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SV650Xレンタル

出発まで

都内でSV650Xのレンタル車両は見つからず、最寄りでは戸塚に一台あることを知って、そこそこ早起きで戸塚駅へ
免許取得後の初の大型バイクでもあり、初のレンタルバイクでもあった

こんなことでもなければ一生来なかったかも

オプションの補償を含めて支払いは web で済ませていたため、補償や規約などの説明を受け、必要書類にサインなどして実車へ

SV650X ABS 2000年式と説明されたけど、そんなはずないよね初登場が2018年なんだから

店を出る段階での総走行距離はたしか…2000kmと少し
先月だかにこの店舗に入った車両らしいが、元は展示車か何かだったのだろうか
トラスフレームのパイプの色を見るに、おそらく2021 or 2022年式

ハンドル周りには電子制御だのといった小細工がないあたり、好きなバイク
エンジン始動の瞬間、愛車とは違う迫力のある音がした
またがってみると乗車1Gが大きく、足つきはかなり良い
車重も190kg台なので、重さが取り回しに悪影響になることはなさそう
ただしタンデムシートあたりには手で握れるところがないので、そういう意味では取り回しはしづらい

雨が降らないことを祈りつつ、なにも行き先を考えぬままテキトーに出発
とんでもなく前傾で出発30秒で首の心配をしつつ…すでに楽しい
そのままどんどん進んでいき、ちょっとコンビニに寄って地図を見ると、ここのまま進めば茅ヶ崎に行けそう
聞いたことあるだけで何があるか知らないけど西進

本題

大磯とかいう地域、にしても構図が出発前のと何にも変わらないな…

気づくと大磯とかいうところに着いていたので、休憩して車体をながめつつここまでの感想

姿勢

SV650Xは、乗車姿勢がかなりの前傾で、エンジンを懐に抱えて走っている感覚が強い
少し腹の出た人なら、タンクに腹が触れそう
視点が低く、人馬一体感、運転に対する没入感が心地よい
今まで乗ったことのある他のバイクに比べ、身体全体で車体を操るような感覚がある
ただハンドルが遠く、ステップが高いため脚が詰まる半土下座のような姿勢
そう、低いというより遠いイメージ
つまりクビキラー
あとニーグリップを怠ると手首に体重がかかりすぎて痛くなりそう
愛車のジクサーSF250よりも走行ラインの調整が精密で、油断するとすぐにカーブで膨らんだりインコースに切り込みすぎたりする
あと身体を伏せているからか、いつもならヒューヒューいうヘルメットの風切り音がしなかった

いい音

ゴロロロロロロロロというV型二気筒エンジンの音が心地よい
初めてバイクの音がかっこいいと思えた
いや、V型二気筒がみんなこうなのか知らないけど
ただ…周囲からはどう聞こえるかわからないので、住宅街で暖気でもやろうものなら迷惑になる可能性は忘れてはいけない
総合して、とにかく楽しくてしかたない

パワー

発進して40km/h くらいかとスピードメーターを見やると、65km/h だったりする
1速2速でも40km/hくらいまで簡単に出せる
ただしギクシャクすることはなく上品に発進できる

辛いところ

首が死ぬ、見た目に反してシートが硬い(薄い?)ので尻が痛い
以上
あと辛いというほどではないが、リアキャリアでもつけて積載性と取り回しの良さを向上させたい

走行ルート

ロクに記録していないので正確ではないが、戸塚→茅ヶ崎→大磯と来て、西湘バイパスへ入ったはず

この分岐で一瞬ためらったが、すぐ思い直してバイパスに入った記憶はある

右手に海を望みつつ快走を続け、早川 IC で分岐を右手へ
おそらく、そのあと箱根新道
ワインディングが続くし補修もしづらいからか路面がボロボロ
ところどころポールでも引っこ抜いたかのような丸い穴が空いている
この辺で、これが自分のバイクでさえ来たことのない「峠道」というものだと気づくが時すでに遅し
途中に見えた湖は芦ノ湖だったのかな

復路だが往路もほぼ同じ、生き物の内臓みたい

コンビニもないし、停車できる場所といえば四輪用のチェーン装備エリアか緊急退避場所くらいしかない(あれのお世話になるときは廃車確定の上に重症・最悪死亡だろうけど)
でもそんなに心理的抵抗も感じず、そればかりかただただSV650X で走るのが楽しい時間だった
おしむらくは insta360 の撮影開始を失敗していて、初ヤエーの瞬間が映像に残っていないこと
緑色のリッターSSぽかったので、Ninja なんちゃらかな
返してくれてありがとうございました

三島

静岡県三島市に到着
ハザードマップ上では津波と土砂災害の狭間みたいなところに位置する土地で、よそ者の目から見ると住むのにマシな方に思える
駅前には駐車場がたくさん、新幹線駅があるから需要が大きいのか

駐車場がたくさん以外に特筆することはない

昼ご飯を食べに行こうとマップを開くと、さわやかがあるではないか
大変に混雑するというけれど、平日の14:00ごろならきっと…と思ったのが甘かった
春休み効果もあってか、それとも普段からなのか、待ち時間140分超に引き返した
それならばと静かなカフェを探し、理想的なものに出会えた
駐車場もあるあたり、土地のない23区とは違うね

カツカレーとコーヒー、おいしい

食事を注文して待つ間、目薬をさして運転でつかれた目をいたわる
このツーリングでは休憩ごとに目薬をさしていたおかげか、頭痛や目の痛みに悩まされることはなかった
カツカレーで空腹を満たしてコーヒーで落ち着いたら、バイクの返却時間に遅れないように余裕をもって出発

クビキラー

ホクホク気分で戸塚周辺に戻った…が最後はひどかった
どこだったかの料金所、覚えているのは両側とも壁があって向こうの景色はまったく見えなかったところ
多分 C4 新湘南バイパス「茅ヶ崎料金所」これだ

ここがこの日で一番つらかった

4レーン中1レーンのみETC、あとはぜんぶ一般
なのだが、一般のうち2レーンが閉鎖中、残り1レーン(幅広レーンとかだった気がする)は誰も並んでいないので実質3レーン閉鎖
そこにずっとずーっと続く車両の列、ガンガンすり抜けていく他のバイク
いっつも疑問だけど、すり抜けていった先であいつらはどんな顔して列に加わるんだろう、図々しいというかみっともないというか
そういうとき Z900 RS とかに乗っているおっさんがイヤイヤわめく幼稚園児に見える
ただでも首が重たく帰路で疲労もたまっているのに、半クラッチ地獄で体感15分ほどかけて通過…のあとも事故渋滞
下道に降りてもこれかよなどと悪態をつきながら進んでいると、対向車線にフロントがぐしゃぐしゃで運転手が生きているのかレベルの軽自動車が…
唯一の救いは雨が降り出してすぐあたりでバイクを返却できたことか
7.22リットル給油だったので、多分燃費は22km/Lくらい…多分


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