J1第2節 鹿島アントラーズ×川崎フロンターレ
ついにJ1が再開。サッカーのある週末がなにより嬉しい。僕の場合、海外サッカーも好きではあるものの「海外サッカー+Jリーグ」があって初めて自分の欲求が満たされると気づいた。そんな中、再開初戦は川崎。最高の腕試しだ!
■両チームの近況
【鹿島】
・久しぶりの怪我人0人
・公式戦未勝利
・練習試合では形ができているものの、まだまだ選手の個性が発揮されるれべるではなさそう
※予想するに、ザーゴサッカーの基礎固め>選手の強み・個性を出す
【川崎】
・中村憲剛と小林悠が怪我
・宮代、旗手が調子いいとの噂
・今シーズンより4-3-3に挑戦
■試合結果
川崎 2×1 鹿島
2' 谷口 彰悟
30' 長谷川 竜也
32' オウンゴール
■スタメン
■呆気ない立ち上がり
得点が動いたのは2分。
①左サイドに誘導
②レオが左サイドに吊り出される
③空けたスペースを三竿がカバー
④ボールを取り切れぬまま次は三竿がいたポジションを大島に使われる
(約束事として、逆サイドのSH土居がボランチの位置まで圧縮することで防げたかも)
⑤右サイドに展開される
⑥コーナー与える
川崎のキックオフ直後からの組み立てに対してまともにボールを触れぬままゾーン3に侵入を許し、コーナーを与えた。
サッカーにおいて立ち上がりの10分はもろに互いのやりたいこと(考えていること)が顕著に現れる時間だと僕は考えてる。そのため、この一連のプレーに関しては、完敗だ。この2分で川崎を一安心させ乗せてしまった。
■オフサイド論争について
そのコーナーの流れで結果失点することになった鹿島だが、僕も正直試合を観ながら「オフサイド!!!」って言ってしまった。ただ、人生の半分以上でサッカーに取り憑かれているためか、その判定に引づることもなくなった。(おそらくこれはプレーヤーの経験が影響している)
審判の難しさは、素人レベルでも難しいのを重々承知しているのでこれ以上言いようがない。ましてや、この試合では審判も久しぶりの公式戦なのだから。(目の慣れも考慮)
そのため、僕の中での判定との付き合い方は「思い通りにいかないもの」という前提を持っている。これはプレーにも言えることかもしれない。
■圧縮不足
8:40のシーン。
登里から中央へ精度の高いグラウンダーパスが通され、ピンチを作る。ここでの問題は登里へプレッシャーがかけられていないため、余裕を持ってパスを通されていること。選択肢としては長谷川も縦パスもできただろうし、いわゆる「なんでもできる状態」。内田は、遅れてプレスにいきながらも手でマークの引継ぎを頼んでいた。この場面に限らずプレスの掛け方としては最後尾(危ないところ)から埋めていくほうが簡単に連携できると考えている。後ろの選手の方が視野を確保できているため、「いくな!」「Go!Go!」のコーチングで動かしやすい。
2失点目のシーンも現象は同様。
SB同士のマッチアップの時に、なかなかプレスがはまらない。対峙する選手はすぐそこまで来ているが、相手にとってはプレッシャーと感じていない状態だ。先ほどのシーンと併せて、逆サイドのSBから順にもう一個ずつ圧縮させ、思い切りよくアプローチできる陣形を作らねば、今後もこの構図からの失点は増えるだろう。
■プレス回避
32:35のシーン
前線からはめてくる川崎に対して、町田のミドルパスで掻い潜った。これまでの試合ではなかったポジティブなシーンだ。あらかじめ、どこにスペースが生まれるのかを考えられているからこそ、あそこまで見ることができる。これを見せることで、今後対戦するチームはブロックを作りはじめるので、後方からの組み立ても再現しやすくなるだろう。
■主導権を握り返した後半
前半の後手後手の展開から、後半は主導権を握り返した印象を個人的には持っている。要因は交代カードの問題や相手の出方の問題など、いくつも挙げられる。その中でも個人的にはクイックリスタートが鍵だったと思う。
主に、スンテからの展開が極端に早かった。負けていたので単に急いでいたのかもしれないが、周囲の選手の反応的にも「一旦、落ち着こう!」というジェスチャーも確認できなかったので、あえて早めに展開していたと予想する。
前半から基本的に川崎は鹿島のビルドアップを前からセットして食い止めようとしていた。そのため、渋々蹴らされるシーンがあった。一方後半は、川崎がセットする前に展開して前進することができた。
メリット
・陣形が揃う前にボールを運べる
・川崎にリアクションさせる
リスク
・守備の時間が終わった後、一呼吸入れられない(本音は休んでコミュニケーションを取るなり、陣形を整えるなりしたいはず)
この主体的な展開においては、今シーズン目指す「アクションサッカー」が垣間見えた気がする。(あくまでこれを狙っていたなら)
■印象に残った選手
鹿島:町田
→ファールの回数が多くそこは課題だが、以前よりも逞しさが増した気がする。一定の自信もあるように見える、今シーズンは後ろの選手が堂々と振舞わないとチームの士気に影響すると思っているので、もっと噛み付いていってほしい。当然、前のめりになるがあまり、かわされたり入れ替わることも経験するだろうが、その中で自分が生きる対応やディフェンスを磨いてほしい
川崎:山根、ジェジエウ
→正直、なんらかの形で川崎ディフェンスには綻びが生まれると予想していた。しかし、彼ら2人は特に自分らのタスクを確実に遂行していたし、厄介な相手だった。計算高いディフェンスがいることで、余計に川崎の強さを感じた。
■まとめ
川崎相手に、後半は自分らからアクションを仕掛けて主導権を握り続けた。やはり、今年の鹿島はベンチメンバーの質が高いように感じるし、交代枠が増えた中で今回のように前半と後半で異なるチームになることがはっきりわかっただろう。
また上記で述べたポジティブなシーンの他にもエヴェラウドの左サイドや遠藤のフリーマンなど、新たな発見もあり面白かった。
しかし、いまだにチームは最下位であって何も手にしていない。
このまま負け癖がつくのも御免だ。
もがき苦しむ中での得点や勝利の喜びを早く感じたい。
【過去記事紹介】
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