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定点カメラ#7 キャスティング

自分たちの映画ができるまでの過程を定点観察しようとスタートしたこの企画「定点カメラ」。今回で7本目。

〈前回までの流れ〉

素敵な俳優陣と豪華なお店に協力をしてもらえることになり、良い映画を作ることへの責任がもくもくと大きくなる。それにしても、本当に私たちは恵まれている。感謝感謝。

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初めまして。ああ、やっと会えたんだね。君に会えることを心待ちにしていたよ。

2022年6月20日

監督が泣いた。よく泣く監督だけど、今度の涙には100%共感した。時はキャスティング面談、記念すべき第1回目。出演が決まっているキャストさんから紹介してもらった彼が、事前に伝えていた脚本の一部分を読み終わったその瞬間だった。これまで紙の上で、コンピューターの中で、あくまでも文字として存在していたAくんとBくんに、初めて会えた気がした。彼らは私たちが思い描いていた通り、絵が大好きで、ちょっとか弱い感じがした。すごいなぁ。”命が吹き込まれる”という表現がぴったりだ。鳥肌が立った。確かに彼らがそこにいる。

「はい、そこまでですね。ありがとうございました。では監督から一言、、、」

な、泣いている。わんわん泣いているわけではないけれど、しくしくしている。

でもそうだよな、文字通り脚本作りに命を懸け、誰よりも登場人物を愛していたのだもの。キャスティング面談のこの瞬間は、私たちに言葉では表現しきれない嬉しさを与えてくれる。

2022年6月16日

役者を目指している人、映画を作りたい人、それを応援したい人。そんな人たちが集まるこんなに便利な空間があることを素人の私たちは知らなかった。

「シネマプランナーズ??」

「そう、自主映画や舞台のキャストとか、エキストラとか、スタッフの募集を掲載できるサイトがあるらしい!」

いろいろな人が応募してくれた。そのほとんどが、これまで数々の作品に出演していて、映画というものを私たちよりも理解しているであろう人たちだった。緊張する。ああ、緊張する。でも『キャンバス』は私たちの映画だ。出会いに最大の感謝を示しつつ、絵を描くことを愛する2人を演じてくれる仲間を、しっかりと見極めたい。

(募集は終了しました。応募してくださった皆さま、本当にありがとうございました!)


この映画の存在と、この映画の意味と、役者のみなさんを、もっと世の中に広めるためには何をしたらいいだろうか。それに、より高いクオリティを追求していきたい。そのためには、、、


文責:あきら

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