今宮戎神社3

今宮戎神社【大阪・大阪市浪速区】

上記写真は「えべっさん」の聖地、今宮戎神社(いまみやえびすじんじゃ)で開催された「福むすめ」の発表会の様子です(令和元年11月30日)。

新年の官公庁等挨拶まわり、餅まき、舞楽奉納式参列、十日戎での福笹授与など神社の様々な行事のメインキャストとなります。

ほかにも、夏休みの初めにこどもたちが各種行事の主役となる「こどもえびす」も開催されます。

あきんどの街プラス商売の神様、ですから華やかで賑々しい神社ですね。

今宮戎神社2

今宮戎神社の歴史は、たどればたどるほどに、歴史教科書そのものといっても過言ではありません。

推古天皇、聖徳太子、四天王寺、蘇我馬子、飛鳥寺、えびす講、西宮神社(兵庫・西宮市)、八坂神社(京都市東山区)、京都ゑびす神社(同)などなど・・・。えべっさんを彩るキーワードは、福むすめとは違った意味で、実に華やかです。

皆さんご存知の四天王寺ですが、これは日本仏教の元祖である聖徳太子が建立した豪壮なお寺です。

その四天王寺のHPには「日本仏法最初の官寺(かんじ)」とありますが、要するに日本国家最古の寺ということです。しかも、現代のお寺こそ様々な宗派に分かれていますが、四天王寺は唯一、全ての日本仏教を包摂する「和宗」(わしゅう)の総本山とされています。

凄すぎる・・・。

今宮戎神社1

今宮戎神社は、その四天王寺の西方の守護神として建立されました。
仏教(ここでいえば和宗)を加護するための神社ということになります。

ここには、大陸から伝来した仏教が、日本に根付いていくプロセスの一端が垣間見えますね。歴史的にみれば、神仏習合の一過程ともいえます。

時に、推古天皇8年(西暦600年)のことです。推古天皇は史上初めての女性天皇でした(それ以前に神功皇后が最初の女性天皇との説もあります)。

彼女は容姿端麗かつ才女で、遣隋使の派遣や法隆寺建立など数々の偉業を成し遂げていることからも、その政治的なバランス感覚もみてとれます。

ご祭神は天照皇大神(あまてらすおおみかみ)です。

天照皇大神も女神ともいわれていますから、やっぱり推古天皇や現代の「福むすめ」にも相通じるものがある、と思う20.315です。

【基礎データ】
■創建 推古天皇8年(西暦600年)飛鳥時代
■祭神 天照皇大神(あまてらすおおみかみ)、事代主命(ことしろぬしのかみ)、素盞鳴尊(すさのおのみこと)、月読尊(つきよみのみこと)、稚日女尊(わかひるめのみこと)
■住所 大阪府大阪市浪速区恵美須西1-6-10
■HP 今宮戎神社

※写真冒頭はHPから。他の写真は全て20.315が撮影。
※ご参拝の際はこどもえびすなどの行事は中止になっているものがあるので、予めHPでご確認ください。

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