花嫁は忍者、きびしいです。

 人と交わるのが苦手な守。守がたった一つ愛せるものは山。その孤独な登山で、戦国時代が終わったことを知らない、本物の女忍者と恋に落ちる。隠密すぎて「男性と出会いのない」女忍者の、孤独な暮らしに打たれたのだ。守は、女忍者に、修行(手裏剣。吹き矢。水とんの術)を叩きこまれるうち、女忍者の真摯な愛にくるまれ、孤独な心をひらいてゆく。

#100文字ドラマ

ラスト(2人に忍者の後継の子が生まれ、元手0の山菜そば屋をひらく。フレッシュな山菜そばは名物となり、自然に生きる守は、人間性をとり戻し、社員旅行で客に来た同僚……街暮らしで疲弊する、かつての同僚を見返す)

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