PLASTIC FREE JULY①プラスチックと生物多様性の関係

みなさんこんにちは!
7月に入って九州は憂鬱な天気の日が多く、南部の大雨も心配な状況が続いていますが、皆さんの地域はどうでしょうか?

今日はタイトルにも書いた通り、PLASTIC FREE JULYについてお話します。
聞いたことない方が多いかもしれませんが、PLASTIC FREE JULY とは字のごとく、プラスチックを使わない生活を7月の1か月間送ろうという参加型のエコ活動です。
現在、世界177か国以上がこのイベントに賛同しており、2.5億人がこのチャレンジに参加しています。
https://www.plasticfreejuly.org/ ←公式サイト

生物多様性ユースアンバサダー九州チームもせっかくなので、プラスチックと生物多様性の関りや、プラスチックフリーの生活について、2回にわたって紹介していこうと思います!
今回は前半ということで、最近大きな問題となっているプラスチックをテーマに、生物多様性との関りを解説していきます。

どうしてプラスチックが問題になっているのか

私たちの生活に欠かせないものとなっているプラスチックですが、どうして今プラスチックが環境に悪いものとして取り上げられているのか知っていますか?大きく2つの問題があるとされています。
問題1
プラスチックの多くは「使い捨て」です。使い捨てされたプラスチックは適切に処分されればいいのですが、ポイ捨てなどによって一部が自然に流出してしまっています。その後、河川などに流れ込んだプラスチックは最終的に海に流れ込み、ゴミとして漂い続けます
問題2
プラスチックは自然に還ることができない。海洋に流出したプラスチックは、完全に分解されるまでに数百年はかかるとも言われています。そして、波や紫外線の影響を受けて少しずつ小さくなっていったプラスチックは、海中に蓄積されていき、食物連鎖を通して多くの生き物に取り込まれていくことになります。

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海洋生物への被害

世界各国からマイクロプラスチックや海洋プラスチックが原因で命を落とした海洋生物の被害が報告されています。海に漂うプラスチックバックは、クラゲのように見えるため、餌と間違って食べてしまった結果、胃の中がプラスチックでいっぱいになり、栄養が足りていないのにお腹いっぱいと脳が勘違いして、命を落とすケースが相次いでいます。
また、ウミガメやイルカ、海鳥などの海の生き物の体に、袋や網がからんだ結果、けがをする例も報告されています。


人間への影響

このように海の生態系に大きな影響を与えている、海洋プラスチックの8割以上は、陸上で発生し海に流入したもので、特に多いのが使い捨てのペットボトルやレジ袋などです。そのため、少しでもプラスチックの利用を減らそうと7月1日から全国でレジ袋の有料化がスタートしました。また、プラスチックが悪影響を及ぼすのは海洋生物だけではありません。
使用後のプラスチックの多くを日本では、固形燃料にしたり、焼却して熱エネルギーを回収することで処理しています。そのため、プラスチックの処理にはたくさんのCO2 が排出されています。なので、プラスチックの使用量が減ると、CO2の排出量を減らすことができ、海洋生物の命を守るだけでなく温暖化の防止にもつながります。
また、私たちの生活にも直接影響しています。
例えば、水産品にゴミが混ざることで、商品価値が下がるだけでなく、ゴミを取り除く作業は漁業者の大きな負担となります。また、観光地のビーチにゴミが漂流することで、景観悪化につながり、ダイビングなどのアクティビティーができなくなってしまうケースもあります。
私たち人間が生活を豊かにするために使っているプラスチックは、生き物や自然に悪影響を与えるだけではなく、回りまわって私たちにも悪影響を及ぼしています。


問題の解決に向けてできること

私たちの生活に欠かせないプラスチックが、環境に悪いといわれる理由が分かってきたでしょうか?
この問題を解決するために、私たちができることは3Rの徹底だと言われています。①ゴミになるものを減らすリデュース ②一つのものをできるだけ繰り返し使うリユース ③原材料として素材を再利用するリサイクル
皆さんは日々の生活の中で、どのくらい実践できていますか?少し意識するだけで、生物や環境への負担をへらすことができます。
そして、3Rの1つである「REDUCE」プラスチックを使わない生活を呼びかけているのが、最初に紹介したPLASTIC FREE JULYです。

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次回は、メンバーが実際に行っている取り組みを紹介していきます!
おたのしみに!

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