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【雑記】私とライバルの14年。

おはようございます。

昨日、中学時代からの親友とメシを食べに行ってきました。中学時代からの仲って”幼なじみ”の定義に入ってくるんでしょうか。やや疑問が残るところですが、出会ってからもう14年、やはり感慨深いものがあります。

彼は、私の親友であり、永遠のライバルです。

今日は、そんな彼との「今まで」と「これから」、そして"ライバル"という存在について書いていこうと思います。

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ライバルであり続けた彼。

同じ中高一貫の男子校に入学し、同じテニス部に入部したのが彼との出会いです。帰り道が同じ方向であったこともあり、仲良くなるにはさほど時間はかかりませんでした。

うちのテニス部は人数が謎に多く、あまりやる気のないクラブでした。これじゃあ張り合いがないと思ったのか、私と彼を含めた一部の有志で、テニスを「ガチ」でやろうということに。自分たちで練習メニューを組み切磋琢磨する中で、互いのライバル心も少しずつ芽生えてきました。彼とはテニスのレベルが似ており、何度かレギュラー争いもしたので、彼へのライバル心は中高6年の間右肩上がりに高まっていったことを覚えています。

ライバル心はテニスにとどまりません。同じ文系選択でクラスも同じだったので、勉強においても燃えたぎる闘争心をむき出しにしていました。特に中間・期末テストのときには、己の命を賭しても彼に勝ちたいという強烈なモチベーションを持っていました。ただ、彼はものすごく優秀だったのです。常に飄々と私の取る点数の10点程上をマークしてきます。ずっと劣等感にさいなまれ、ある時の中間テストでは根を詰めすぎて食べ物が喉を通らなくなったほどです。

そして、その狂気じみたライバル心を持ったまま、私たちは大学受験期に突入します。奇しくも彼と同じ東京大学を目指すことになった私は、「次こそは負けない」という想いでがむしゃらに勉強をしました。でも、模試ではいつも彼の方が上。私は、休み時間や電車の中、通学路など、起きている間の全ての時間を勉強に捧げました。しかしそれでも、どうしても彼に勝つことはできませんでした。彼も壮絶な努力をしていたことは間違いないのですが、「俺の方が絶対努力している。」というちっぽけな自負があったのでしょう。現実に不条理を感じていました。

明暗は分かれます。

彼は見事現役で東大に合格し、私は4点差で落ちました。
元々ない頭でよくここまで頑張ったと親や先生には慰められましたが、正直腹の虫はおさまりません。この一年間勉強に全てをささげた私にとって、東大に入ることが全てであり、彼と私の差は、ついに徹底的になってしまったと、絶望しました。

その後、私は浪人をしてもう一度東大を目指し予備校通いを始めました。1年分の蓄積があったので、模試では常に上位をキープしていました。
しかし、その土俵の上にもう彼はいないのです。仮に合格したとしても、彼とできた一年分の差はどうやっても埋まらない。そう考えると、私は次第に虚無感を感じるようになりました。

慢心もあったのでしょう。結局私は東大に2度落ち、別の大学に入ることになりました。
その時にはもう、中高時代のような彼へのライバル心はなくなっていました。彼は彼、私は私。自分の身の丈で精いっぱいやろうと考えるようになりました。当時は一種の清々しさを感じていましたが、その一方、自分が追いかけてきたものって何だったんだろうと、釈然としない気持ちがあったのを覚えています。

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ちゃんと、悔しかった。

私と彼は、それぞれの大学でテニスサークルに入り、再びテニスに打ち込む日々を始めます。腐れ縁とは恐ろしいものです。国公立大学の大会などではよく会ったりしたので、親友としての彼との付き合いは、違う大学に進んでからも続くこととなりました。

そして、彼は一足先に社会へ出て、私も後を追うように社会の荒波に飛び込みます。行う業務は全く異なりますが、彼も別の金融機関に勤めております。

お互い転勤の多い職種ではありながら、ここ一年は同じ首都圏勤務であったので、よく飲みに行っていました。

昨日のメシは、彼が今月のどこかのタイミングで異動することとなったので、飛ぶ前に一度会っておこうという大義名分のもと開催されました。

色んな話をしました。最近始めたnoteのこと。一向に出来ない彼女の事。胸を打つ漫画・音楽の事。そして、仕事の事。

聞くところによると、彼は部署内で良い働きをしており、社内で太鼓判をおされての異動になるらしい。

私は、悔しかった。

彼とは会社が違う。仕事の内容も違う。もう昔みたいに同じ評価軸で自分と彼を比較することはない。劣等感に苦しむことはない。

そう思っていたのに、ちゃんと悔しかったのです。

喉のあたりが少しキュッとして、首の後ろがじんわりと熱くなる。確かに悔しさを感じていました。

そして、不思議なことに、それが何だか嬉しかったのです。

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地続きのストーリー

一夜明け、私はこの不思議な感情を分析しました。自分の中に何が起こっているのか、純粋に知りたかったのです。

昨日発見したことは、彼が私の人生の半分以上の間ライバルであったこと。そして今もライバルで居続けてくれていたこと。

私は、人を気にせず自分に集中したいと、ここ数年の間ずっと意識してきました。そしてそれによって、自分が変わったという手ごたえも感じております。

しかし、昨日彼にライバル心を覚えたことで、過去の「劣等感にさいなまれた私」の残り香を感じ、微笑ましさに近いものを覚えました。

負の感情を煮えたぎらせながら登ってきた山でも、ふと振り返れば、歩いてきた道の長さに感動を覚えます。その道は間違いなく、あなたが歩んできた道なのです。

私の感じた悔しさは、確かに負の感情です。ですが、過去と今が地続きになっていることに気づき、そこに「私だけのストーリー」を感じることができたからこそ、私は嬉しくなったのかもしれません。

人は変わってゆきます。でも、「私は変わった!」と言って過去を完全に断ち切ることは、ストーリーを味わうためにはあまりにももったいないことではないでしょうか。

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あなたに永遠のライバルはいますか?

今月で彼は新天地へ異動することになっています。今みたいに頻繁にメシに行くこともなくなるかもしれません。

しかしどうやら、これからもどこで何をしていようと、彼は私のライバルであり続けることは間違いなさそうです。

これからも彼と同じ時間軸を生きていく以上、彼に見せて恥ずかしくないようなストーリーを紡いでいこうと、改めて決心しました。

昔から小説や漫画が好きな彼が、「面白い!」と言ってくれるような、私なりのストーリーをこれから作っていきたいと思います。

あなたには、永遠のライバルはいますか?

ライバルがいるということは時に辛いものです。でも、あなたの現在地点を確かめさせてくれる、そんな存在だと思います。もしあなたにもライバルがいらっしゃれば、その人に自分の生き様を見せられる、そんな生き方をしたいものですね。

余談ですが、彼は私のnoteをちょくちょく見ているようです。「幼なじみがこういうことしてると、親のセックス見たときみたいな感情になる。」と言っていました。どないやねんとツッコミは入れません。なんかその感想、すげえ分かるもん。笑

今頃、親のセックスどころではないでしょう。身体の全身に蕁麻疹ができているはず。まあ、せいぜい苦しむがいい。

あと、昨日はあざした。新天地での新しいストーリーに期待しております。

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本日もご覧いただきありがとうございました。

最後に今日の一曲。

よくCDの貸し借りもしていました。2010年人生初フェスでサカナクションを見たときの衝撃を今でも思い出します。

https://youtu.be/vS6wzjpCvec?t=4

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