おうちにいる子供たちへ

残念なことに新型コロナはどんどんひどい状況になっています。自宅に閉じ込められている方も多いでしょう。特に学校に行けなくて寂しかったりつまんなかったり感じている子供さんたち、そんな子供たちにどう接してあげればいいのかアイデアが出ない親ごさんたちは大変な日々を送っていると聞きます。

私は子供の頃から一人遊びが好きでお絵かき大好き、少し大きくなってからは好きな音楽を聴きながら絵や漫画を描く、本を読むってのが大好きだったので、多分今自分が学校に行けなくっても友達に会えなくっても全然苦じゃなかっただろうな（不謹慎だけど、いま自宅待機と言われたら絵が思いっきり描ける！って嬉しいかも）。

でも、これまでを振り返ってみると、私は子供の頃から絵を描く人になりたいとずっと思っていたので他の職業のことに全く興味がなかったんですよね。そして、結局絵を描く人には成れないまま大人になってちょっと後悔しています。

もっともっといろんな職業のことを知ればよかったな。もしかしたら自分に合う職業が、これまでして来た仕事とは別にあったんじゃないかな。

絵を描く仕事に就けなかった私は、しぶしぶデパートの店員さんになり、そのあと勉強して店舗設計をする人になり、お家のリフォームをする人になり、保険のセールスマンになり、倉庫の中でピッキングする人になり、婦人服ショップの店員さんになり、そしていまは配送業のコールセンターの人になりました（パチンコの台を組み立てる人や、車の方向指示器を組み立てる人や、害虫駆除をする人もちょこっとだけやりました）。

でも今になって、あれ、頑張って弁護士さんを目指すとかもあったかも？とか、ホテルのコンシェルジュも良かったかも？とか、心理学を勉強したかったかも？とか、俳優さんも良かったかも？とか、脚本家もよかったかも？とか、科捜研もいいかな？とか（支離滅裂）、なれたかどうかは別にしていろいろな職業に興味が湧いて来るのです。もうやり直しがきかない歳なので、相変わらず絵を描くことにこだわってますが。

そこで、今おうちで余ってる時間をどうしていいかわからない子供たちへ。

勉強ももちろん大事、家族とコミュニケーションをとるのも大事、ゲームはいつもよりたくさんできるかも。でも、せっかく時間があるときに、できれば何か好きなことをできるだけ多く探して欲しいな。これまでちょっとだけ興味があったけどゲームのが楽しいしって後回しになっていたこととか。自分たちの身の回りのものごとは、どんな人が関わって成り立っているのかちょっと想像してみるとか。自分が楽しいって感じるのは何をしているときなのかとか。何が自分の将来につながるかわからない。その選択肢は多い方がいいと思う。

学校が始まったらまた、毎日の時間割に合わせて勉強、塾、友達との時間が始まって、じっくり自分の心を見つめる時間なんて無くなっちゃう。そしてそのまま受験、進学、就職って流れに乗って本当に自分に合う場所が分からなくなっちゃう。将来の仕事を決めなきゃならないときは突然やって来て、そしてすぐに决めなきゃいけなくなるんだから。

いまだに居場所が定まらずうろうろしている大人からの、これはお願い。