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ドラマにはときめきだけを求めてる

韓国ドラマの沼にハマっている私は最近、
「マクチャン(막장)」という言葉を覚えた。

マクチャンというのは、とんでもない状況という意味で使われるらしく、多くの韓国ドラマは「マクチャンドラマ」と言われるらしい。
いわゆる事故に遭うとか記憶を無くすとか実は血が繋がってたとか、そういったどん詰まりを繰り返す中でストーリーが展開されていくドラマのことだ。
私が思っていた「韓国ドラマあるある」はマクチャンのことだったのね…と納得。

ミーハーな私は「愛の不時着」にしっかりハマった。


これぞマクチャンドラマ(なハズ)。

韓国ドラマ初心者な私は、「とんでもない作品を観てしまった…これがFilmarks 星4.6…!!!」ってなった。

とにかくよく出来た脚本と、登場人物ひとりひとりのキャラの濃さに夢中になった。笑えて、泣けて、切なく、温かく、悲しく、痛く、愛おしい。

「これが愛なら私は人を愛したことがないわ…」と壮大な事を思わせてきたし、何度も「そんな所でイチャイチャしてたら殺されるよ?!?!!」とハラハラさせられたし、一瞬たりとも目を離せないストーリーだった。


「梨泰院クラス」も、トレンドのマクチャンドラマだと思う。


生まれてから今日までそこそこドラマを見たけど、1話がピークか?ってくらい面白かったのは初めて。

まじで1話からめちゃくちゃマクチャン。(使い方絶対違う)
全体を通してストーリーの展開と、キャストの演技力が凄い。予想してない事が毎度起こるし、ビックリしすぎて瞳孔ガン開きに何度もなった。

悪者が悪過ぎて本気でムカついたし、そいつがボコボコにされた瞬間は爽快感で一旦一時停止してため息をついた。


マクチャンドラマ達は、とにかく我々の心を鷲掴みにしてくる。韓国ドラマにハマる理由の多くはマクチャンにやられているんだ。
「あー、ですよね、そんな上手くいきませんよね。もう嫌になっちゃうよ〜」と思っても、その先が気になって仕方なく、とんでもない目に遭う登場人物に感情移入して抜け出せなくなる。

だけど、愛の不時着、梨泰院クラスを見た後の私は「凄い、凄かった…面白すぎる…」と同時に、こう思った。



「めっちゃ疲れた………」



そう、疲れるのだ。めちゃくちゃ疲れる。16話を一気に観ている自分も、現実とドラマの線引きが下手くそかもしれないことも分かってる。
それが醍醐味なのも知ってる。
そして思った。


私のようなレベルのものには、マクチャンはいらないのでは、と。


というか、思い返せばこれはマクチャンドラマじゃ無かったな、みたいなドラマで気に入ったものの方がたくさんある。
もう一回見たい〜と巻き戻すシーンは心穏やかなシーンばかり。

そもそも映画はアクションよりヒューマンドラマ派だし、マーベル作品よりも「ニューシネマパラダイス」の方が好きだし、
本でも東野圭吾よりも瀬尾まいこが好きだし……最初からマクチャン無しのが好みじゃない??

注目されづらいマクチャン無しのドラマ達にも大いなる魅力があるし、私は癒しを求める皆に勧めたい。
日本で話題のヒットドラマの「逃げ恥」とか「恋つづ」が好きな方々、絶対ハマる。


ちなみに、「これはマクチャン無しドラマだ」とした基準は以下になる。(私が勝手に決めた)(感じ方は個人差あり)

・いわゆる韓ドラあるある(大事故、記憶喪失、実は兄弟だった…etc)が無い。
・「度肝を抜くレベルの悪い登場人物」がいない
・心臓がバクバクするような展開が無い
・観ていて「辛い…苦しい…もう辞めてくれ…!」ってならない


上記の条件を満たしたマクチャン無し韓ドラをピックアップした。
心の癒しを求める方は是非知ってほしい。
(下記、もしかしたらちょっとネタバレ有)



