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展示やイベント出展は総合格闘技みたいなもんだ

こんにちは、イラストレーターのヨシサコツバサ(@283__________)です。

今でこそ1シーズンに1回ぐらいのペースで個展中心の企画を打っておりますが、そういえば初個展っていつだったっけな~と遡ってみると7年が経っていました。

7年の間にあれこれ試行錯誤し、進んだり後退したりしつつも総合的には年々良い方向には向かっている手応えは感じています。

展示とかイベント出展ってやることも多いし、時間も体力も使うしそれなりに大変なのですがペース問わず7年やっていても大変さより楽しさがまだまだ全然上回るのでいまだにやめられないな~と思います。
私は運動不足解消と健康のためにほぼ毎日有酸素運動や筋トレを行っているのですが、もはやこのために体力づくりを行っているといっても過言ではないです。

今日は私が行っている個展や展示、イベントの裏側やら集客のことをお話ししたいと思います。

2022年の展示で設置したニチジョウトポップギターのフォトスポット

まず展示をするに当たってやらなきゃいけないことといえば、
企画・構成・制作・広報・販売・事務処理・搬入出の手配・梱包・設営・在庫管理などです。
個展になるとこれをほぼ一人で行うので結構な労力と時間がかかります。
よく考えたらこれ毎回一人でやってんのすごくないですか???!!!
(※ただし場所やギャラリーによっては販売関係や設営などいくつか代行してくれたりする所もあるので、場所によっては必ずしも全部やる必要はなかったりもします)

まあ作家さん方からしたらこれらをこなしていくのは当然と言えば当然なのですが、よくよく考えたら凄いタスク量ですよね。我ながらここ2年ぐらいはワンシーズンに1回ぐらいのペースでよくやってたなあと思います。
今でこそ個展でそこそこ利益を出せるようになりましたが、やり始めの時はとてもじゃないけど割に合わなかったです。
ただただ楽しいというだけで乗り切れました。

しかし本業や商売にするとなると、そういう訳にもいきません。
いくら楽しいとはいえ、赤字が続くと気持ちの面でも落ち込みますし、金銭的にも続けることも難しくなってしまいます。
理想は自分も来てくれた人も楽しんでもらえて、利益もしっかり出すことですよね。
来てくれる人も貴重な時間を(場合によってはお金も)使って来てくれるわけですから、我々作家はそれに応えるべきです。展示やイベントの準備を行う時は、お互い楽しさを共有できるように心掛けています。
余談ですが、私はこのような点を踏まえた上で絵描きの人こそ絵以外の事もチャレンジするべきだと思っています。絵を上手くなるためにやるべき事と集客したり絵やグッズを売るためにやるべき事は全く違いますからね。あと単純に視野も広がるしインプットにもなる。
私はこのことに気づくのがやや遅かったな〜と感じたので、若くて融通が効くうちにもっと色々経験しておけば良かったなぁとちょっと後悔しました。


もちろんこれだけやっていれば展示やイベント、特に個展が終わった後は達成感もひとしおです。
しかし展示やイベントが終わった後も後片付けや清算、次回に繋ぐための作業が盛りだくさんです。
後片付けが終わるまでが展示です。
そして次のイベントや展示へ・・・・という訳です。

はい、ここでタイトル回収です。

今まで記載した事を踏まえて、私は展示やイベント出展を総合格闘技に近いと思っております。
正直制作以外のタスクのほうが多いような気さえします。
少しでも面白いと思ってもらえるような企画にできるようにアイデアをまとめ、少しでも多くの人に見てもらえるように宣伝も行い、並行して付随する事務作業や搬入の準備を進め、時間を確保して制作です。
在廊するとなるとある程度の対人スキルも必要になります。
これだけ見ると「あれ・・・?作品いつ作るの・・・?」と思うのではないのでしょうか。
そう、これらを全て遂行するためのスケジュール管理能力も求められます。
兼業している方や私のようにクライアントワークも度々頂いて制作するような働き方をする作家は尚更です。
私は、自分が社会に向いてない故に絵を仕事にしないと人生詰むようないわゆる「社会のゴミ」の自覚があったのでこのあたりは本当に本当に苦労しました。
社会人スキルはこういうときこそ求められます。社会に出ないでやってく以上はそれ相応のスキルを身に着けなければなりません。
フリーランスとかになったら尚更一人の戦いですし誰も何も教えてくれないし助けてくれませんからね。危機感を感じて必死で社会のアレコレを勉強し、時には実践しました。
(この辺りは掘り下げたらまた話が脱線しそうなので、また改めて記事にしようかな・・)



・・・と、これだけ書いてきましたが、こう思う方もいると思います。

「展示やイベント出展、コスパ悪くね?!!???」
と。

確かにクライアントワークや通販中心の作家さんやイラストレーターさんは、こういった理由で個展や展示をしないという方もいらっしゃいます。場合によっては表に出て活動すること自体がリスクになる場合もあると思います。(昨今話題になっているギャラリーストーカーの件や、作家イメージを崩したくない方など)

しかしこれだけ大変でも、私は展示やイベント出展が楽しくてしょうがないし、大変なこと以上に得られるものも大きいので今後も出来る限りはやり続けると思います。お客さんの生の声が聴けるのは嬉しいですし勉強にもなります。イベントに出たことで得た経験や今に繋がったご縁もたくさんありました。あとぶっちゃけた話結構まとまった収入にもなる

これからも、体力が続く限りは展示やイベント出展も継続していきたいな~と思います。
より一層体力づくりも頑張れます。運動不足も解消できて一石二鳥です。


この記事を少しでも楽しんで頂けたり、「こいつも意外と工夫してんだな~」程度にでも思って頂けましたら幸いです。

最後までお読みいただきまして、どうもありがとうございました。


余談・・・ちなみに初個展のフライヤーと様子はこんな感じですね。

この頃は「ヨシサコツバサ」という名前ではなく「283(つばさ)」という名前でした。
てかスペル間違ってて恥ずっ!!
※2019年にヨシサコツバサに改名
鹿児島のコーヒーソルジャーさんで展示させて頂きました。

こんな感じでした。
こう見ると今も昔も作品数ギッシリのデカ盛り展示をしようとしている傾向はあまり変わってない気がします。力こそパワー。

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今日のBGM
踊る脳/MONOBRIGHT

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