見出し画像

私は必要とされますか?

久しぶりに転職活動をしています。

きっかけは「ちょっと考えてみようかな」くらいでしたが、思うより考え方が変わりました。
今日は30代までハードに仕事してきた私への転職市場での評価について。

1.打ち砕かれた自信

転職活動前、正直自信がありました。なぜならば、

・社内での数々の表彰、最年少MGR
・採用、教育、人事企画と幅広い経験
・育休中から5つの資格取得
・副業での大学とのつながり

結構、頑張ってきたつもりです。

ずっと採用の仕事に関わってきたので、求人票から相手の意図が読み取れると思っていましたし、面接で伝えるべき点も理解できていると過信していました。


しかし、実際に始めてみると、採用人事として応募すると書類の60%は通らない。(採用原稿から20代・未経験の女性が欲しいことがヒシヒシと伝わる。)
労務の経験は薄すぎる、人事企画には有名企業で華やかな実績を残した猛者たちが顔を連ねる…ので、もっと通らない。

やっと面接にこぎつけて、経歴的には受け入れていただけそうでも、リモート希望、時短希望、週4勤務希望は「すでに入社して頑張ってきた社員に適用するものであり、中途で入ってきた人にいきなり適用できない…」と。
 ※副業やママ業との兼ね合いを考えて、「週5フルタイム&出社」では仕事を考えていませんでした。

思った以上にマズイ。
でも何が、どうマズイのか。きちんと考えてみることにしました。

2.手持ちのカードが強くない

「採用以外にも幅広くやってきた」はジョーカー的な強さを持つと、勝手に思っていましたが、そうでもありませんでした。

採用人事に一番求められたのは「優秀な人材を集客する力」。
この「優秀な人材を集客する力」は採用の打ち出し方や、戦略の他に、人事本人の魅力(パッとみて、憧れられる)が入ってきます。

パットみて、憧れられる要素
 ・美しい、格好いい(高い外見力)
 ・華やかな経歴
   例)有名企業での圧倒的な実績
     5,000人に1人くらいのびっくりするようなチャレンジや経験
 ・一度聴いたら忘れない、強烈なPRポイント など

私はこの部分において、採用人事として戦闘力が高くないのだということにようやく気が付きました。

3.10年後、闘えるカードは

では、手持ちのカードでどう戦うのか。どんなカードが増えたら、仮に10年後に転職を考えても市場から必要とされるのか。

これらを考えて出した結論は、

①人事を辞める

 人事のポジション、中途での受け入れ枠は少ない。
厳しいが、ここまでの人事経験で圧倒的な実績を積めなかった時点で、この道でも勝ち筋はほぼ失っている事を受け入れようと思いました。

②人材コンサルタントとして圧倒的な採用成功の実績を残す

これができれば10年後も人事、または人材コンサルタントとして、転職市場から私への需要を見出せるのではないかと考えました。

③②と合わせ副業の就活コンサルタントとしての活動を深めていく

人の幸せな就職・転職に関わりたいというのは私の仕事のテーマです。ですから、中途だけでなく、これから仕事を選ぶ人に、個人としても役に立っていきたいと思うようになりました。

4.時間は命

私が転職を考えだしたきっかけの一つは、時間の価値に気が付いたこと。

家族との貴重な時間、自分の命の時間を費やす仕事。
だからこそ、自分事で捉えられる課題を解決する事業に自分の時間を投資したいと思うようになりました。

今までの経験から私が今一番興味関心があるのは、人(特に女性)が、いつまでも自分らしい選択肢を持っているような社会の実現です。

この実現のためには、以下が必要だと考えるようになりました。

個人:キャリアや仕事での成長についての考え方の浸透
企業:多様性を受け入れる文化・制度の醸成
インフラ:企業と個人が出会える場所

こうしたことが実現できそうな企業を探して、転職活動を再スタートした結果、ご縁が繋がりそうな会社がありました。

今回、久しぶりに転職活動をして思ったのは、定期的に客観的な視点から自分のキャリアを見直すことがとても大事だと言う事。

転職をした方が良いと言うことではなく、同じ環境に身を置き過ぎると、自分の力を過信してしまう危険があると感じました。

今後も定期的に、自分が必要とされるのかどうか、自分の実績とスキルを見直し続けたいと思います。


関連記事
出産をきっかけに管理職を降りた話

仕事をどう選ぶのか?「科学的な適職」

リフレーミング力は就・転職、目標設定を制す


よろしければサポートをお願いします。いただいたサポートは記事作成のための書籍代、または執筆時間を作るための活動費に使わせていただきます。