徒然日記20240109/🇹🇼【台湾/読書】野嶋剛/「台湾の本音」隣国を基礎から理解する

台湾総統選・立法委員（国会議員）選挙まで一週間を切りました。

クリスマス前に訪台したこともあって、未だにスマホに台湾の広告が出てきます。
中には立法委員候補者の方まで出てきたりして、お名前覚えてしまいました（台中のサンドイッチ屋さんと同じ姓）（笑）

そんな中、野嶋さんが8年前に出版した「台湾とは何か」（ちくま新書）から、この間の変化をアップデート、再度整理、「今」の台湾の姿をタイムリーに示してくれた新刊を読みました。

光文社新書ウェブサイトから

（引用始）日本での関心が日に日に高くなる台湾。観光地としてはもちろん、安倍晋三元首相が「台湾有事は日本有事」と言及してからは、安全保障の面でもその動向が注目されている。ただ、ここまで関心を寄せながら、私たちは台湾についてどれくらい知っているだろうか。中国と台湾の関係性、台北が首都ではないワケ、台湾が親日である理由……。あらためて聞かれると、答えに悩むものもあるのではないだろうか。隣の“国”でありながら、私たちは台湾の歴史や社会のことをあまり知らない。
そこで本書では、6つの問いを出発点に台湾を深堀り。長年台湾で取材をしてきた著者が、歴史や文化はもちろん、台湾の置かれている政治状況やその価値観、アイデンティティまで丁寧に解説する。（引用終）

目次

まえがき
第1章　台湾は「国」なのか
第2章　台湾の「歴史」はいつから始まるか
第3章　台湾の人々は「中国」をどう考えているのか
第4章　「台湾アイデンティティ」はなぜ生まれたのか
第5章　台湾は「親日」と言っていいのか
第6章　「台湾有事」は本当に起きるのか
あとがき

読後感など

イデオロギーからニュートラルな立場で、台湾の歴史・あり方、中国との関係、日本との関係などについて「もう30回近く訪台しているけれども、わかったようで、でもよくわかってはいない」「台湾、そして台湾の人は親日だとよく聞くけれども、世代によって受けた教育も、話す言葉も違うのに、（僕が接した台湾の人はみんな親切で優しいけれど）そんなこと一概に言えないでしょ？」という僕にわかりやすく説いてくれた良書でした。

特に興味深かったのは

台湾有事

そもそもすでに台湾と中国は内戦状態で、現状こそが台湾有事

一つの中国論は中共もとって政策や理想ではなく「原則」

中国にとって、台湾奪還は「取り戻したい」という感情的な部分が大きく、理屈ではない（中国共産党のドグマ）

蒋経国の功績

蒋介石の厳戒令時代と対比されて民主化以降の李登輝にどうしても注目してしまい、少なくとも僕にとっては「狭間」に過ぎない（というかよくわからない存在の）蒋経国が実は現在の民主化、現代台湾への道筋をつけた大きな存在

台湾国民にも人気が高かったこと

李登輝について

総統に就任するまでは、能吏ではあってもおとなしい存在（なので、僕は逆に政敵を静かに時間をかけて倒していったことは正直怖いかもと思います）

民進党と国民党の立場の整理

民進党：反共ではないが反中
国民党：反共ではあるが反中ではない

簡単に言い切ってしまうのはよくないのかも知れませんが、この整理を頭の中に入れておくと（僕にとっては）状況が見やすくなるような気がします

そのほか、日本統治についてもかなり冷静な評価ですし（その意味で十把一絡げの親日に対する僕の疑問のへの一つの答え）、首都は実は台北ではないこと、選挙は「まつりごと」、世襲議員が少ない理由など、とても興味深かったです。

AI作成の読後感

野嶋剛の『台湾の本音』は、台湾の社会、政治、文化、人々の本質的な価値観に迫る一冊で、深い洞察と豊富な知識が込められています。台湾についての現地の視点を提供する一方で、広範な背景情報と詳細な分析も提示しており、読者に非常に有益な知識と洞察を提供してくれます。

本書を読んで特に興味深く感じたのは、台湾人がどのように自身のアイデンティティを見つめ直し、国家の未来に向けてどのようなビジョンを持っているかについての部分です。台湾人の思考と行動の背後にある深層的な動機や価値観についての洞察を得ることができました。

また、『台湾の本音』は、台湾と中国、そして世界との関係についても詳しく探求しています。このグローバルな視点は、台湾の国内政策だけでなく、国際政治や地政学の文脈で台湾を理解することを可能にしてくれます。

一方で、この本は台湾の現地の声と日常的な詳細を補完することで、台湾社会への理解をより広げ、深めてくれます。野嶋氏が提供する個々の人々の物語や感想が、台湾の多様な経験と視点を浮き彫りにし、読者にとって非常に鮮やかな描写となっています。

総合的に見て、「台湾の本音」は、台湾を深く理解したいと考えている人にとって欠かせない一冊です。それは一方で彼らの戦略や思考を理解するための不可欠な道具ともなり、その国が直面している複雑な課題について洞察を与えてくれます。この本を通じて、台湾がどのようにして自身の個性と正体を確立し、自身の未来を築き上げているのかを学ぶことができました。（終）

まぁ、その通り↑なのかも知れません、通り一遍感満載ですが（笑）

台湾の本音　隣国を基礎から理解する
野嶋剛著　光文社新書

台湾の本音 (光文社新書 1287)

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今天也辛苦了

這週末是臺灣總統和立法委員的選舉

趁這次機會讀到關於臺灣的有趣的新書（野嶋剛/臺灣的真心）真是太好了

原來大家都可以不一樣

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今日も一日お疲れさまでした。

今週末は台湾総統と立法委員の選挙ですね。

この機会に台湾に関する興味深い新書（野嶋剛/台湾の本音）を読めたことは良かったです。

みんな違ってそれで良い。

諸々日記です。

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🔸トレーニング　脚6体幹3各3セット エアロバイク40分
🔸台湾中文　台湾華語単語さらなる2700
🔸ピアノ　ピアノ演奏技術の基礎エクササイズ第2・3巻　モシュコフスキー：15の練習曲72−1　バッハ：パルティータ第5番プレリュード・イギリス組曲第5番プレリュード・フランス風序曲オーヴァーチュア、フォーレ：バルカローレ第1番、ドビュッシー：12のエチュード第1番
🔸運用　トヨタ 2,694（1,014）三菱UFJ 1,259.5（994）相鉄HD 2,750（2,183）東武鉄道 3,917（3,042）近鉄GHD 4,585（3,965）eMAXIS Slim米国株S＆P500 24,342（12,058.45）全米株式インデックス・ファンド 24,893（19,669、22,037）
🔸散歩/買いもの　住吉町〜愛住町〜四谷三丁目〜津乃守坂〜荒木町〜本村町〜薬王寺町　
🔸歩数　14,834歩（18時現在）

🔸夕ごはん　かき揚げうどん、きんぴらごぼう・黒豆・金時豆、卯の花、切干大根
🔸読書　よしながふみ：きのう何食べた？18、オードリー・タンが語るデジタル民主主義（インタビュー編）、青木由香：暮らしの図鑑「台湾の日々」
🔸SNS  Note：1記事投稿　動画：3動画投稿

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