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ニューノーマル コロナ時代を飲食店が生き残るためのアイディアその3

お店での感染拡大は避けたいけれども、客席間の距離をとるために席数を減らすと、客数×回転率×単価の売上が落ちてしまう。その1・その2に続き、苦境に立たされる飲食店にどういう打開策がありそうかユーザー視点で考えてみたアイディアメモです。

1 客数を減らさない 

(1)家庭席 家族連れを優待

先に解除された各国では、店内の席に交互にぬいぐるみや人形を置いて、客同士が正面で向き合って座らないようにしている事例が紹介されている。正直店舗の狭いお店がここまでできるんだろうかと思う。

そんな対策をとった場合も、家族連れは対応が不要なグループ客。コロナ前のように4人がけテーブルに向き合って4名で座ってもらっても家庭の食事と同じ。単価によるがお店も助かる。でも他の客から見たときの「あのグループ大丈夫?」という心配にも配慮が必要。もし店内で座り方対策する場合は、家族客を優待するサービスを設け「家族席」とわかる席を設けてもよいかもしれない。

(2)時間帯を広げる

定員以上の広々とした個室で距離を保って集まれるのであれば客も安心。ピーク時間帯外をサービスアワーとして割引で呼び込むだけでなく、ピーク時間帯外なら、通常にない少人数でも個室や店内を広々と貸し切れます(より安全)といったニューノーマル下の付加価値をつける視点も。

(3)外のスペースにテーブルを置く(置いても問題にならない場合は)

2 回転率をあげる 時間制の採用(8/1追記)カウンターおひとり様優待

 感染防止対策として時間制を採用しているカフェチェーンがある。カウンターでカードを渡し、机のポケットにカードを入れさせる。これにより時間オーバーが見える化され、店員が声をかけやすいようになっている。滞在時間の長くなりがちな店舗で席を間引くとすぐに満席になってしまい、客数が減ってしまう。通常期だとなかなか導入が難しい時間制。感染防止として理解を得られやすい機会に導入するのも一つのアイディア。

3 スペースや立地を活かして新しいサービスを検討

(1)テレワーク場所

 3月末に瓢亭が昼食とセットで個室をテレワーク執務室として貸し出すサービスを開始したことが話題になった。テレワークの呼びかけが続くニューノーマル下でも、家以外のテレワーク場所を求めるニーズは続く(もともと家は仕事用ではなく家族がいると集中できない。また在宅でなく移動が多い場合も、駅近でオンライン会議に使える個室は貴重)

お店に個室があれば空き時間を電源オフィスとして貸し出す、少人数で会議室がわりに使えるブランチミーティングコース、ランチコースを、前後の時間を含めて場所代込みで提供するなど。

(2)立地を活かす

 商店街のレストランでは、緊急宣言下で、普段売らない野菜や調味料をお惣菜と一緒に店の前で照明をつけて販売、暗い夜道で明るい店頭は帰宅中の通行人を引き寄せていた(そして商品を見ようと一度お店の前で足を止めると、店内の美味しい料理の香りも漂ってくる)。オフィス街であれば、ランチだけでなく、夕方の帰宅時間、時短で夕食を作りたい客の物販購買ニーズもある。いつもお店の前を歩く人のニーズを探れば隠れたサービスが見つかるかもしれない。