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すべての小説を読まない人たちへ

はじめまして。宙目ケン(yuma-ken)という名前で小説を書いています。2020年2月からnoteを始めました。書評や短編やエッセイを書くつもりです。

今、日本でも世界でもほとんどの人は小説を読みません。僕自身もまったく読書家ではありません。映画やドラマを観ている時間の方が圧倒的に長いです。

だからこそ僕の小説は、すべての小説を読まない人たちに開かれています。

今ほとんどの人は書店に並ぶ人気小説や権威ある賞を獲った小説などに興味はないでしょう。千円以上出してそれらを買う人たちは、現代の絶滅危惧種ともいえる読書家の方々のはずです。

おそらく今日本の出版業界はその小さくなり続けるパイを奪い合うことで回っているのではないでしょうか。僕はそんな哀しい争奪戦の外に向けて小説を書いています。何しろ、そちらの方が遥かに多くの人がいるのです。

そして僕は21世紀をとっくに超えた今も「小説なんかつまんない」と思っている人たちを振り向かせる小説が生まれることを信じています。

実際、今もそれを実践している日本人作家は村上春樹くらいだと思えます。彼の小説は映画のように楽しめるものであり、かつ小説にしかない魅力を追求したものだといえます。

小説が読まれなくなったのは、なぜでしょう。

読書習慣がなくなったからだ。いやいや、いい小説家がいなくなったからだ。確かにそんな声にも一理あります。しかし、僕は別の点に根本的な原因を見ています。

それは文学新人賞の選考システムと再販制度、そして出版界における新人育成努力の欠如です

学歴・職歴・コネでフィルタリングをかける選考システム、新人の本まで高額の固定価格で売って既得権益作家を守り続ける出版市場。

この悪循環によって新しい小説が生まれなくなった結果、出版界は出版不況に陥り、新人育成に向ける力も失われたのではないでしょうか。

僕は幻冬舎の新人賞でデビューしましたが、その後10年出版することができませんでした。最近注目され始めたいわゆる埋没新人賞作家の1人です。

行き場なくてもヤル気はある。

日本で今ほどそういう小説家が数多くいる時代は他にないのではないでしょうか。そういう小説家が一体どういう小説を書くことができるのか。

僕はこの「note」で短編小説を書くことで、その1つの答えを示したいと思います。

noteには優れたコミュニケーション機能があります。何でもお気軽にコメントくだされば幸いです。できるだけお答えします。

また、この小説が気に入った方は、キンドル出版『ハッピー3.0』やカクヨム無料公開中の『花讃岐』も合わせて読んでくれれば幸いです。

みなさまの応援は僕に小説家としてのセカンドチャンスを与えてくれます。しばらくの間、よろしくお願いします。■





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