻冬舎)で明かしているように、ガーシー氏は昨年12月17日、ポケットに110円しかない状態で片道の航空チケットを購入してアラブ首長国連邦のドバイに出国した。

 “逃亡”の理由は単純で、ガーシー氏は闇カジノなど違法賭博にハマって3億円以上の借金を抱えたうえ、韓国人気アイドルBTSに会わせるという名目で詐欺を働き、被害者が警察に相談しており、捜査が迫っていた。

 〈逮捕したくてもできんように、ガラ(身柄)をかわそう。逃げるんや。それもうんと遠いところへ〉(『死なばもろとも』)

 今は、被害弁済が済み、詐欺事件として捜査されているわけではない。しかし、無一文からの出国から約半年で国会議員となり、そのまた半年後に「国策捜査」を受ける立場となった。その鮮やか過ぎる変化に、われわれは時代を重ね合わせるべきだろう。

部分抜粋


Twitter#つしま昇1229ガシ


編集構成#つしま昇

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