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初日の出をハイクして見に行く(新春目標)その三、下見に行ってみる。

今年もあと僅か。
2022年も最後の週となった。
やろう
やろうと思ってた下見ハイク。
結局何日か後には本番だというのに今日五日前になってしまった。
【今日の結果】‥は色々と問題が出てしまった。
そりゃそうだ。
何事にも”挑戦”には問題がつきものだ。
それが本番何日か前に分かってまだ良かった方だ。

”学生時代にお世話になった新聞配達用の反射チョッキをリュックにかけて事故防止。。ダサいな。これ。でも死ぬよりましか。”
”補給食豆パンをお手製のポケットに突っ込む”

12/26(月)気温4度。19:00-明るい大通りを進んでいく。国道沿いだ。当日31日もおそらく大晦日だから車の行き来も深夜であってもまばらにあるだろう。

”国道はやはり明るい。安全。”

大通りを進んで明るいとこが途切れるのがここ16キロ地点。ここから7キロ進めば階上岳入り口なのだが、ここからが本番。
真っ暗く道も狭い。歩道もない。周りは畑や林。熊が出そうだし。なんだか野生的な臭い匂いもする。
そして、何より雑音が無い。「シーん、、。」としてるからちょっとした風の音、茂みの擦れ合う音でびびってしまう。何よりの恐怖は先に進むにも戻るにも真っ暗な道だけしか無い。何か有ればこの真っ暗闇に置き去りバイバイになってしまう。
今更冷静に考えると自分のしていることがバカらしく思えてくる。
自分ひとりはいい。だけど迷惑かけてしまう人達がいる事を忘れてはいけない、そっちのほうが何やるにしても煩わしく行動力にブレーキをかけてしまう。。だけど、やりたいのだなぁ。これが。

”この暗ーい道に入っていく。この辺はラヴホテルの華やかな灯りが寂しさを紛らわしてくれるからまだいい。”
”奥に行くに連れてやばくなってきた、、街灯もまばらになる。ここまで15キロ地点ぐらいかな。”

ここで知った。
流石にダイソーのオデコライトは手元がようやく見えるぐらいの明るさ。これじゃダメだ。
せめて視界3メートルから4メートル無いと危険過ぎる。。安心して脚を踏み出せない。。
ここでこうなら山なんてこのライトじゃ危険過ぎる。あちらこちらの枝が目を襲う。足場にはゴロゴロした岩があるし一歩間違えば流れる川に落ちる事も考えられる。
甘かったなぁ。

”夜は写真が上手く撮れない。明るく見えるがフラッシュと街灯の明かりのせい。フラッシュ光らないとただの真っ暗闇。オデコライト無いと前に進めない暗さ。名付けてブラックカーテン。”

そしてもうひとつ:汗。
そして:着替え。
走ると汗が出る。特にリュック背負ってるから背中の汗が多く濡れると直ぐに寒くなる。脚が止まると尚更だ。しかしこれから山へ登るのだ。益々汗は出る。着替えてはいられない。
頂上までいってからは着替えは必須だ、これは考えていなかった。荷物が増えるから。とか言ってられない。着替えは食料と同じくらい大事だ。この冬なら特に。着替えないと凍え死ぬ。それだけ大事なアイテムなのに気づいた。
そしてすっかり頭に無かったのがスノースパイク!だ。氷点下の山へ登るには必須。雪が凍っていてズリズリ滑って傾斜を登れない。このスノースパイクは必ず持っていかなくては脚を滑らかす。
中には曲がりやすい枝でカンジキのようなものを作り代用する人もいるそうだが。。
今日気づいた必要なものを一覧してみた。
・下着(パンツ)
・アンダーウェア(上)
・手袋の中に綿手→汗かいたら中敷きに使った綿手を新しい物に取り替えると厚い手袋を濡らさなくて済む。
・フードウォーマー(頭まで被れるネッグウォーマー)の着替え
・靴下の替え
・ゲイター
・スノースパイク(脱着式)

物が増える。
リュックが重くなる。
これだけの荷物を持っていくと一体どのくらいの重さになるのか。
益々今回の挑戦はハードになっていく。
大丈夫かよ。
というより不安でしかない。

”携帯のフラッシュでようやく物体を確認。おおっうっ、、この中に入れる勇気はあなたにはありますかー、、”
”自販機の明かりが心強い。自販機の明かりを見つける度にちょっとした安心感がある。たかだか自販機なのにだ。”

山への入り口まで着いた。気温1度。風も冷たい。冷える。
が、登れる気がしない。
いつもの日が差した日中とは全く景色が違う。
景色というより、
景色が無い。。
どこもかしこも真っ暗。
大規模な明かりが無いとどこもかしこも見えない。
見えないところをさすがに進める気がしないのだ。
怖さと不安しかない。
”おいおいいい歳してびびってんのかぁ”
なんて心が制しても流石に僕もこの歳で考えてみても、いや。今回はやめた方がいい。と直ぐに結果は出た。迷うほどでも無い。
山はやはり装備だ。
ちゃんとした装備があってはじめて登頂できる。
こんな低いたかだか800mの低山でもやはり怖い。
今日はやめる。

”そそくさと退散。なんだか戻ると後ろを振り返りたくなる。何か追ってきてるようで怖い怖い、、退散退散っ。”
”唯一。素晴らしかったのが山からの星々!めちゃくちゃ綺麗でこれの味しめたらどんなに真っ暗で怖くても山の上から見たくなるかも知れない。携帯ではこんな真っ暗でしか写らないのが残念っ。”



そそくさと帰る、
時間は22:30。ここまで3時間半もかかった。
気分が落ち込む。
無理かなぁ。。
大丈夫かよー。。
何が必要だったら大丈夫だった?
ひとりじゃ無理?
いやこんな挑戦に付き合ってなんて言えないし、やはりひとりがいい。
ちゃんとしたヘッドライトは高額だ。
あと何日しかないけど買うのも気分が乗らない。
どうしようか。
明日考えてみてヘッドライトとスノースパイクを買うなら予定通り挑戦しよう。とすることにした。
でもむちゃくちゃ怖ーい!
おそらく元旦は同じくして山登る人が絶対来ると思うから。その人をあてにしよう。いやいや待てよ、逆にあの真っ暗闇に同じくして突然人が現れるのを想像してみ。。そりゃやばいぐらいびびるぜ!そっちの方が怖いったらありゃしない。下手すりゃ木の棒で叩きやしないか。。

さて帰り道はここからまた23キロ。。
気分が落ち込んだから力が入らない。
とぼとぼ歩いて帰った。
汗が身体を冷やす。
走らないと寒い。
帰り道の暗さには慣れた気がしたが
それは先程の登山口の先への恐怖からしたら
ただの暗がりの舗装路なんて屁の河童だと思えたからだ。

2022年から2023年への架け橋を!なんて大それた話をしてしまった自分を後悔した。
なんだか現実味がわかない。出来る気がしないからだ。
今日の下見で分かった。ひとりで真っ暗い山道に入る行為は肝試しの震度5レベルだという事。
まだその辺のお墓歩いてる方が楽ちんだ。
それだけ怖いったらありゃしないって事。
あれいけるなら命捨てる覚悟なきゃ無理そうな気がしてきた。くそっ!!情けないっ!!

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