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歩きスマホが問題ではなく混雑が問題だったことに気づいた話

スマホが普及したことで問題視されるようになった歩きスマホですが、その問題の本質は日々の生活で多くの人々が出歩いていたことだと強く感じるようになりました。

つい2カ月ほど前にこうしたことを言っていたら「は?」と言われたかもしれませんし、もちろん自分自信もそんなことを考えることもなかったです。

人なんだから出歩くでしょ、そりゃ
ーーーそんな常識だった世界

しかし、新型コロナウイルス感染拡大防止による外出自粛が続く中、日本の大都市圏でも街を歩く人が激減し、もちろん電車に乗る人も激減したことで駅やホームも閑散としています。

さらに小池百合子都知事が、新型コロナウイルス感染拡大を防止するうえで大切なこととして「三つの密」「ソーシャルディスタンス」といったことを説明し、社会もそれを受け入れつつあります。

伝染病をうつさない、もらわない、という観点からパーソナルスペース以上に人と人との距離を設けようという考え方です。

できるだけ2メートル以上離れましょうというもので、スーパーのレジ待ちの列や映画館で一席ずつ空けるなどといった対策があります。

そんな世の中になってしまった今、駅のホームで待っているときにも自然と前後左右の人と距離を取ったり、電車に乗っても一席ずつ空けて座ったり、道を歩いていても人との距離を取るようになるなど、ひとつひとつの行動が変わってきています。

・街や駅に人があまりいない
・人との距離を取る

このふたつが現在の日本では普通になりつつあります。

その結果、歩きスマホをしているからぶつかるといったことはほとんどなくなりました。

私も実際に都心部に電車で通い、徒歩移動もしますが、ぶつかるどころか、歩きスマホをしている人を意識しなくなっていることに気がつきました。

自分と1メートルでも2メートルでも充分な距離を取った人がスマホをいじっているかどうかなんて気になりもしないのです。

さらに、他人との距離を取るという意識が強くなれば、人とぶつかることがなくのるのは当然といえるでしょう。

振り返ってみると、私も他人の歩きスマホにイライラしていたときは至近距離に人がいたからなんだなと気づきました。

人との距離が近過ぎることでたくさんのストレスが生まれてしまうのだということに今この現状になってようやく気づいたのです。

あれだけ社会問題として扱われていた歩きスマホが、今の状況ではとても些細な事象で、誰もそんなことを気にしてもいないとすらいえるレベルです。

新型コロナウイルスは世界を一変させました。世界規模でたくさんの方々が亡くなられています。決して歓迎するものではないでしょう。しかし、世界が変わったことで、これまで当然だと思っていたことが実は異常だったんだと思えることがたくさん見つけることができます。

今の状況が続けばいいなと思っている人は少ないかもしれません。私もできるだけ早く以前のような日常に戻ってほしいと思っています。一方で、以前の日常が果たして正常だったのか?という気持ちが増しているのも事実です。

ーーー世界の常識が一変する…

自分が生きているうちに、そんなとんでもない瞬間を体験するとは思ってもみませんでした。

▲2020年4月19日(日)17時頃の新宿駅周辺の様子

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