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”カタストロフと美術のちから展"の感想

現代アートの展覧会行きました。

六本木の森美術館で開催された、”カタストロフと美術のちから展"です。

危機がテーマになっていました。観客は中国人の多いほどでした。土曜日の20時ぐらいに入場しました。中国の国慶節の休日だったみたいで旅行客が多かったです。

印象的だったのはポーランドのアーティストで、2人が通れるぐらいの通路の壁に石鹸が塗られている作品です。匂いが立ち込めてかなり印象的でした。

アウシュヴィッツに収容されたユダヤの囚人にとって、石鹸は生と死を象徴するものだそうです。

加えてコンゴのアーティストの作品です。あまりよく覚えていませんが、プランテーションに対して批判的で、そこで作られているカカオが題材となっています。資本主義社会もしくは西洋社会との軋轢をチョコレートで出来た像で表現されていました。作品を嗅いでいるひとは少なかったので、作品の説明を読んでいないようでした。匂いは、美味しそうなチョコレートの匂いがします。

アイウェイウェイのイラスト壁画も良かったです。彼の初めて作品を見ましたが、好感を持ちました。

宮島達男の作品は、いつも通りのクオリティーはありましたが、ややインパクトに欠けていました。数字は変化せず、点滅するだけで変化に乏しかったです。

加えて、フォトジェニックだったのがイランのアーティストは作ったランタンを使った作品です。ランタンから漏れる光が、動く兵士の影となっていました。

全体としてはかなりサクッと見れて、1時間ぐらいで見終わるものでした 。危機が題材ということもあって適度に刺激もありました。六本木で見る展覧会としては、かなり良いんじゃないかなと思いました。

帰りに、オノ・ヨーコのWar is overのTシャツを買いました。家で着ると思ったより迫力がありました。


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