3位:ロマンスは別冊付録

韓ドラ界で絶対に外せない塩顔王子、イジョンソクにメロメロにされること間違いないドラマ。

まず韓国ドラマあるあるな「財閥」というワードがほぼ出てこない。日本人の私たちにも分かりやすい「出版社」が舞台になる。
登場人物たちが皆、仕事と本に対して熱を持ってる姿に好感が持てる、一般人にとっても共感しやすい。

イジョンソク演じるウノの真っ直ぐでピュアな片思いが愛しいのはもちろん、主人公のダニの性格もリアルで良い。

そして何より、恋のライバルとなるウノの後輩、ヘリンのキャラがたまらない。

正直主演の2人よりも魅力的なキャラだった。

手紙で愛を伝える不器用な姿も、仕事熱心な性格も、「振られてすごく悔しい。でも、そんなことよりずっと先輩とダニさんが大好きなの」と愚痴る彼女が、とにかく人間らしくて好きだ。
今どき恋のライバルをぶっ潰そうと奮闘する人の方が珍しいし。大好きだよ、ヘリン。


2位:恋のゴールドメダル

これも韓国ドラマあるあるだと思ってるけど、邦題のダサさ、えげつない
タイトルのお陰でハードルが低くなっていたのもあるが、ドラマ自体が良すぎて震えた。

学園物なお陰か、伏線を張ったり、怪しい雰囲気があることはほぼ無く、ただただ主人公のキムボクジュが一生懸命に生きている様を微笑ましく追うストーリー。

幼なじみのジュニョンと結果的にくっつく事はわかっているのに、中盤までそんな雰囲気も無く「え、ほんとに2人くっつく?」と不安になるほど。そのくらい物語がゆっくり進むのはマクチャン無しの醍醐味だ。

友達としての時間が長い2人が恋仲になっていく過程を見ているこちらの気持ちはまるで親だ。とにかく応援してしまう。頑張れジュニョンー!

主人公の2人の性格が良いせいか、「上手くいかない!もどかしい!あぁーーー!!!」みたいな展開がほぼ無いのも良い。
ゆっくりと着実に物語が進んでいく安心感と、2人のお似合い加減がたまらない。


1位:キム秘書はいったい、なぜ?

「マクチャン無しの大ヒット作」として有名なこのドラマ。まさにその通りだった。最っっっっっ高のラブコメである。

主人公の副会長ヨンジュンを演じるパクソジュンも、秘書のミソを演じるパクミニョンも、容赦無いルックス。お似合い過ぎ。
まさに眼福、、、。


ちょっとした伏線を張っているが7〜8話あたりでほぼ回収するし(全16話)、その後はずーーーーっと2人がイチャイチャしている。めっちゃキスする。美しい。

こんなにも上手くいってるし、なにかしら事件が起きてこじれるだろう、あ、こじれそう…あ
〜!!

って思ってもこじれない。

痴話喧嘩程度。それは何故か。
主人公の2人がとにかく素直で良い大人だから。

意地を張って怒り続けたり、怒鳴ったりして事を大きくしない。お互いすぐ謝りに行くし、嫉妬やすれ違いも「そんなとこも好きよ」みたいな対応で終わるし、特にヨンジュンはどんなミソも「可愛い」と絶賛する。そして本当にミソが可愛い。

さらには悪い人が一切出てこない。
大抵財閥の息子の親は“一般人の女を眼中にも入れない”みたいな設定が多いが、このドラマに関しては1話で既にヨンジュンの親がミソと結婚させようとしているし、唯一悪い奴か…?なお兄ちゃんもイライラさせる要素があんまり無い。

会社に少しくらい嫌な奴がいても良いはずなのに、とにかく皆キャラが濃くて愛しい。
邪魔する人も、意地悪する人もいない。ナニコレ、ただ美しい2人を観るだけのドラマ……??

癒しが欲しい、キュンキュンしたい、という欲望がある方には100000000000%オススメしたい。


以上が私が超絶オススメしたいマクチャン無しの韓国ドラマ達だ。

ハラハラドキドキ、予想外の展開に見逃せないドラマももちろん良いが、心の休暇に是非、マクチャン無しの韓国ドラマは如何だろうか?

イケメンや美女を慈しみ、心穏やかになること間違い無しだ。

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