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映画「風の谷のナウシカ」

先日「明日に向かって撃て!」
って映画を観て、、

ん、観て。

や、観てたら、

あ、これ前に観たことある。

ってことに気づいて、映画の主人公2人と自分が重なって
人ってアホだな。
てか、アホで良いか。
なんならアホで悪いか。
だいたいアホなんだよ。
って感覚を満たしてくれて良かったんです。

で、
今回TSUTAYAで手にしたのが、
「風の谷のナウシカ」
スタジオジブリ、宮崎駿さんの名作中の名作なんでしょうね。
ジブリ特集!って棚があって、

(あー、ナウシカいいね!)
(前に観てるけど、)
(こないだは、前に観たの忘れてた映画だったから、)
(今回は、前に観たのを積極的に観る作戦でいこ)

ってステキな作戦を脳がシャキシャキ!っと
導いてくれて、
上腕二頭筋を収縮させることにより肘を屈曲させつつ
三角筋を収縮させ肩を外転させながら、
上腕三頭筋を収縮させて今度は肘を伸展させることによりーの、、

ってもういいですかね。。
専門学校で勉強してるんだぜ感を見せびらかすの(^^)

ま、そんなこんなで棚の一番上の
「風の谷のナウシカ」と
その下の段の
「天空の城ラピュタ」と
棚のちょうど真ん中あたりにあった、
「千と千尋の神隠し」
を借りてきたんです。

で、
ナウシカ。

もう、ちょー、むんぬすげく、
良いんです。
カッチョ良いんです。
深いんです。
可愛いんです。
強いんです。
美しいんです。

宮崎駿っていう、
あの髭ボーボーの偏屈そうなオッサン。
なんでこんなステキすぎるヒーローっていうかヒロインすかね。
書けんの?
描けんの?
なんなの?
とか観てる時は思う暇もなく入り込んじゃって、

50歳で学生やってる
頭髪が整備不良の芝みたいに土が見えてきてるって感じの
偏屈そうなオッサンは泣いている。

エンドロールをボーっと観ながら、

なんなんだよ!
このナウシカを描いた「髭」と泣いてる「ハゲ」。
ツッコまざるを得ない気持ち悪い絵面をチラつかせるワタシの脳に笑かされて、
泣き笑い。

良いなぁ。
って体験でした。

で、
わかったことがあるんです。
ワタシ、
ナウシカは、

(観てないな)

って確信しました。

腐海とかオウムとか
(そうそう!)
って感じだし、
腐海のガスが危険な中、ナウシカがわざわざマスクを取って
笑顔で風の谷の民に勇気を与えるシーンとか、
(そうそうそう!)
って感じなんですけど、

どれも、何度も何度もテレビで繰り返し繰り返し放送されてきた、
「風の谷のナウシカ」
をチラリチラリとだけ観てきたことで、
知ってるシーンと、
ジブリを語る会話の中で見たことのある言葉やシーン。
だなって。

(ちゃんと、全部、観てないな)


そう確信しちゃうとですね、
観たつもりのない映画を実は観てた、
って経験のすぐ後に、
観たつもりの映画を実は観ていない。
って経験をさせられる。


(オッサン!!)

(だ、大丈夫??)

(ラピュタね、飛行石のやつね)

(カオナシ、カオナシ! ん?カオナシ?あれなに?)

(てかお前、観たか??)

って、いよいよ。
もう、、
わからない。


(こわ!)
って思ってですね。
自分の何を信用して良いのやら。
自分の記憶が誰かに操られている。

観てないー観てる
観てるー観てない。

してるーしてない
してないーしてる

言ったー言ってない
言ってないー言った

死んでるー生きてる
生きてるー死んでる

ギャーー!!!
って

これ、稲川淳二に語らせたら
完全に怪談話ですよ(^^)

ちょっとこれで皆さんに涼んでいただけらたら嬉しいんですけどね。
人体の脳における記憶。
ってやつの

実話です。


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