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親愛なるスピッツのこと

休日にふとスピッツを聴きたくなって、ライブDVDを観たりする。

ことしの1月、まさかこんな世の中になるなんて思ってもみなかった頃、城ホールでMIKKEツアーに2回行った。1回は自力で取ったベルゲン枠。もう1回はご縁があったスピッツファンの方とご一緒させていただいて。
今思えば、幻のような夜だったなぁ。心が震えるセットリストに、細胞まで染み渡る演奏と声。年齢を重ねたメンバーだからこその貫禄と、鮮度の落ちない楽曲とクオリティ。
次に生のスピッツを聴けるのはいつなんだろうか。
チケットを取るのはこれから至難のワザなんだろうなぁ・・・。

それはそうと、ジャンボリーデラックスを引っ張り出して観てるけど、今と比べると荒削りでかわいいマサムネさん。
ロビンソン以降、2000年頃までの間はわたしにとっても非常に思い出深く、都度リリースされる曲に加えて過去ナンバーも含めてすべての楽曲を十分聴き込んでいった時期なので、とても思い出深い。

わたしはスピッツのことがなぜこんなに好きなんだろうか、と改めて考察してみたりするけど(←ヒマ人…笑)まずはマサムネさんの押し付けない歌い方、押し付けない歌詞がわたしにすごくしっくりハマる感じ。だからスピッツが好きなのかもしれない。
「俺、歌うまいやろ?」感もないし、「俺、こんなこと思っちゃってます!」的なメッセージの押し売りもないし、それぞれのリスナーが好き勝手に解釈できる、そこにメンバーの演奏が伴って、最高の音楽になる。

もちろん、曲が好きだからこそメンバーにも愛着が湧き、メンバーの人柄やキャラクターに惹かれる部分もあるけど、やっぱり楽曲あってこそ。

だから、このnoteでは、わたしなりに楽曲の感想を書いていきたいと思っているけど、今夜は急にDVDを観ていたらスピッツそのものについてちょっと語りたくなってしまった。今後も同じようなことを時々書くような気がする。

ちなみに、ジャンボリーデラックスはダイジェスト的ではあるけど、だいぶ昔に買って以来、時々観ているほど好きなDVD。ラストが「夢追い虫」で締めくくられているのが、現在のスピッツの作風に進化していっていることや、スピッツのバンドとしての成長の記録のように思えて、すごく感慨深い。
POPだった頃から脱却し1999年〜2000年代前半頃の、スピッツの空気感が変わっていくあの感じ。あの時代があったから今のスピッツがあると思っている。(うまく言えないけど、ファンの方にはこのニュアンス伝わるはず)

最後に。
ロッキン2004年(←この頃ってまだロッキンって言ってなかった)より。「愛のことば」は大好きな曲だけど、キー下げて低めに歌う感じ、何回も何回も観ました。

2000年代前半のマサムネさんの声とか歌い方(今よりももうちょっとワイルドな感じ、ちょっと声も低い感じ)、めっちゃ大好物です。顔もなんとゆーか、すごく精悍だと思う。90年代の尖ってる感じとはまた違った意味の尖った感じ(いい意味で)。

2002年も2003年もロッキン行ったのに、2004年は行かなかったんだよな…後悔先に立たず、こんなに秀逸な愛のことばを演奏していたのに、観てないだなんて。(スピッツをロッキンで見たのは、2010年と2019年の2回。これも良い思い出♡)

これからは、後悔しないようにちゃんと丁寧に見届けていきたい。


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