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"静寂"と"無"は違うなと思った

今朝は早めに目が覚めたので、朝から大学の図書館に行くことにしました。もともと11時から学内で打ち合わせがあったり、昼からリアルタイムの授業もあったので。


大学の図書館ってのは、すごい。というか図書館がすごい。無料のサブスクサービスみたい。タダで雑誌や本が読み放題というのは、ネットフリックスやプライムビデオもびっくりのサービスだと思う。努力すれば学費の元を取れるかもしれん。元を取るという思考が大阪人っぽいけど(笑)


とある新聞のとある記事を読みたいなと思っていってみた。今朝こんな報道を見たので。実際どんな内容だったのか時間をかけて読んでみたくて

いま見たら、『電子版』ってしっかり書かれてるじゃん笑

ワシントン・ポストが東京オリンピックに対するコラムを投稿したみたいで、それが少し気になった。大学の図書館には国外の新聞も多く置かれているし、あるかな~と思っていったけど残念ながらなかった…。

当たり前だけど、電子版の記事をすべて読むためにはいくらか払わないといけないので、それを回避できるかなと思ったのに、ざんねーん。ちなみにワシントン・ポストの記事はこれ

Get Unlimited access for $1 USD a week. ということは、1ドル払えば1週間見放題ってこと? え、お安くない? たった110円(大体1ドルってそれくらいでしょ)で見れちゃうのか。

どうやらワシントン・ポストの電子版は29ドルで1年間見放題らしい。それも驚き。29ドルって3100円くらいでしょ、日経電子版の1か月よりも安いじゃん。すげーーー。。。

キャリア関係の授業で日本経済新聞は時間がある時にチェックした方が良いという話を聞いて、電子版いくらくらいなのかなと思ってチェックしたら月額4200円で学生1人にこれはキツイ!!とおもったのを思い出した…笑


ここからがタイトルの話。


思っていた新聞がなかったので、スポーツ系の雑誌コーナーに。その場所には雑誌だけじゃなくて、日本スポーツ社会学会の学会誌とか、『現代スポーツ評論』とか『月刊 体育施設』とかも置いてあるので、その前にある机は私の定位置と言っても過言ではない笑

その中で、興味をそそられたのが『Number』の1025号。総力特集のテーマ『アスリートが語る東京五輪』が気になって手に取ってしまいました。

お金とかコロナとか言われているけど、選手目線でのオリンピックを考えてなかったな、と思ったので。アスリート5人分の記事しか目を通していませんが、とても読みごたえがありました。

「Real-Time」

陸上競技100m決勝。出場する選手がレーンに立ち、パンパンとふくらはぎをたたく。On your mark. という審判のアナウンスと共に数万もの歓声や興奮に包みこまれていたスタジアムは突如として静寂と化す。現地にいる人も、テレビの前で見ている人もピストルがなるまでは静かに祈る、待つ。アナウンスから数十秒後、Set, パンッ!の瞬間、歓声や興奮がワッと蘇る。世界最速が決まる、たった10秒で。
後半ロスタイム。試合は両者譲らずスコアレス。残り数プレー。コーナーキックで笛が鳴る。ペナルティーキック。場内の観衆は大興奮と失意のどん底に分かれる。主審は時計を止めた。ペナルティーエリアに視線が集まる。このキックで決まる。キッカーがボールを置く。キーパーは大きく腕を広げる。皆が祈る。キッカーは空を見て深呼吸し、観客は息を飲む。蹴ったボールの行方が分かるのは0コンマ数秒後。誰もわからない。
10秒、0コンマ数秒の未来すら予測できないからこそできる最高のひと時。新しい記憶と記録が刻まれる瞬間。目の前以外のすべてを忘れる。宇宙最速の目撃者となる。「初めて」は1度しかない。感じる、全力で。

日本陸上競技選手権で100mの決勝を現地でみたことがありますが、レースよりもその前の静寂が印象に残っています。あの瞬間自分が何を思っていたのかは分かりませんが(多分9秒台を願っていたはず)、「シーッ」というBGMの瞬間、一斉に静寂が生まれた場面をとにかく覚えています。

あの静寂が選手の背中を押すというコメントがNumber の中のインタビューでありました。選手によって捉え方は異なるでしょう。

静寂は喧騒があって生まれるものであって、無とは違うなとふと思ったのです。ただ、何も聞こえないのではく、想いは間違いなくそこにあって、見えない何かに包まれている。デシベル的な問題ではない。意味をあまり知らないまま使いますが「いま、ここ」という感じでしょうか。

静寂と無は違うから、オリンピックは観客を入れた方が良いとかそういうことを言いたいのではありません。ただ、違うなと感じたのです。そして、私の生活にも似たような感覚がある気がしたのです。

静寂と無の違いは「リアルタイム授業」と「オンデマンド授業」の違いでもあるかもしれない…。リアルタイム授業はスタジアムの観衆のような「受講生たち」が先生の口から音が(情報が)発せられる瞬間を「いま、ここ」で見ています。オンデマンド授業には観衆のようなものはいません。自分ひとりだけ、なのです。無観客というのはそういう感覚に近いのかなと思いました。


何かをリアルタイムで見る。世界で最も速い目撃者の一員となる。それだけで価値が生まれるなと思いました。一方でオンデマンドにも別の価値がある、それも考えないと。


今日はこんな感じです。笑
たまには文字数多い内容を書かないとなと思ったので。笑
金曜日は時間に余裕があって色々できるのが良いね。

皆さんお疲れ様でした。おやすみなさい。
(写真:東京都庁からみた都内の景色)

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